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メンテナンス実践編【1】 [住宅のメンテナンス]

 

一般の方は、何故メンテナンスが必要なのか?

何故メンテナンスをしなければならないのか?

そして、メンテナンスの適切な時期についても、知らないようです。

そこで・・・今日は先ずそこら辺から、書いていきましょう。

 

最近の方に、一言苦言を呈すると・・・

特に、新しい家を手に入れようとしている若い方達の動向は『要注意』で『問題』です。

使ってある「構造材」が何であるかも知らず、ただ、『見てくれ』だけを重視して、

手に入れるための予算も「どうにかこうにか、家を手に入れる」だけで、目一杯。

とても、メンテナンスなどに廻す余裕もない方が、『値段だけで』家を手に入れています。

手に入れるのが目的で、家を保全しようなどという頭は毛頭ないかのようです。

 

さて、それは別として、本題のメンテナンスですが・・・

 

日本が位置する地域は大体どこを見ても、3日に1日は雨が降るような、極めて

湿度が高い地域に位置していることを認識すべきなのです。

加えて、温暖化が進んで、最近の夏は北海道でも30℃を上回る気温となっています。

つまり、『日本は高温・多湿の地域』であることが解ります。

その上、全国的に『白蟻』が生息していることはあまり知られていなく、家を持つ人にとって

それほど問題視されていないのが実状です。

 

家にとっての大敵は、『湿気』と『白蟻』と考えれば間違いありません。

この二つの要因を排除することで、家の寿命はぐっと伸ばすことができます。

メンテナンスはこの『二つの悪条件をクリヤーするための手段』だと考えたら如何でしょうか?


勿論、地震や火事に加えて、最近ではオヤジも女房や子供を殺したりと、

相当恐いものがありますが、これらは「外的要因」であって、「直接要因」ではありません。

 

メンテナンスの基本は、先ず『よく見る』ことから始まります。


皆さんは、ご自分の家を毎日見ていることでしょう。

しかし、『その実、決してよく見てはいない』のです。

 

見る箇所は、『床下』『外壁』『屋根』そして、誰にでも、見るだけでわかる『結露』

 

今日はまず、床下について・・・

日本の昔の家は床下が高く、風通し抜群で湿気などはありませんでした。

今は、床下は低く、コンクリートの連続基礎で、風通しが悪い造りとなっています。

床下の湿気・・・実はこれが家にとっては大敵なのです。

 

湿気に注意しなければならないのは、『木造』だけではありません。


「うちは軽量鉄骨造だから」、或いは、「鉄筋コンクリート造だから大丈夫」・・・と、

安心してはいけないのです。


鉄骨造であれ、コンクリート造であれ、家には必ず木材が使われています。

 

台所に「床下収納」があるお宅は、非常に簡単に床下の点検ができます。

中に入っている瓶などを全て出して、プラスティック製の箱を取り出すだけで床下が覗けます。

床下収納がないお宅では、1階に和室があれば比較的簡単です。

畳を1枚上げて、畳の下の床板を一部剥すことで、床下にはいれます。


床下収納も和室もないお宅の場合には、新たに床下収納を設置するか、もしくは

台所にでも床下点検口を設けると良いでしょう。

 

懐中電灯を使って、先ず、床下の地面を「良く見て」ください・・・湿気はありませんか?

湿気があったら・・・すぐに土台や大引などの木材にカビが生えますよ。

立ち上がっている基礎の内側を見ます・・・土色の細い『筋』が地面から伸びていませんか?

もしあったら・・・お宅には、間違いなく白蟻がいます。

床下の『木部』(土台・大引・根太等)を見ます・・・『カビ』が生えてはいませんか?

カビが生えていたら・・・間もなく白蟻がやってきます。

カビには、「白蟻を呼び寄せる働き」があるのです。

 

大分長くなりそうです。

この続きは「次回に続く」とさせてください。

 


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浜松自宅カフェ

メンテナンスフリーなんて言うものはこの世に存在しないですよね。
まして、直射日光や風雨に曝されている家は、年中耐久試験をやって
いるようなもの。
住宅の健康診断だと思って一年に1回でもタイミングを決めて、家の点検を
するようにしたいものです。
by 浜松自宅カフェ (2008-02-18 23:25) 

家は買うだけでなく、その後のメンテナンスも大事なんですね!!

あたいはまだ一軒家に住んでいませんが、一軒家購入したら、

家の為にもちゃんとメンテナンスをお願いします♪

いつも為になる記事をありがとうございますっ!!!
by (2008-02-19 13:44) 

たいせい

 メンテナンス自身もさることながら、メンテナンスに頻繁に手を掛けねばならない建物と、耐久性が高い建物の違いなどが、もっとお施主様の側の一般認識として広まると良いと考えています。
 屋根にも言及下さり、ありがとうございます!
by たいせい (2008-02-19 14:53) 

アキラ

浜松自宅カフェさん

窯業系サイディングは、売り出した当時メンテナンスフリーを謳い文句にしていました。
それから約20年が経ちましたが、メンテナンスフリーは「営業トーク」だったことが明かとなっています。
せめて3~5年に一度の「綿密な点検」が必要だと考えています。
by アキラ (2008-02-19 15:15) 

アキラ

パオさん

まだ一軒家に住んでいないと言うことは、マンションにお住まいですか?

近い内に、コンクリート・ストレスについて書くつもりです。
もし、コンクリート造のマンションにお住まいなら、是非お読み戴きたい記事です。

一軒家を入手されたら、何なりとお尋ねください。
近くだったら、良かったのにぃ!
by アキラ (2008-02-19 15:20) 

アキラ

たいせいさん

雨風に晒される箇所として、「屋根」はメンテナンスの話から外す訳にはいきません。
屋根についても、そのうちに書きますが、間違ったことを書いたりした場合には、訂正をお願いいたします。
by アキラ (2008-02-19 15:22) 

toyo

賛同します。
私のいいたいことも同じです。
釣った魚に餌はやらない・・・じゃないけど、せっかく高い金で手に入れた住宅なのにその後のことはほったらかし、という人があまりに多いと思います。家は大事に手入れしてあげればちゃんと頑張ってお返ししてくれるのにね。床上のメンテは私も知らないので楽しみにしています。
by toyo (2008-02-20 21:39) 

我が家の床下^^おかげさまで改善しましたよ^^
しかし^^今度はキチンの入り口付近の床が・・・・^^;
by (2008-02-20 22:42) 

アキラ

toyoさん

ご賛同戴き恐縮です。
床上・・・色々ありますが、やはり湿気と通風が主な話しになりそうです。
特に外部は厳しい条件にさされているわけですので、メンテは重要です。
by アキラ (2008-02-21 12:40) 

アキラ

denn さん

床下の通風工事・・・お世話になりました。
改善されたとのことで、やったかいがありました。

床はパーケットフロアだと思います。
大体、15年くらいで、張り合わせた糊がダメになって、「へたって」きます。そうなると、貼り替えるしかありませんが、場合によっては「安く」仕上げが出来る場合もあります。
近々お会い出来そうですので、その際に詳しくお話させていただきます。
by アキラ (2008-02-21 12:40) 

某ドカタ


Hしてお金もらえるって最高だな!!!!
ぶっちゃけテキトーにやっても月30万越えとか余裕だし(笑)

もう仕事辞めて、これ一本で食ってくわ!!!!(* ̄ー ̄)v
http://9a4uzmn.fukushima.coresy.net/9a4uzmn/
by 某ドカタ (2011-04-02 06:07) 

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