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第2回 ワークショップ [お仕事]

  拙者は右端に座っていますが、ここには写ってませんよ 

 

家づくり学院のワークショップ、茅ヶ崎版 第2回目をやって、只今帰ってきました。

今日は中古マンションを買って、リフォームされた方の『経験談』

話をしてくれた方は、サラリーマンの方で建築の専門家ではありませんが、自由に話していただき、

受講者の方も自由に質問をしたりして、活発ながら和気藹々とした雰囲気でした。

 

リフォームを受注した建築会社の『インフォームド・コンセント』がとてもよかったと仰っていたのが

印象的でした。

リフォーム経験者の施主側からの話で、『インフォームド・コンセントの重要性』が語られ、

拙者も常に心がけていることで、その意味でも『拙者の仕事へ取り組む姿勢は間違っていない』

と再確認が出来て、嬉しい思いをしました。

 

マンションリフォームは戸建てと大きく異なる部分が多く、戸建しか経験がない工務店が

マンションリフォームを1戸建てのノウハウで行う事が多く、結果としてトラブルの原因

となっていること。

 

所有者が勝手にリフォーム出来ない部分(共用部分)があること等を拙者が補足説明しました。

 

更に、戸建てとの違いとして、『管理費』や『修繕積立金』があることも話し、マンションには

大型改修工事があり、その費用相当額が積み立てられていない場合には、不足部分に付いて

各戸分割支払いがあるかも知れないことなど、普段考えてもいない事柄に付いても

補足説明をしました。

 

 50㎝角程度のタイル状のサイザル麻 タイルカーペット

竪・横交互に敷くことで、市松模様が浮き出ます。 

 

更に『サイザル麻や珪藻土などの自然素材を使ったリフォームをした』との話を受けて、

『シックハウス症候群』についても話を広げ、自然素材の良さに付いても話をさせて貰いました。

 

拙者はシックハウス症候群については、人後に落ちないほど勉強しています。

最も得意とする拙者のライフテーマだと思っています。

皆さんの知らない、『エピソード』や『科学物質の種類や作用』に付いても、

若干ながら話をしてきました。

 

次は暫くお休みの後、5月12日と19日に茅ヶ崎の今日と同じ会場で・・・

地元工務店で新築された、鎌倉市内にお住まいのご夫婦に話をしていただきます。

多少気に入らない部分もあると聞いており、拙者がどのように絡んでいけるか?

今から楽しみにしています。

 

只単に『教える』『教わる』といった学校的な学院ではなく、和気藹々とした雰囲気の中で

『ディスカッション形式での家づくり学院』は、『NPO 湘南スタイル』さんの後押しで、

新たな一歩を踏み出したようです。

 

ディスカッションが終わって、皆さんがお帰りになった後、NPO 湘南スタイルさんの

理事長さんと暫く話をしてきました。

非常に有益な話が聞けて、幸せでした。

拙者よりもいくつか若いと思しき理事長さん・・・・世の中には『素敵な人』もいるもんです。

いつか、この人の話も記事にしますね。

 

 

 

 

 

 


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ホームドクター [お仕事]

古いお客様の、外構に軽トラックが飛び込みました。

 

ようやく暗くなったころ、隣の家に来た方が軽乗用車を止め、下りて話をしていたそうです。

そこへ、軽トラックが『ノーブレーキ』で突っ込んで、軽乗用車は30m以上も跳ねとばされて、

お隣の家の塀にぶつかって止まっていました。

ぶつかった軽トラックの方が、お客様の自宅に突っ込んだと言う次第。

 

この道路は、大型車通行禁止の狭い道路で、制限速度は30㎞。

運転していた若者は、「スリップした」と言っているようです。

雨が降っていて道路は濡れてはいましたが、そこそこのスピードで走っていれば、

スリップするような状況ではありませんでした。

携帯電話か何かに気をとられての、前方不注意じゃないの?と言いたくなるような事故でした。

 

 

 

さて、皆さんの家に車が飛び込んだら、どのようになさいますか?

怪我人がいれば・・・・救急車を呼ぶ。

先ず第1にこれをやりましょう・・・人命第一ですから。

 

警察に連絡する・・・警察が発行する『事故証明』がないと保険での処理が出来ません。

保険に入っているかどうかを確かめる・・・・今回の場合、対物保険に入っているとのことで、

一安心です。

後は保険会社との協議になりますが、ここで問題です。

 

あなたは、ホームドクターと付き合っていますか?

保険会社に任せていたら、どうなるでしょう?

こんな時、元通りに復旧するのは建築会社の仕事です。

保険会社に任せていれば、『保険会社と常に付き合いがある建築会社』(事故処理の工事会社)

がやってきて、復旧工事をしてくれます。

 

しかし、チョット考えてみてください。

『初めてあなたのお宅に伺って、初めて会う方の復旧工事をする』のです。

事故処理の工事会社は保険会社といつも付き合いがあって、人間関係もできています。

そんな会社が、「あなたのために、真剣になって復旧工事をしてくれる」でしょうか?

 

保険会社は1円でも安く復旧をしたいのです。

保険会社と常に付き合いがある建築会社・・・顔はどちらを向いているでしょう?

『顔は、常に保険会社に向けて』いるのです。

この両者がコラボして『工事はきちんとしていて、根本的な復旧工事をしてくれる』

と思うのは、大間違いではないでしょうか?

 

今回、幸にもこのお宅の前を拙者が通りかかって、すぐに対処することができました。

良く見てみると、軽トラックが突っ込んだ割には重傷で、門塀と門扉は倒れており、

車庫の伸縮門扉は壊れて、動かなくなっていました。

 

取り急ぎ会社へ戻って、トラロープ(黒と黄色の縞々ロープ)を持って行って、

倒れた門塀を引っ張り起こし、人が通っても危なくないように結び付けました。

ついでに、カラーコーンも置きました。

 

さて、今朝になって『どこまで影響があるか?』を詳細に調査して、写真を撮りました。

夜の暗さでは判らなかった離れた所にも車の擦り傷があり、これも直さなければなりません。

 

このようなことを頻繁に経験して、ベテランになっている方は皆無です。

今回のお宅も、拙者が通りかかって、「声を掛けてくれて助かった」と仰っていました。

 

 ホームドクターの必要性を常々説いていますが、なかなか浸透しません。

最近は『行き当たりばったり』で仕事を依頼する傾向が強いように感じますが、

こんな思いがけない事故の時にも『ホームドクターは、あなたの強い味方になってくれる』のです。

 

家を持っている方、これから持とうと考えている方・・・・一度ホームドクターの必要性に付いても

考えて見てください。

 


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YUME-WORK [お仕事]

YUME-WORK・・・・どのように感じて戴いているのでしょう?

夢のある仕事?それとも夢が湧く?

 

これは会社のサブネームとして、拙者が考えたもの。

若い息子の年代では『大いなる夢を見ながら』仕事に取り組み、

老境に入りつつある拙者は、仕事を通じて『人様に、夢を与えられる』よう

な会社ということで・・・・・

 

そして、『見果てぬ夢』もまた息子に引き継いで貰えたら・・・・

 

考えてみたら、こんなに有り難いことはありません。

大会社ならまだしも、食うや食わずで吹けば飛ぶような極小会社を、一流のゼ

ネコンを辞めてまで一緒にやってくれているmacoto。

 

 

自分では、長年頑張ってやってきたという自負はあるのですが、この会社は家

族が食べていくための方便・・・拙者一代限り。

ずっと、そう思っていたのです。

 

家を建てて、子供たちが大学を卒業し、それぞれ巣立って行くと、責任を果たし

終えたような気がして・・・・

そんな時に息子は帰ってきてくれたのです。

『こんな事なら、もっと会社を大きくしておくんだった』

【後悔先に立たず】

 

【老いては子に従え】・・・息子は、大いなる夢を追いかけて、自由に走った

らいい。

そのために、この会社を『足がかり』にしたらいい。

道を誤りそうなときだけは、そっとアドバイスを・・・後は黙って見て行こう、と思

っています。

 

息子は『閃き』も『頭の出来』も『行動力』も、拙者に比べて数段勝っている。

 

拙者が夢にみた花とは、全く違う大輪の花をきっと咲かせてくれるという予感

がするのです。


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悪魔出没 [お仕事]

 

今・・・拙者が住むZ市内に、『許せない輩』が出没している。

作業服を着た若い男女が2人連れで訪れ「近くに車を停めさせていただいて、

ご迷惑をおかけするので、屋根の点検をしてあげます」


これが額面通りであれば、拙者ごときが何も言うことはない。

しかし、『飛んでもない食わせ物』だとしたら・・・・これは許せない。

 

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デザイナーズ住宅の落とし穴 [お仕事]

 大開口が売りの車はありますが・・・

 

最近流行の『デザイナーズ住宅』


数ある建築物の内、木造住宅の設計は簡単なようで最も難しいものであること

が解っていないデザイナーも居るのです。

今回は、ある方のご紹介で新進のデザイナー氏と会ってきた。


30数坪の平屋の新築工事。

これから2週間で見積書を提出し、検討を行い、来年早々に着工するのだとい

う。

 

『一寸ムリがあるなー!』と思ったが、タイムテーブルに乗っていると言われて、

『やるしかないか?』

 

この段階ではいつものことながら、『丁々発止』『喧々囂々』『侃々諤々』お互い

に意見を戦わせて摺り合わせを行う。

お互いに譲らず、険悪な雰囲気になることもしばしば・・・

しかし、それもこれも、お互いに『いい家』を作りたいと考えているからこそ。


しかし、今回の若いデザイナーは少し違っていた。

建築基準法始め民法や関連法規を完璧に無視した設計図を渡されて、「見積

もってください」

「疑問点があれば、質疑してください」と言われたが、簡単に図面を眺めただけ

で『指摘事項山積み』

 

ざっと図面を眺めただけで『この家・・・果たして何年保つだろうか?15年?・・・

20年?』

法規に沿うように、図面を手直しする事はできても、『家に付いての考え方』は

如何ともし難い。


 

相手は若いがデザイナー。

顔を立てて『機嫌を損なわないように、注意しながら』下手に出ながらじんわりと

『家、というものについて』話をさせてもらった。


話している途中でデザイナー氏の顔に変化が。

「なんだよ!こいつは!・・・・うざってーなー!」という表情がありあり。

拙者の話に、時折打つ相槌は「んー」

『・・・・聞いてない!』・・・砂を噛む想い。

 

さて・・・・・その夜遅くのメールで・・・「見積もりして戴かなくて結構です」

案の定、断ってきた。


折角ご紹介を戴きながら、仕事に結び付けられなかった反省点だけが残りまし

た。


『何も言わずに、保たない家をそのまま見積もるべきだったのか?』

いくら、どのように考えても、『その通りだろ?当たり前じゃないか』という答えは

出てきません。


平屋とはいえ、間に1本の柱もない7mの大開口の家・・・「まだしっかり精査し

ていませんが、恐らくLVLで500㎜~600㎜Hの梁になると思いますよ」

 

そう言う拙者に「LVL?・・・なんすか?それ!」

http://www.zenmoku.jp/moku_pr/QandA/ask4-3.html  

木造建築での大開口・・・LVLぐらい覚えとけ!っつうの!

 


最近はデザイナーズ住宅ばやり・・・家を建てる方に、同じ失敗をして戴かない

ために家づくり学院で、しっかり教えなくては。。。

『家』に付いては全くの素人が、『デザイナーとして仕事を請け負っている』今回

の事例を。。。

そして、建築基準法や民法その他の関連法規を完璧に無視した家を設計して

いることを・・・・

このデザイナー氏、聞けばこの仕事を契機として独立し、これが彼の初仕事な

んだそうだ。

 

建築主は確か49歳の大手商社マン・・・・何故見抜けない?

デザイナー氏が描いた、『家の外観』に惚れ込んで、任せきっているのだろう

か?

 

図面をよく見てみると、『外見だけがとっても奇抜な』今回のデザイナーズ住

宅。

 

出来上がって、住んでみたら・・・・『住みにくいだろうなー』


家づくりで大切なことは、『どんな形の家を手に入れるか?』ではなく『どんな生

活が出来る家を手に入れるか?』だと思うのですが・・・・

 

形が奇抜なだけで、他に問題が無ければ、拙者は何としても造ります。

しかし、この家・・・・『せいぜい、保って20年では・・・・』

『造る端から雨漏りするような家』では・・・拙者は造れません。


どこの建築屋が造るにしても『このままにして、いい訳はないのだが』という想

いだけが募ります。

 

デザイナーズ住宅・・・・家については全くのズブの素人でも、住宅デザイナーを

名乗っているのです。

落とし穴に嵌らないために、少し勉強しませんか?

 

今回担当する建築屋さんが、『うまく図面を書き換えて、了解を貰いながら』進

められる事を祈るばかりです。


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リバースモーゲージ [お仕事]

 あれれ?・・・逆だ!

 

ご存じでしょうか?リバースモーゲージ制度(長期生活支援資金制度)

 

リバースモーゲージとは、自治体や金融機関から毎月生活費や医療費などの

融資を受ける事ができる制度を指します。

 

リバースとは『逆』でモーゲージとは『抵当』を意味します。

通常の住宅ローンなどの場合、抵当は支払いが終わると同時に抹消されて、

物件は自分のものとなります。

 

リバースモーゲージは考え方が逆で、支払い終了時には手持ち資産がゼロも

しくは減少する融資制度のことです。

 

長期に渡って、生活資金の不足が見込まれるお年寄りが、自己所有の土地・

建物を担保とし、土地建物の評価額の50%を限度として、貸付月額:30万円

程度、 最長15年間に渡って借り入れることができる制度です。


契約者の死亡に伴って、担保物件の売却などで借入金を一括返済する必要が

ありますが、これからの少ない年金時代の高齢者社会には欠かせない制度で

あることは明白です。

http://www.reversemortgage.jp/

 

これをバリアフリー・リフォームにも利用しようというのが、リバースモーゲージ・

リフォームです。


金融機関では、『現在住んでいる自宅を担保にする』ことで、リフォーム資金を

融資する、『リバースモーゲージ型リフォームローン』を用意している所がありま

す。


契約者本人が死亡したら、担保物件を売却して一括返済すことが、第一条件

ですので、『単身者又は夫婦世帯の高齢者』で、『子世帯と同居の可能性が少

ない』人の場合に多く利用されています。


手摺りがなかったために、階段から転落して死亡する、部屋と廊下に段差があ

ったために、躓いて転倒して、骨折をするなどの『重大な家庭内事故』も数多く

起きています。

バリアフリー・リフォームの資金捻出方法を考えて、先延ばしをしているうちに

転落や転倒を経験して、バリアフリーの重要性に気づく人や、車椅子の生活に

なって、初めて廊下の狭さに気づく人もいるのです。


 


バリアフリーリフォームだけではありません。

次世代との2世帯住宅についても、利用可能なローンもあります。


折角2世帯住宅を造っても、「契約者の死亡で担保物件を処分したら、住む家

がなくなるじゃないか?」と思われるかも知れませんが、生命保険などの他の

金融資産や余剰物件がある方は、それを充当する事で、次世代家族がその家

に住みつづけることも可能です。


今後は、老人世帯を含むリフォームや、建て替え、2世帯住宅などの検討に

は、『リバースモーゲージ制度』が避けて通れないことになりそうです。

 


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現在の家造り-最重要- [お仕事]

 大工道具とは、こんなモノを指すのです。 Netで「大工道具」と検索すると、   電動工具でした。

 

かつて職人の世界は『伝承』で成り立っていました。

今日は職人の代表選手として、家造りには最も重要な『大工』を見ていきます。

 

伝承とは『親方が弟子に技術を教える』ことで、技術を持っている者が、その技

術を後進に教え、伝えて行くことを指します。

 

きちんと親方について正しい技術を学び、現在も正しいやり方で建築業界に身

を置いている大工は、恐らく、1割に満たないであろうことは確かです。

もし、いたとしても、既に50代後半になっていることは間違いない。

若い大工は「正しい工事を知らないで育っている」のです。

 

正しい工事を知る大工は、拙者が知る限りにおいて、その殆どが弟子を抱えて

はいない。。。つまり、既に伝承が崩れてしまっているのです。


職人の世界には、次から次に仕事が降って、湧いてくるような時代・・・『高度成

長期に続くバブル期』が長く続きました。


このような時代に、『丁寧ないい仕事』を心がけていた職人はいつまで経っても

貧乏で、『お金儲けを目的』として働いていた職人だけが『いい思い』をしたので

す。

 

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欠陥住宅 [お仕事]

 家のために傘が必要な家は、欠陥住宅なのだ 。

 

拙者達家造りのプロが言うところの『欠陥住宅』と、住んでいる素人の方が思う

『欠陥住宅』にはズレがあるようです。

 

現在は建てて8年目、2年目に室内の壁の内側まで雨が入ったという家を検査

した。

素人の方は、建てて2年目ぐらいで雨が入るということは『10年後には大変なこ

とになる』と言うことが理解できていない。

 

この家を点検すると、外壁には至る所ベタベタとコーキング(止水措置)が施し

てあった。


コーキングの寿命は、普通5年ぐらいで、せいぜい保ったとしても10年ぐらいが

限度である。

 

「ここは、風当たりが強いから、風向きによっては雨が入ることもありますよ」

担当の営業マンの言葉を鵜呑みにしていたというから、素人の無関心さは恐ろ

しい限り。

雨が入るのは当たり前であるかの如き発言をする方も強か(したたか)だが、

それを鵜呑みにする住人の方も大いにおかしい。

 

「そんなモノかと思っていた」と言うから恐ろしい限りだが、何故その時に、専門

家なり建築士なりに相談をしなかったのか?不思議でならない。

 

『家の中や壁の中に雨が一滴でも入ったら、それは欠陥住宅なのだ』ということ

が解ってない恐ろしさを目の当たりにして、愕然とした。

 

今回の点検は、「シャッター雨戸の内側に雨が入る」ということから始まった。

散水をして、目視及び赤外線カメラによる、非破壊検査を行った結果、あ

ちらこちらから、雨が家の中に入り込んでいる様子が見て取れた。

 

家の持ち主に報告をしたが、「ふーん!なーるほど・・・」と嫌に落ち着いて、意

に介していないようす。

よほどの大人物かと思いきや、雨漏りの重大さを全く理解していないことが解

って呆れ果てた。

 

『シャッター雨戸の中へ雨が入り込む』ということは、取りも直さず、雨が降ると

壁の中を雨水が通っているということで、家にとっては致命的な『欠陥』なので

ある。

コーキングなどで、簡単にシールして済む問題ではないのです。


プロの間では、バルコニーの笠木手摺りの下には、必ず防水テープを貼らない

と、雨漏りの原因となる、ということは有名である。


笠木手摺りを取り外すと案の定・・・防水テープは貼られていなかった。(重大な

手抜き)

防水テープを貼って、再度笠木手摺りを取り付けはしたのだが・・・・

 

今の方々は、手の打ちようがなくなって、初めて『欠陥住宅だ!』と言って、騒ぐ

のだろうか?


因みにこの家は、決して安い金額で建てたものではない。


大手ハウスメーカーが建てた家で、8年前に6800万円も支払ったという、一見た

いそう立派な木造住宅なのだ。

 

このような欠陥住宅を造らないためにも、これから家を建てる方には、『監理』

と『管理』はしっかり考えて貰いたい、と思わずにはいられない。

 

監理と監理・・・『現代の職人』を例に取りながら、明日はもう少し詳しく説明しま

しょう。


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63歳の惑い [お仕事]

  時節柄、こんな顔?・・・の拙者です。

 

拙者は建築会社の経営者、すでに30年を経過して、どうにか建築屋らしい顔に

なってきた。

その他に、『家づくり学院の理事長としての顔』がある。

 

今日は、「家づくり学院」の創設について、お話しましょう。


拙者は3年前に60歳の還暦を迎えました。

その少し前、鎌倉の或るお寺の住職と話をする機会があったのです。

 

住職曰く「人生には4つの時代があるのです」

「1つ目は、幼年期から少年期にかけて・・・親のお世話になる時代・・・これは

生まれてから、中学生いっぱいぐらいをいいます」

「2つ目の時代は、青年期。青春を謳歌して、自由奔放に生きる時代。高校生

~大学を出て、就職に至る頃でしょうか」

「3番目は、壮年期と言いますが、大いに稼ぐ時代です・・・結婚をして子供をも

うけ、仕事に集中して将来に備える時代を言います」

 

「そして、今、正にあなたの時代、昔は晩年期とも言いましたが、今ではそんな

ことは言えません、奉公期とでも言いましょうか?・・・つまり、『今までにあなた

が知り得たこと、身につけて来たことを、万人に教え示す時代』『世間に恩返し

をする時代』です。」

 

この言葉は単純な拙者の胸に、深く染みました。

 

還暦を迎えた日、赤い烏帽子やチャンチャンコは勿論のこと、お祝いは何一つ

要らないと思いました。

 

「湘南地域に最も合った正しい家造りの方法を、地元の方々に無償で教える学

校みたいなものを作りたい」

 

「建築会社の経営者であることは言うが、会社の名前は一切明かさない、なぜ

なら、仕事獲得のための学校だったら、人は耳を傾けてはくれないから」

 

「お金を貰わないで講義をする、年間100万円程度は出費があると思うが、そ

れは家計費を削ってやりたい」

 

「就いては、出費には遠く及ばないが、好きなゴルフは止める、仕事以外でお

酒を飲むことはしない」

 

家内とは、こんな話し合いが行われ、約束をして了承を得た。

 

拙者の奥方(久しぶりの言い回しです)も捨てたもんじゃありません。

素晴らしい『女っぷり』でした。

「どうしても、やりたいんでしょ?」言ったのはこの一言だけ・・・

 

そして「家づくり学院創設」に向けて走り出したのです。

早速、資料づくりを始めました。

できあがった資料を携えて最初に訪ねたのは、Y市建築事務所協会会長のY

氏。

快く学院長を引き受けて貰いました。

インテリアデザイナーや不動産コンサルタント・税理士・水廻りスーパーアドバイ

ザーの皆さんにも無償での講義をお願いして廻りました。

 

快く引き受けてくださる方、「無償じゃねー」と渋る方と、色々でしたが最終的に

そろった講師陣は皆さん、拙者の意向に賛同してくれた、無償で講義をしてくだ

さる方ばかりでした。

無論、拙者も講師陣の一翼を担っています。

 

さて、本当に大変だったのはここから。

会場の確保に始まって、講師陣の予定の調整にも苦労しましたが、最も大変

だったのは受講者をどうやって集めるか?

 

新聞折り込みは何度やっても応募者がなく、タウン誌への広告、更には大新聞

への広告へと湯水のようにお金が流れていきました。

 

今でも受講者集めには苦労をしています。

 

こうして始めた「家づくり学院」ですが、今、大きな岐路に差し掛かっています。

 

ここへ来て、無償での講義に異論を唱える方が出てきました。

講師陣の間に、不協和音が聞こえてくるようになったのです。

今、根本からの建て直しを図るべく、考えあぐねている拙者です。

 

拙者の方向性は間違っているとは思いません。

一度全てを解体して、一から出直すことも選択肢に含んでの検討をしています

が、実際のところ迷っています。

 

拙者のブログをお読みになっている方々から、受講者集め・学院のあり方・運

営方法などについて、良いアドバイスを戴けたら光栄なんですが・・・。

63歳の惑い・・・いくつになっても迷いは尽きないものですねー。

 


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自作の時刻表 [お仕事]

 

拙者の会社の真ん前は、『バス停留所』です。

昼間のバスは、ご老人運搬車。。。

 

バス停のポールに貼られた時刻表を、遠くなって焦点の合わない眼をしばたい

て見ています。

 

息子の発案で、バスの時刻表を作りました。

 

このバス停に停まるバスの行き先は4つ。

時間の横に行き先を示す、『イ』とか『グ』とかの文字も、時刻表通りに入れまし

た。

 

ちゃっかり、会社の宣伝も入っています。

 

外に掲示してある黒板にも、「当バス停留所の時刻表があります。ご希望の方

に無料で差し上げています。お気軽にどうぞ。」と書いて掲示しました。

 

お年寄りが結構もらいに来るんですよ。

 

「バス停の時刻表が小さくて見えないもんで・・・」

必ずと言っていいほど、言い訳をして、貰っていきます。

言い訳なんか、必要ないのに・・・

 

 

話好きなんでしょうか?

今日のおばあさんは、ニコニコしながら、いろんなことを話して行きました。

 

「バス停の字が、小さくて、見えないもんで・・・」言い訳は他の方と同じです。

 

「書き写すでしょ?時刻表を見て紙に書くんですけどネ、一つ書き終えてさて、

次の時間は?と見ると、もう、どこだったのか・・・・探すのに一苦労なんですよ

ー」

「年は取りたくないですねー眼は見えないし、耳は聞こえなくなっちゃうし・・・あ

はは」

「年取っていいこと、なーんにもないですよ。」

「ところであなた、おいくつ?」

「え、63・・・あ、そー・・・お若いわ」

「え、もう、そんなに若くない?・・・そう言えばそうね~」

「まだ眼鏡は要らないの?・・・え?新聞くらいは?それは凄いわー」

「でも、すぐに私みたいになりますよ、もう63なんでしょ?」

「眼のいい人は、一気に来ますから~・・・色んなことが」

 

そして「どーも、ありがと」

負けず嫌いなのか、嫌みを一つ二つ交えた話でしたが、明るいお年寄りでし

た。

 

『一気に来るって・・・何が一気にくるんだろ?』

 

 

仙人みたいに白髪の総髪と髭を伸ばしたご老人が毎日バスに乗ります。

実はこのご老人・・・お気の毒にも、乗車拒否にあっているのです。

 

膝が曲がって靴を引きずって歩くのと、「或ること」を除けば、身長も高く、立派

に見えるはずなのですが・・・

 

降りる人がいる場合はもちろん停車しますが、降者がいない場合には、この

ご老人が手を挙げている前を、『ゴー!』

 

拙者がこんなことやられたら、即バス会社に抗議しますが、このご老人はそん

なことはなさらないのでしょう。

 

『あれれ』っという感じで、いつも見送っています。

 

運転手仲間で、有名になっているのかも知れません。

実はこのご老人・・・傍に寄ると、かなり「乾いたおしっこの臭い」が、するので

す。

 

『あっ、ションベン臭えー、あのジジイだ!』

 「降りる方居なければ通過しま~す」

車内ではそんなことになっているのかも知れません。

 

だとしても、乗車拒否はひどいと思うんですが・・・

 

この方も、時刻表をもらいに入ってきました。

 

「時刻表の字が小さいものですから・・・助かります」

そして丁寧に頭を下げて「ありがとうございます」

 

お礼を言って出ていきました・・・残り香を残して。

 

でも、乗車拒否されるほど強烈ではありませんでしたがね~。


 

【今日のおまけ】 

 

来年の秋のイベント(人間ドック)でやる「いたずら」を一つ考えつきました。

 

これからの一年間。。。一生懸命練習と訓練を重ねて、必ずや、やってみよう

かと・・・

 

内診の時、先生が聴診器fで『心音』を聴くんです。

 

胸に聴診器を当てる・・・その時を狙って、

 

『心臓止めてみたら』いかがでしょう?

 

きっと、ひっくり返るほど、驚くのじゃないかと・・・

 

 


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