外壁のメンテナンス [日記]
太陽からは紫外線も沢山降り注ぎます。
一口に外壁といっても、壁に使ってある材料は様々で、材料によってメンテナンスの
やり方やインターバルが違ってきます。
外壁は屋根と同様に、太陽からの紫外線のほか、雨風を直接受ける過酷な
場所です。
特に、外壁の塗装は、塗られた「塗膜」(塗装の表面)で防水効果を期待しており、
塗膜が劣化したまま放置することは家にとって致命的な事になります。
そのため、外壁のメンテナンスについては、早め早めの対処が必要です。
先ず戸建て住宅の外壁には、最も多い『モルタル壁』の場合。
モルタルはそのままだと水を吸い易いので、吹付(塗装)が施されています。
塗られたものは、必ず劣化します。
モルタルは乾燥する際に、宿命的とも言える「収縮ヒビ」が生じます。
ヘアークラックと呼ばれる、髪の毛程(0.1㎜~0.3㎜程度)のヒビは、表面的と
考えられており問題はありません。
ヒビの幅が2㎜~3㎜を越えるようなものについては、雨水侵入の恐れがありますので、
原因をはっきりさせて、ヒビを埋める等の措置が必要となります。
「壁に強く掌を押し当ててこする」と、塗膜が白く『チョークの粉』のように
手につくことがあります。
この状態は、既に塗膜が劣化しきっていて、防水効果が無くなっていることを
物語っています。
この状態を『チョーキング』といいますが、チョーキング発生が外壁塗装の
ゴーサインです。
外壁の塗り替えは以前は5~6年毎に・・・と言われておりましたが、
近年目覚ましい塗料の改革で、塗装のインターバルも長く(10年程)
なりました。
インターバルが長くなった分、塗装のゴーサイン(チョーキング)を見逃し勝ち
ですから、注意が必要です。
『サイディング壁』のメンテナンス
「サイディングはメンテナンスフリー」と言われて、採用された方も多いかと
思います。
実際に、メーカーもそのように言っていました。
しかし、発売から既に20年ほどを経過して、メンテナンスフリーではないことが
はっきりしてきました。
特に『窯業系サイディング』のうち、厚さが薄いもの(12㎜など)は約10年で
サイディング本体が「波打って」きます。
波打つようになると、継ぎ目が浮き上がって雨水が壁体内に入りやすくなるのです。
外壁に沿って顔を近づけて壁を見ると、波打っているのが判ります。
もし、波打っているようでしたら、至急 補修が必要となります。
サイディングにも基本的に塗装が施されています。
大体取付施工から10年目ぐらいにはチョーキングが発生します。
チョーキングは、サイディングについても塗替えのゴーサインです。
長くなりましたので、今日の記事はここまでです。
次回はサイディングの構造的問題をどうするか?についても書きますね。
一口に外壁といっても、壁に使ってある材料は様々で、材料によってメンテナンスの
やり方やインターバルが違ってきます。
外壁は屋根と同様に、太陽からの紫外線のほか、雨風を直接受ける過酷な
場所です。
特に、外壁の塗装は、塗られた「塗膜」(塗装の表面)で防水効果を期待しており、
塗膜が劣化したまま放置することは家にとって致命的な事になります。
そのため、外壁のメンテナンスについては、早め早めの対処が必要です。
先ず戸建て住宅の外壁には、最も多い『モルタル壁』の場合。
モルタルはそのままだと水を吸い易いので、吹付(塗装)が施されています。
塗られたものは、必ず劣化します。
モルタルは乾燥する際に、宿命的とも言える「収縮ヒビ」が生じます。
ヘアークラックと呼ばれる、髪の毛程(0.1㎜~0.3㎜程度)のヒビは、表面的と
考えられており問題はありません。
ヒビの幅が2㎜~3㎜を越えるようなものについては、雨水侵入の恐れがありますので、
原因をはっきりさせて、ヒビを埋める等の措置が必要となります。
「壁に強く掌を押し当ててこする」と、塗膜が白く『チョークの粉』のように
手につくことがあります。
この状態は、既に塗膜が劣化しきっていて、防水効果が無くなっていることを
物語っています。
この状態を『チョーキング』といいますが、チョーキング発生が外壁塗装の
ゴーサインです。
外壁の塗り替えは以前は5~6年毎に・・・と言われておりましたが、
近年目覚ましい塗料の改革で、塗装のインターバルも長く(10年程)
なりました。
インターバルが長くなった分、塗装のゴーサイン(チョーキング)を見逃し勝ち
ですから、注意が必要です。
『サイディング壁』のメンテナンス
「サイディングはメンテナンスフリー」と言われて、採用された方も多いかと
思います。
実際に、メーカーもそのように言っていました。
しかし、発売から既に20年ほどを経過して、メンテナンスフリーではないことが
はっきりしてきました。
特に『窯業系サイディング』のうち、厚さが薄いもの(12㎜など)は約10年で
サイディング本体が「波打って」きます。
波打つようになると、継ぎ目が浮き上がって雨水が壁体内に入りやすくなるのです。
外壁に沿って顔を近づけて壁を見ると、波打っているのが判ります。
もし、波打っているようでしたら、至急 補修が必要となります。
サイディングにも基本的に塗装が施されています。
大体取付施工から10年目ぐらいにはチョーキングが発生します。
チョーキングは、サイディングについても塗替えのゴーサインです。
長くなりましたので、今日の記事はここまでです。
次回はサイディングの構造的問題をどうするか?についても書きますね。
2008-03-25 17:17
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コメント(4)
いつも勉強になります。
ところで先日、信越化学に勤めているお客様が当社のサイディングは30年もつよ、と言っていました。ホントでしょうか?御存知でしたらアキラ様の意見を教えていただけませんか?
by toyo (2008-03-26 00:53)
サイディングで多用している変成シリコン系接着剤ですが、5年10年単位でみると痩せて見る見るうちに性のが劣化してくると聞いたことがありますがいかがでしょうか?
と言いますのが、寄せ棟屋根の棟際の切った瓦を納めるのにこの接着剤を使う施工法が行われるケースがあるのですが、外壁以上に温度変化が大きい屋根では寿命がもっと短くなってしまうのではないか?との屋根工事店の声をここの所聞く機会があります。
実際に壁で使う場合に、どんな状態になっているのか興味津々です。
by たいせい (2008-03-26 09:05)
toyoさん
信越化学のサイディングは、「硬質塩化ビニール製」で、主に古くなった外壁の上に貼る薄手のサイディングです。
長期耐用性・耐候性に優れているという売り文句で伸びていますが、私は30年もつとは考えておりません。
仮にもったとしても、30年後の廃棄処分時に環境汚染を引き起こしてしまって、処分に困るような製品ではダメだと思います
たいせい さん
実は次の記事で、サイディングの構造的な問題に付いても書こうと思っていました。
構造的な問題と言うのが変成シリコン系接着剤と仰っている、コーキングのことです。
主に変性シリコンシーラントというコーキング材がつかわれています。
いずれ屋根のメンテに付いても書きますが、壁に付いてもコーキングの登場が欠陥住宅の発生を助長していると考えています
by アキラ (2008-03-26 10:25)
なるほど、やっぱりそうですか。
それに廃棄処分時のこともごもっともですね。
ありがとうございました。
by toyo (2008-03-27 08:21)