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現場監督 [お仕事]

 現場監督と言う名の、耐衝撃性の高いカメラ もあります。

 

現場監督・・・言ってみれば「可愛そう」な職種です。

「うちは現場監督要りませんから、その分安くして・・・」

単純に、省ける部分はないかと思って探したら、「現場監督」だったとか・・・


 

建築工事について、『現場監督が如何に重要か?』---長い話をする事に

なりました。

 

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今後の課題 -契約- [お仕事]

 

 

古いお客様から、電話を戴きました。

「家をちゃんとしておきたいので、一度来てくれませんか?」

 

お訪ねした。

 

ご主人が一人居て、出迎えてくれた。

 

耐震改修とシロアリの駆除が一点。

外部の塗装とバルコニーの取替が一点。

雨戸と戸袋の取替が一点。

 

「3つに分けて見積もって欲しい」

ご主人の話は至って明快でした。

 

耐震改修のやり方に付いて説明し、現在では戸袋まで取り

替える必要がないことなどを話して帰ってきた。

 

見積を作って、事前連絡を。

 

「○○さんのお宅でしょうか?◇◇でございます」

「ああ、◇◇さん?久しぶりですねー・・・今日はなに?」

 

「はア?・・・???  お見積が出来ましたので、お届けに

上がりたいのですが・・・」

 

「ああ、解りました、どうぞ来てください、ずっと家におります

から・・・」


「すぐにお伺い致します・・・それでは後ほど・・・

 

見積を持って出かけました。

 

『ピン・ポーン!』

 

やがて玄関ドアが開いて、ご主人が顔を見せた。

 

「こんにちは!・・・先日はどうもありがとうございました

ー!」


「あなたにはそんなこと言われるほど、会ってないだろ?」

 

「え?先日お会いして・・・今日は、見積をお持ちしたんです

が・・・」


「見積?・・・何の見積?・・・私が頼んだの?」

 

考えてみたら、このご主人は73歳。

 

『認知症』が入っているのでしょう。

 

拙者が住む市は、日本第2位の高齢者が住む市です。


65歳以上の方が市民の3分の1近く居て、更に市民の半数

が50歳以上。

 

お客様の中にも『認知症』の方が出てきても、決して可笑し

くはありません。

 

打開策を探ろうと、話題を変えました。

 

「今日は奥様は?」

「女房?・・・ああ、あんなバカ女は出ていったよ」


去年、奥さんは離婚して家を出ていったらしい。

 

となると、現在この方は一人暮らし。(ガ~ン

 

息子さんもいるらしいのですが、どこで何をされているの

か、会ったこともありません。

 

これからはこんな方や、こんな家が増えてくるでしょう。

 

『認知症』になっていることを知らずに契約をして、仕事が終

わって請求しても「知らないよ」「覚えがないよ」と言われた

場合、どのように対処したらいいのか?

 

契約をした意識がない人に契約書の存在を証明しても、お

金を払って貰える保証はありません。

 

認知症だと知らずに契約をしてしまった場合、気づかずに工

事を終わらせてしまった場合は、どのように対処すべきなの

か?・・・

 

これからの年寄りは、悪質業者の向こうを張って、逆リフォー

ム詐欺もできるかも知れません。


リフォームをやらせておいて、「え?支払?お金ないよ・・・

私は頼んでないんだし・・・」


なんてやられたら、拙者達建築業者は、たまったものではあ

りません。

 

どこか保険会社で『対年寄り、取りっぱぐれナシ保険』でも

新たに作ってもらえませんかねー。

 

お年寄りの一人暮らし家庭・・・今後の大きな課題が出来ま

した。

 


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大変なことになりますよ~!! [お仕事]

初めてのお客様から電話を戴いた。

「壁に無数のヒビが入っているので、一寸見て貰いたいんです

が・・・」

 

早速見に行きました。

 

下地の板の継ぎ目通りに、見事なまでのヒビが縦

横に入ったお宅でした。

 

『これぞ、クラック!』


よく見ると、一部は剥落して、下地がむき出しになっていま

す。

 

「2年前に増築をしたところ」だそうですが、「その業者とは連

絡がつかない」とのこと。

きっと潰れたかどうかしたのでしょう。


悪質なリフォーム業者が関わったようで、本来外壁には使

えない下地材料を使っていました。


 

参考までに、使われていた、ラスボードのメーカーです。

http://www.chiyoda-ute.co.jp/2-2-1-6.html

 

落ちている筈の、モルタル片を探すと・・・・ありました。

落ちていたモルタルの厚みは、僅か5㎜程度。

この地域は、消防法で規定された 『準防火地域』

 

【準防火地域の外壁等(法62条)】
準防火地域内の木造建築物等は、外壁及び軒裏で延焼のおそれのある部分を防火構造としなければならない。

 

防火構造としての、モルタルの塗り厚は16㎜以上とされて

おり、5㎜しかないこのお宅の外壁は、建築基準法違反とい

うことになります。

 

防火上有効として、外壁には手軽にモルタルを塗る傾向が

あります。

しかし、住宅価格の下落に伴って、モルタルを塗る左官屋さ

んが受け取る金額も少なくなりました。

 

仕事を請け負った町の左官屋さんは、建築基準法でモルタ

ルの塗り厚まで規制していることを知りません。


単に材料をケチり『モルタルの塗り厚を少なくする』ことで、

値下げに対応しているのです。


建築に従事している職人さんの誰もが勉強していると思っ

たら、大間違い。

 

現在の新築において、規定通り16㎜を守っている左官屋さ

んは皆無と言っても過言ではありません。(知らないんです

から、無理もありません)

 

殆どが8㎜~10㎜止まりで、中には今回の場合のように、5

㎜程度の壁もあり得る事になります。

 

モルタルは乾燥する際に、収縮する性質があり、ヘヤークラ

ックが生ずることはやむを得ません。

 

しかし、モルタルの塗り厚が薄いほど、クラックが出やすい

のも事実で、時には剥落も生じるのです。


2年前のリフォーム業者は、かなりの値引きをしたそうです

が、これでは『安物買いの銭失い』

 

拙者は常々説いています。

『リフォームは、金額で決めたら必ず失敗する』

お手本のようなお宅でした。

 

モルタルが簡単に塗れるから、業者は下地にラスボードを

貼ったのでしょうが、これは大問題です。

 

下地のラスボードから剥がしてやり直す提案をしましたが、

このお客様、頭を抱えていました。

 

外壁を全部剥がして、工事をやり直すには、大きなお金が

かかります。

 

 

外壁がモルタル壁の家にお住まいの方。

 

モルタル厚は16㎜以上ありますか?

ヒビが入ってはいませんか?

モルタルが剥落してはいませんか?

 

放っておくと、大変なことになりますよ~

 


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悪質業者の手口と撃退法 [お仕事]

 最近多いのが○下電工代理店の無料屋根診断・・・

        これは、注意が必要ですゾ!

 

 

悪質業者の手口は、ある程度決まっています。


何種類かの『手口』と『撃退法』を知れば、怖くはありませ

ん。

 

まず 悪質業者の手口で注意したいのは、『無料点検・無料

診断』商法です。

 

「屋根の無料点検」「無料耐震診断」などを謳い文句にして

やってきます。

 

屋根に登らせたら最後です。

瓦を踏み割ったり、叩き割って写真を撮り、「瓦が割れてい

ます!」

これで、工事費は200万~300万円。

市価の10倍以上の金額を持って行かれます。

 

家の中の話では、『無料』に引きずられて、家の中へ招じ入

れないことも、何よりも重要です。


 

『危険商法』も要注意。


よそから持ってきた『シロアリ』を見せて、「家が駄目になる」

とか、「屋根瓦がずれている」とか「水道管が劣化している」

とか『危険』を強調します。

 

拙者のお客様から相談がありました。

「近所で屋根の工事をしているが、お宅の屋根がおかしい

ので一寸登らせていただいた、その結果、こんなになってい

ます」と言って見せられたのは、錆びてボロボロになった、カ

ラーベストの棟鉄板の切れっ端。

 

早速、我が社で点検したところ、どこにも異常は見あたりま

せんでした。

 

第一、住人が不在中に勝手に屋根に上がって、一部であっ

ても鉄板を剥がしてくるなんて考えられません。

 

住居不法侵入及び器物損壊です。


屋根に登った形跡もありませんでしたが、取り敢えず、警察

には通報をしておきました。


この時の営業マンは、「少し考えさせて」と言ったお客様を2

度と訪ねる事はなかったようです。

 

このお宅、かなり高齢のご夫婦だけのお住まいです。


何らかの情報が漏れていた可能性があります。


「家の事は全て私が面倒見ます」と言っておきましたが、い

つまで覚えていて下さるものやら・・・

 


『カタリ商法』も注意したいものです。

「消防署のホウからきた」「○○電力カンケイの」「○○グル

ープの」などと、いかにも『公的な機関の指示』できたような

印象を与える営業手口です。

 

これらはすべて、高額の商品を売りつける商法です。


勿論、建築関係の場合には、工事が途方もなく高額となり

ます。


 

最近の被害の多くは『火災警報機』

 

消防法の改正によって、新築工事においては、今年の6月1

日以降に確認申請が下りた「全ての住宅」に火災報知器の

設置が義務付けられました

 

戸建住宅、店舗併用住宅、集合住宅、寄宿舎などの寝室に

使用する部屋がある建物すべてが対象となりますし、取り

付ける場所も決まっています

 

既存住宅についても、設置義務が決められているのです

が、一般の方はご存じありません。

 

そこが、『悪質業者の目の付け所』

 

「今年の6月1日から設置が義務づけられ・・・・」

これは『真っ赤なウソ』ですよ・・・みなさん!

 

既存住宅に関しては、即座に設置を行わなければならな

い訳ではなく、平成20年6月1日から平成23年6月1日の

間で設置義務化の期限が定められます。

 

これは市町村条例で決められますが、大体平成23年6月1

日までに・・・としている市町村が多いようです。


 
その期間までには必ず設置をしなくてはなりませんが、重ね

て書くと、即座に設置を行わなければならない訳ではあ

りません

 

悪質業者は決められている、取り付けるべき場所は完全に

無視して、天井裏などの一見見えない場所にも、物凄い数

の警報器を取付けで、大金を要求します。

 

誠実な業者であれば、金額的にも数千円から1~2万円程

で済む筈です。

 

 


さて、このように悪辣で、狡賢い悪質業者の【撃退法】です

が。

 

まず、何を置いても、家の廻りを点検して、『シール』や『ステ

ッカー』や『書き込み』を【除去】する事から始めましょう。


そして、除去して安心するのではなく、今後はいつも気を付

けて、点検する事が大事です。


 

悪質業者はデータを元にやってきます。


訪問するお宅の『事情』を知った上での『攻撃』ですから、並

大抵の事では引き下がりません。


「親戚に工務店があるから」「主人は建築関係に勤めていま

す」と言えば、普通は来なくなるはずです。


 

『家に入れない』事が重要です。


インターフォンがあれば、ドアを開けずに応対して、即座に

音声を切りましょう。


相手にされないとなると、大抵の業者は帰ります。

 

【いい加減な返事をしない】

断るつもりで「結構です」と答えて、翌日材料を持ち込まれ

た方がいます。


業者の営業マンは、相手の出方で「ああ、言ったらこう言

え」と訓練を受けていますし、自分に都合のいいように解釈

します。


「そんなつもりで、『結構です』とは言ってない」

「じゃ、キャンセルですね」


元々、頼んでないのにキャンセルはあり得ない話。


それなのに、怖くなって法外な『キャンセル料』を取られたそ

うです。

 

建築関係者は国土交通大臣もしくは県知事の『許可番号』

をもって仕事を請け負っています。

一言申し上げますが、国土交通大臣許可もしくは県知事許

可の、どちらが上で、どちらが下と言うことではありませんの

で、お間違えなく。


許可番号は例えば、○○県知事許可(般-13)第12345号

といったものです。

 

この『許可番号の確認』をしてください。


正式に許可を得て、真面目に営業をしている業者は、訴え

によっては、許可を剥奪されますから、滅多な事は出来ま

せん。


許可番号も持たずに営業している  悪質業者が多いので

す。


 

徹底的に『理論武装』するという手もあります。

 

悪質な業者は、相手が何も知らないと思ってやってくるので

す。

言いくるめることが出来ると思ってやってくるのです。

 

訪問営業に来た人以上に、あなたが知識を持って、質問責

めにしたらひとたまりもありません。

 

あなたがやりたいリフォームについて、手抜きをしないで行

える金額・工期・工程を徹底的に調べ上げておくのです。

 

その上で質問すると、訪問業者が「どのような工程で」「どの

程度の工期で」「いくらの金額で」やろうとしているかが解る

はずです。

 

悪質業者の営業マンは、会社から「こう言え」と教えられた

こと以外は知りません。


あとは口から出任せです。

 

 

 

拙者の家にも時には来るんですよ。


建築関係の訪問営業のバカもの(若者?)が・・・

 

拙者が最も好きな撃退法は、理論武装、というより、知って

ますからね~。


リフォームについても、新築についても・・・

 

決して拙者が建築業の経営者であることは言いません。

 

 

青くなったり、赤くなったり・・・


尻尾を巻いて逃げ帰る顔を見るのは、『なによりも痛快』で

す。

 

悪質業者は、油断をすると危険です。

一般の方は、『毅然とした態度』『きっぱり『断る』こと

が最も重要だと思います。

 

 


 


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悪質業者 [お仕事]

 子供の落書きに見えますか?

 

今日は、『悪質業者』について

 

あなたの家に、よ~く訪ねてくる建築関係の『訪問営業』

「近所で工事をしているので、今なら半額で・・・」

「お宅は目立つ場所にあるので、サンプルとして・・・」

「屋根瓦がずれています、点検無料で・・・」

「このままでは、地震で家が・・・」

色んな事を言っては、近づいてきます。

 


悪質業者は【むやみやたらに】訪問している訳ではありません。

それでは余りにも、効率が悪すぎますから・・・・

 


悪質業者は、『どこを攻めればいいか?』のノウハウを持って、訪問しているのです。

よく訪問営業を受けるあなた、『建築関係の資料』を取り寄せたことはありませんか?

郵便で、メールで、WEB上で取り寄せた顧客情報や個人情報が外部に漏れています。

そのデータを元に、営業マンが訪問するのです。


ここの家は○○年○○月に新築して、そろそろリフォーム時期だ。

子供が○○年○○月に結婚して、今は夫婦2人暮らしだ。

○○という高級車を○○年○○月に買って、ローンが終わった。

 

宝くじに当たった人が、現金受取のために書いた、顧客情報までもが・・・・

などという、まさかと思うようなデータさえも漏れています。


通信販売を利用したことはありませんか?

 

何を買って、何に興味がある人だという情報も売り買いされています。


例えば、通信販売で『エロい映画』のDVDを買った方には、同業者から山ほど案内が届くと言う話を聞いたことはありませんか?


このように、ありとあらゆる情報を、悪質業者は握っているのです。

 

悪質業者はそのデータを元に、『どれぐらいのお金があるか?』『何を計画しているか?』が判るのです。

 

そして、『老人夫婦世帯』『老人の一人暮らし世帯』が、最も狙いやすいらしいのです。


最近では、『単身赴任で主人不在の家』の情報を持っている営業マンもいるほどです。

このようなお宅は、イケメンの営業マンが担当します。

『お!』と思った瞬間に、イケメン営業マンの『虜』になっています。

イケメンのお兄さんの素性、実は『恐い』カンケイだったりして・・・・

 

悪質業者は、訪問営業ではないような言動で、巧妙に『偶然を装って』やってきます。


狙われる家には、『どこかに目印が付けられている』場合もあります。

他の人が見ても、何も感じないような目印でも、『その道』の人が見れば判るようになっています。

 

狙われている家の方は、その『印』が悪質業者用の印だと気づかないため、次から次へ訪問を受ける事になるのです。

 

玄関ドア・郵便受け・インターフォン・表札などに『何らかのシール』が貼られていたり、マジックやチョークで○、×、 その他の文字などが書かれてはいませんか?

 

また、頼んでもいないのに、『シロアリ駆除会社』や『給湯器の保守会社』などのステッカーなどが、貼り付けられてはいませんか?

 

『点検済み』などのステッカーも剥がしておきましょう。

実在する会社の『点検済みシール』が『悪質業者の目印』だったケースも報告されています。

 

悪質業者の手口はある程度決まっています。

 

明日は『手口』の公開と、『撃退法』についてUPします。


ご期待下さい。


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設置義務化 [お仕事]


改正消防法によって、2006年6月から、全ての住宅に火災報知器の設置が義務づけられました。

新築住宅に付いては2006年、即ち今年の6月1日以降に確認申請が下りた、全ての住宅について、取り付ける必要があります。

 

www.security-joho.com/service/kasaihoutikil.htm


既存住宅に付いては各市町村条例によって、平成20年6月1日~平成23年6月1日の間で設置義務の期日が決められる事になっています。

『・・・と、いうことは、拙者が住む地域も、来年当たり義務化されるのかな?』


新宿の雑居ビルの火災で多くの人が亡くなりました。

それを教訓として、テナントビルに対しては規制が強化され、防災用品メーカーや防災業者にはバブルが来ました。

住宅についても例によって、防災業界関係者による強烈な陳情で、今回の法改正に結びついたのかも知れません。

テナントビルでのバブルが一段落して、下火になってきたようですから~。。。

 

とは申せ、人命は大事です。

火災報知器設置はすべきなんでしょうが、規制だけを強化して、その結果については知らん顔、これが、日本の規制の現状です。


規制緩和が盛んに言われて久しいですが、こと住宅に関しては、次から次へ新しい規制が生まれています。

日本は少し、規制が多すぎるとは思いませんか?

 

欧米諸国は、もっと個人に責任が持たされています。

しかし、「一端事故発生源となったら、その時は非常に厳しい処分を受ける」ことになるんだそうです。

お国が先導する「気をつけ~!」「前に倣え~!」的な横一列規制の時代は終わっています。

そろそろ欧米並に、『個人の責任』・・・これでいいと、思いませんか?

それともお役人様は『お国が一々規制しないと、国民は信用できない』とでも思っているのでしょうか?

 

日本はろくな罰則も設けないで、『規制』また『規制』

それも、必ず全国的に画一的に・・・

これからは、『野中の一軒家』でも火災報知器を設置しなければなりません。


法律で義務化されると、必ずと言っていいほど『悪徳業者』や『詐欺集団』が出没します。

新しい義務化を良く知らない、老人家庭がそんな悪人達の餌食にならなければいいが・・・と案ずるのは拙者だけなんでしょうか?


新築の場合には配線をして器具付けすることが多いですが、既にある既存住宅の場合には乾電池タイプもあり、この場合には配線は要りません。

ご自分で取り付けてもOKですが、取り付ける『器具』には少しだけ注意が必要です。
 
住宅用火災警報器等は、『省令等による規格に適合するもの』と定められています。

火災警報器の品質を保証するものに、日本消防検定協会の鑑定があります。

感度や警報音量などが基準に合格したものは、日本消防検定協会の鑑定マークが付いていますが、ここにもお役人様たちの『天下り先』が、見え隠れしてはいませんか?


義務化される訳ですから、新築工事に付いては当然「完了検査」の対象になると思います。

しかし、完了検査を受けない住宅もかなりの数に上ります。

完了検査を受けない住宅に付いては、誰がどのように義務化を見張るのでしょう?


取り付けしてないお宅から火事が出たら大変ですから,
日本消防検定協会が見張ってくれるんでしょうかねえ?・・・


『え、えーと・・・感知器を付けなきゃいけないのは、キッチンと寝室と子供部屋と階段の踊り場と・・・・ア~、面倒臭せー!』

 

『ホタル族』の家庭では、バルコニーにも必要なんじゃありませんか~?


・・・ネエ~、お役人様ア。。。

 



今日のおまけ

【クラゲ】

暑い夏も終わりに近づき、海ではクラゲに刺される被害続出のようです。

クラゲに刺されたら、どうします?

クラゲは「虫」ではありませんので、「虫に刺された時の痒み止め」は効果ありません。

 

九州の子供は誰でも知っていたこと。

こちらでは誰も知らない、効果的な対処法をお教えします。

 

クラゲに刺されたら、絶対に掻いたり触ったりせずに、一度底まで潜ります。

潜って、底の土を取ってきて、その土を刺された部位に刷り込みます。

クラゲの棘刺が刺さっているのを、この土がそぎ落とします。

後は「海水」で良く洗って、終わりです。

南九州には人の腕や足に2重・3重に巻き付く長い足を持った、強烈なヤツもいますが、みんなこれでOKでした。

 


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日本の家が危ない! [お仕事]

住宅については、一般的に一寸した誤解があります。現在の住宅は、日本古来の住宅に「似て、非なるもの」なのです。

昔の家は、それこそ100年以上ももったのですが、構造材は山から切り出したムク材で、基礎はなく、河原に転がっている丸い石(玉石)の上に柱が立っていました。


柱は、ずれないように、板で結ばれ(根がらみ)、床下は風通しが考えられていて高く、壁は土壁でした。

土壁の上に漆喰を塗ったり、板を貼ったりしていましたが、土壁や板壁は息をし、空気の交換をしていたのです。

サッシは木製で、すきま風が入り、間取りは和室が殆どで、襖を開ければ風がまっすぐに抜ける造りとなっていました。

その後、基礎が造られるようになっても、鉄筋が入っていない基礎だったり、ブロックの基礎の家もありました。

筋交いも少なく、耐震性能は貧弱なものでしたが、経験から、地震の際は瓦を落として身軽になって地震力を吸収するように考えられていました。

 

 

現在の家を考えてみて下さい。


基礎は低く、天井・壁・床下には、科学的に作られた断熱材を入れて、外壁は空気交換のない無機質なサイディングやモルタルで、内壁はビニールクロス貼り更にサッシは気密や水密性が高いアルミサッシと、全く息をさせない造りとなっているのです。

耐震性は格段に伸びましたが、現在の方法は地震力を吸収するのではなく、壁を強くして地震に対抗する造りとなっています。

流行の外断熱住宅、高断熱・高気密住宅などは最悪です。

まるでビニール袋の中か、ペットボトルの中で生活しているようなもの。

人工呼吸器(24時間機械換気)を止めたら窒息死する(家が壊れていく)家が、本当に素晴らしい家だと思いますか?

 

現在の建築基準法に沿った家造りにおいては、80年、あるいは100年以上も丈夫で長生きする家づくりはできないのでしょうか?

日本を代表する、あるハウスメーカーの社長は「日本の家は15年保てばいい」と言い続けてきました。

15年ですよ!大きなお金を使って、たったの15年。


一生に一度の大きな買い物の寿命が15年・・・でもこれには裏があったのです。


【15年と言っておいて、30年保ったらどうですか?】

「あ、ラッキー!」と思いませんか?


騙されてはいけません。スクラップ&ビルド・・・これがハウスメーカーの本来の戦略です。

 

日本の建築環境は、「良くも悪くも」ハウスメーカーがリードしているのです。


国土交通省のお役人、定年後はハウスメーカーにも「天下り」したいですから・・・

国土交通省はハウスメーカーに倣って、日本の家の寿命を30年と言ってきましたが、最近になって、ようやく40年と言いだしています。


ハウスメーカーが建てる家がようやく、40年もつようになったのではないでしょうか?

 

 

良く考えてみてください。

ハウスメーカーが出現して、日本の家づくりは悪い方へ変わったのです。

ハウスメーカーは建材メーカーに、「加工しやすく」「品質が均一で」「安価な」建築材料を作らせてきました。


本物に似せてはいますが、本物とはほど遠い「偽物建材」が  『いいもの』との錯覚を植え付けました。


現在では、建築材料はすっかり様変わりしています。

 

ハウスメーカーが出現して、良かったことはデザインが格段に良くなったこと。

 

いいことだけではなく、実は悪いことのほうが多かったのです。


 

ハウスメーカーが建材メーカーに作らせてきた、新しい建築材料から『シックハウス症候群』も発生しています。


従来、日本の建築には『断熱』は考えられていませんでした。

断熱材を使うことで、【家が駄目になる】と言ったら、驚きますか?

科学的に作られた「断熱材」は、すべからく家を駄目にします。

 

日本の建築業界は、大きなな反省の時期に差しかかっています。

プラスティックを多用したり、塩ビ樹脂のシートを熱溶着したフロア材や紙を圧縮して作った廻り縁・巾木、更には薄いベニヤ板に木目を印刷した紙貼りの和室の天井材などの薄っぺらな建築材料が、実は最も駄目な材料であることが解ってきました。

 

こんな材料を使っていたのでは、到底30年しかもたないことが、徐々に解ってきたのです。

 

今、自然素材が見直されるようになりました。

 


外壁は本格的な土壁にして、床板はムク板を加工した天然素材のフローリング、内壁と天井には、ビニールクロスから発散する可塑剤の害を嫌って、珪藻土や板壁・更には漆喰などの塗り壁にして、住む人の健康を第一に考える人たちが出てきています。

 

曲がらず反らず、割れないと言われた集成材も、昔通りの天然ものの、ムクの材木による 構造材に戻そうという動きが見られます。

 

ここで非常に重要なこと。

 

ただ単に建築材料を昔通りにしても、やはり保つのはせいぜい40年がいいところ。


現在の日本の家の建て方では、材料だけを考えても何も変わりません。

 

日本特有の気候風土に合った家でないと、材料だけを元に戻しても何の意味も持たないのです。

 

 

偶然にも拙者が住む、湘南地方の気候特性は、

『海が近い』

『夏は30℃以上の気温になる』

『梅雨があり、春秋の長雨がある』

『シロアリが生息している』

と、日本中に同じような条件の処があるのが日本の気候特性。


いわば高温多湿が、北海道を除く日本の住環境なのです。

 

だから、湘南を【日本の代表選手】として考え、湘南を良く知ることによって、代をつないで住み続けることが出来る、丈夫な家を造る事ができる・・・と拙者は説くのです。

 

海が近いことは、夏涼しく冬暖かい事を意味していますが、『潮っ気』に気を付ける必要があります。


最も多く使われている、一部の断熱材は、製造時に『尿素』を使用しており、水分を集める働きがあります。


水分を集めて壁の中や床下に湿気があると、その次はどうなりますか?


「カビが生える」ことは、言わずもがなでしょう?

カビの餌は、ナトリュームであることは、余り知られておりません。

ナトリュームは塩分に含まれています。

床下や壁の間ではびこったカビには、どんな働きがあるのでしょう?

カビは只、単に材木を腐らせるだけではありません。


カビには『シロアリを呼び寄せる、もう一つの働き』があるのです。

 

これで解っていただけたでしょう。


湘南を知り抜けば、日本の家は必ず復活する。


拙者は、30年以上の実務経験から断言します。

 

風通し・建築材料の吸放出性と呼吸性・断熱材を考えることによって、家にとっては最も怖い壁体内結露をなくし、カビを駆逐してシロアリを寄せ付けず、80年、100年と保つ家が造れるのです。

 

残るは家のデザインをどうするか?


これは、建築デザイナーが関わることで、素晴らしいデザインも手に入るでしょう。

有能な建築デザイナーは、ハウスメーカーには居りません。

 

これでも、オプションを付けたらいくらになるか判らない、ハウスメーカーに依頼する意味がありますか?


半値八掛けと言われ、市場価格よりも3割も4割も高いお金を払う価値が、ハウスメーカーに見いだせますか?

 

それでもやっぱりハウスメーカーの方がいい、そう思うあなた。

あなたはきっと、ブランド志向の方だと思います。
しかし、あなたのブランド志向は間違っています。

 

将来、シックハウス症候群になりたいですか?

間違ったブランド志向で、子々孫々にまで、治らない傷害を抱えさせますか?

 

シックハウスはホルムアルデヒドだけを考えれば、それで済む訳ではありません。

可塑剤には『環境ホルモン作用』があることが解っており、遺伝子に傷をつけます。

遺伝子に傷が付くと、間違った方向にスイッチが切り替わって傷害を持った子供が産まれるのです。


テレビのタレントに増えてきた、性同一性障害。

もっとひどいことも起きています。

男の子の性器の下に女の特徴がある、「尿道下裂」という傷害もでてきていますが、『可塑剤』の影響が疑われているのです。

 

これらの傷害は、一度発症すると、絶対に治ることはない、【不可逆的傷害】と呼ばれています。

 

『可塑剤』(かそざい)は、樹脂を軟らかく、加工し易くする【化学物質】です。


様々な建築材料やビールクロス・CFシートなどの直接肌が触れる、仕上げ材料にも含まれており、常にベーパー(蒸気)として発散しています。

 

最近、『危ないかも知れないと思う物は、最初から使わない』という考え方が、若い方を中心に出てきています。

 

あなただけではなく、子供や孫も住む家です。

 

 

家づくり・・・もっと真剣に考えましょうよ!

 


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木造住宅の非破壊検査 [お仕事]

 

建て売り住宅を買おうかと思ってる方。

大規模なリフォームを計画している方。

何も『調べることなく』事を進めようとはしていませんか?

 

建て売り住宅を買うに当たっては、地域性と金額だけが重視されていて、【見えない部分の瑕疵や手抜き工事、更には欠陥】までもが、ないがしろにされています。


最新の設備やインテリが満載で、外観デザインも素晴らしい・・・そんな「建て売り住宅」が増えています。


その【構造】はこれから何年も何十年も、家だけではなく、あなたの生命や財産の支えになり得る造りとなっているでしょうか?


住み始めてから、不具合や欠陥が見つかったら、泣くだけでは済みません。

 

「新築○っくりさん」などの、大規模なリフォームは、まるで新築さながらのイメチェン(イメージ・チェンジ)ができて、要する費用は新築の約半分~2/3程度。


チラシや新聞広告に引かれて、契約をする前に少しだけ考えて見て下さい。


リフォームはゼロから造り上げていく新築と違って『出来ること』『出来ないこと』があるのです。


構造上、撤去できない壁や柱もあります。


それに悪影響を及ぼさない範囲でのリフォームをせざるを得ませんし、壁や屋根を剥がしてみたら老朽化が激しく、『大規模なリフォームは不適当』なこともあるのです。

 

リフォームしたらいいか、建て直すべきなのか?

町の工務店に相談してみてください。

たちどころに、何カ所も壊されてしまうことでしょう。

 

 

【木造住宅の非破壊検査】をご存じですか?

 

マンションなどでは、非破壊検査は当たり前でしたが、木造の場合には、まず、【壊して見る】でした。

これから購入する家の構造の状態を確かめたい。

十分な耐震性があるか確認したい。


大がかりなリフォームをしても大丈夫かどうか知りたい。

 

既に住んでいて、雨漏りやタイルの浮きが心配な方は、「不具合の原因を突き止めたい」と言う方もいらっしゃるでしょう。

 

目視は勿論のこと、X線放射機・レーザー探査機・赤外線カメラ・機械類(シュミットハンマー・レーザーレベル)・CCDカメラなどを効率的に使用して検査を行う、非破壊検査があるのです。

 

その費用は、12、3万円から、機器類を全て駆使しても30万円程度。

 

この金額を高いと思うか、安いと思うかはあなた次第。


赤外線カメラで写真を撮っただけで、新築分譲住宅の『雨漏り』を発見したこともあるそうですから、モノは考えようです。

 

数千万円の買い物をするのに、何も調べないで買うのは「世界広し」と言えどもニッポンジンぐらいのものです。

 

『家を買いたいけれど』

『今の家をリフォームしてずっと住み続けたい』

『リフォームしようか建て替えようか?』

『壁や天井を壊さずに雨漏りの原因を知りたい』


こんな方にお勧めします。

 

木造住宅の非破壊検査・・・是非広めたいと思っています。

 



今日の、おまけ

昨夜の、【ボクシング世界タイトルマッチ】見ました?

今朝の朝刊各紙を見ました?

拙者は納得できません。

1ラウンドでダウンを食って、10ラウンドからは何度も腰を落としそうになって、クリンチの連続。

技量も、パンチの数も、正確性も全て敗者の方が『上』でした。

大差の3:0で負けるべき、昨夜の『勝者』

判定を待っている時の目は、うつろでした。

こんな事をやっていては、今に日本はダメになります。

「どーんなもんじゃい?」

選手には、何も知らされていなかったのでしょうが、胸を張って言えたのでしょうか?

 

考えたくもありませんが、ジャッジが買収されていたのかな?と思わせる結果でした。

敗者は、相手国での試合。

完璧に倒せなかったのが身の不運だったのかも知れません。

 

敗者は訴えて、今度は【自国で再試合】をしたらいいと思います。

 

拙者が最も大切に思っているスポーツマンシップにかけて、『許されざる!ハプニング』が起きてしまいました。

東洋の田舎芝居・できレース・・・世界中にニッポンの恥を晒すことにならなければいいのですが。

 

 


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外断熱を考える [お仕事]

毎日、ふざけた記事をUPしていますが、たまには真面目な話もしませんとねー。

・・・と、いうことで、本日は外断熱についてのウンチクを少し。

 

外断熱は、家の外側をスッポリくるんでしまうため、『理論上』は、理想的な断熱方法だと思われています。

 しかし、基礎の外側まで断熱材でくるんでしまうので、断熱材が『シロアリの巣』になることが解っています。

 外断熱を採用している建築業者は、シロアリの巣になることについては承知しているようで、断熱材の切り口にステンレス・ネットを被せれば心配ないと言います。

果たしてそうでしょうか?

シロアリ防御のためのステンレス・ネットは、丁寧に、少しの隙間もなく被せないと全く意味がありません。

 対症療法的な工法で、しかも、現場の職人の技量に左右される工法は、決して好ましいものではありません。

元々高価な工法に更にステンレス・ネット代と取付費用がかかり、工事如何で出来・不出来が左右される外断熱工法。

 拙者は湘南地方を例に挙げて、シロアリの生息地域では外断熱の採用は考え物だと言い続けて来ました。

 

外断熱材は主に、発泡ポリスチレンと発泡ウレタンです。

 

西方里見著「外断熱が危ない」では、ポリスチレンが燃えて、水をかけると、「塩酸」の水になる。

更に、80℃がポリスチレンの熔解点とされており、屋根直下に施工する外断熱では、3年で溶けてなくなる。と指摘しています。

 実際に、ある種の屋根材を使った、真夏の屋根直下の温度は、90℃近くまで上がることが確認されています。

 

 発泡ウレタンの場合には、大体2倍発泡(樹脂が100:ガスが100)で、使用されるガスは、オゾンホールを拡大させると言われている、フロンガスです。

こちらの方は燃えると、猛毒のシアンガスの発生が問題視されています。

外断熱材は家の外部に施工するため、『日射の熱』による変形が生じ、隙間ができると家の中では結露が発生します。

外断熱材の継ぎ目には、『気密テープ』を貼りますが、劣化による剥がれも問題化しています。

 

外断熱とした家は、24時間、機械で空気を入れ換える必要があります。

外断熱の家の中で人が生活すると、ペットボトルと同じですから、嫌でも応でも水蒸気が発生します。

 万一、24時間機械換気を止めたら、30分位で窓には結露が生じるのです。

 

自然の風を入れて、夏は夏らしく、冬は冬らしく・・・は絶対に無理な工法なのです。

 

 外断熱住宅では、24時間機械換気を止めてしまったら、確実に家はダメになってしまいます。

 湿気の多い日本では、仮に2年間海外勤務になって、家を空けておく場合にも、24時間機械換気だけは止めてはいけません。

 

 余り知られていない情報を開示しましょう。

 

 

家は105㎜又は120㎜程度の柱を挟んで、外壁と内壁が作られます。

外断熱の場合には、壁の中には断熱材が入らないので、『空洞』です。

 なんらかの音が発生したら、どうなるでしょう?

大太鼓と同じで、反響しあって、家の中じゅうに響き渡るのです。

 

 最も多い『音源』は、24時間機械換気の重低音。

 24時間機械換気のスイッチを切れば、結露で家が駄目になり、スイッチを入れっぱなしでは反響する重低音が響いて、とても寝ていられない状態が続くのです。

 

 空っぽの壁の中を自由自在に駆けめぐる音のことは、誰も教えてくれません。

 

 外断熱で使われる断熱材は、科学的に作られた断熱材で、メーカーは難燃性だと言います。

 実験室の中などの、ある一定条件の下では難燃性を発揮しますが、火災のような不特定の条件下では必ず燃えてしまいます。

 

 隣家の火事で、外断熱のがらんどうの壁の中に火が入って、「いい家」(外断熱の家)が全焼した例も出てきました。

空っぽの壁が「煙突効果」を発揮したものと考えられます。

 難燃性を唱ってはいますが、『難燃性とは燃えにくい』のであって、燃えないのではありません。

 外断熱の家は、床・壁・天井のどこをどのように探しても、水蒸気をコントロールできない造りとなっています。

 これは、とりもなおさず、徐々に家が壊れていく造りであると言っても過言ではありません。

 

 最近目に見える形で、ある結論を出したハウスメーカーがあります。

予算がある方には強烈に外断熱を勧めていた、大手ハウスメーカーのNホームは、ついに外断熱から撤退をしてしまいました。

 まあ、新築から12、3年も経ったら、今度は建て替えの営業にでも行くのでしょう。

 

 「いい家が○しい」や「さらにいい家を○めて」などの本を書いて、積極的に外断熱を進めてきた建築業者や『売れさえすれば何でもあり』の出版社の責任は非常に大きなものがあると思います。

 拙者がいつも言ってるように、本やセミナーでは、いくら勉強しても『いい家』は決して出来ないのです。

 

 なぜなら、そこには必ず利害があるから・・・・都合の悪いことは『シー!』だから、です。

 

 日本の気候に最も合わない工法を選んでしまって、既に外断熱で家を建ててしまった方は、本当にお気の毒です。

 

 拙者は、かなり前から、外断熱は『赤信号点滅中』だと言ってきましたが、どうやら本格的に『通行止め』とした方が良さそうな時期に来ているようです。

 

 


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家は車か冷蔵庫? [お仕事]

 

「家を買う」と言う人が増えてきました。

これは間違ってます。

家は買うものではなく、建てるものなのです。

 

買える家もありますが、買える家は、20年~30年しかもたないことを解って買って下さい。

 

 ハウスメーカーは住宅を均一化し、商品化し、「自動車や冷蔵庫と同じような感覚で手に入れることができる」との錯覚を人々に植え付けてしまいました。

自動車を買う場合、大抵の人は、安全性や、骨組み(シャシー)や車体の堅牢性ではなく、デザインや塗色や価格で決めてしまいます。

冷蔵庫の場合も、同じように表面的なことばかりで決め、モーターの性能やコンプレッサーの質については考慮の範囲外となっているようです。

ただ、自動車や冷蔵庫を見た目やデザインだけで決めてしまうことは、それほど問題ではありません。

なぜなら、それらは「工場の中で」「機械による流れ作業で」「大量生産」される「規格商品」だからです。

規格外の商品は不良品となり、市場に流れることも、販売されることもありません。

 

では、住宅も自動車や冷蔵庫と同じでしょうか?

 

 

 

家を建てる時は、住宅展示場へ行って、床・壁・天井に使用された材料や、仕上がりの綺麗さ、そして、ドアやキッチンやユニットバスなどの見た目で決めてしまう方が大半です。

30年も35年もの、非常に長い住宅ローンを組む人でさえ、その家 がどれほど長持ちして、次の建て替えが何年後に訪れるのか?は、疑問すら呈することなく、なおざりにされてしまっています。


家は永久にもつものだとでも思っているのでしょうか?

 

たとえ住宅展示場に行ってみても、最も大事な基礎の鉄筋や躯体の骨組みなどは全く見ることはできません。

あなたが見ることができる、「仕上げの状態」はどんな建築業者でも綺麗に仕上げるものなのです。

しかし、良く考えてみてください。

 

住宅は「雨・風にさらされる屋外で」「人の手によって」「1棟づつ」つくりあげていく、「単品商品」ともいうべきものなのです。

そこでは、自動車や冷蔵庫とは違って、油断すると、欠陥住宅も生まれれば、手抜きもあり得るのです。

 

ハウスメーカーには、注文住宅はつくれません。

注文住宅もどき、もしくは似非(えせ)注文住宅なら造れます。

 

ある大手のハウスメーカー(Mホーム)の注文住宅営業課長から問い合わせがありました。

「1年以上追っかけて来た客が、建築士に設計させちゃったんですよー、設計図を見たらRC(鉄筋コンクリート)・鉄骨・木造の異質構造なんですよー。うちでは一寸建てられないもんで・・・・」

拙者の会社で対応できないか?という話です。

 

これがハウスメーカーの本音。

正しい注文住宅というのは、何から何まで施主が選べる建て方を言うのです。

まして、注文住宅には、ハウスメーカーのようなオプションなんて存在しません。

 

ハウスメーカーは自社に都合のいいことしか言わず、都合の悪いことは全て隠しています。

「阪神大震災・・・我が社の建物は只の1棟も倒壊しませんでした」

当たり前でしょう?

阪神大震災、このハウスメーカーが関西に展開して、まだ15年も経っていなかったのです。


1棟でも倒壊していたら、今頃この会社が存続していたと思いますか?。

 

燃える火を外壁に近づけて、『燃えないね』って思わせるコマーシャル。


普通に考えて、あの程度の火じゃ、最近の家の外壁は絶対に燃えません。


それに、外からの火はそんなに怖くないんです。十分に逃げ出す時間がありますから・・・


恐いのは自家出火。

家の中にガソリン撒いて、火をつけて、『自家出火でも大丈夫』っていうハウスメーカーありますか?

 

ハウスメーカーは多くの家を建てるので、大量の建築材料を使用します。


そのため、建材メーカーに「使いやすく」「均一で」「色や形が揃っている」材料を作らせてきました。


殆どがベニヤ板を張り合わせたものであったり、

木には見えますが、木目をプリントした塩ビシートを貼り付けた床板やドアや窓枠だったり、

紙を圧縮した廻り縁や巾木だったり・・・・

これらの建築材料は、本当に15年~20年程しかもたないものばかりです。


それだけではありません。

そのような建材から化学物質が発散して、シックハウス症候群まで引き起こしているのです。

 

ハウスメーカーの営業マンは、こんなことは、口が裂けても言ってはくれませんし、人はその材料が一体、何年もつものなのか?聞くこともしません。

 

だから、日本の住宅建築業界を代表する、大手ハウスメーカー、Sハウスの社長が、「日本の家は15年もてばいい」と言ったのかも知れません。


今になって、同じ会社が100年住宅と言っています。・・・・・『は?』
笑わせてくれるじゃありませんか?

 

このような偽物の材料を使って家を建てるのであれば、市場の半額ぐらいで販売されるのなら、まだ理解できます。

 

東京都知事の石原慎太郎氏は、『ハウスメーカーが建てる家は、市場価格よりも、3割は高い』と明言しています。

ハウスメーカーが都内で建てる家を、3割安くさせようと、頑張っておられます。

 

ハウスメーカーと同じ、20年しかもたない建材を使って一般の建築会社が同じように建てたとすれば、3割といわず半額で受注しても利益が出るでしょう。

 

日本の家の寿命について、現在国交省は最近まで30年だった認識を、40年に改めようとしています。

ハウスメーカーでは、やっと40年もたせる目途が付いたのかも知れません。

 

お役人は業界の手先なんでしょうか?そーですよねー、天下りだってしたいですもん。


善し悪しは別にして、現在の日本の住宅建築業界をリードしているのはハウスメーカーなんです。

 

国交省は思い切って、「日本の住宅の寿命はは100年」を打ち出したらいいのに・・・・って思います。


実際に、100年住宅をうたい文句に営業活動しているハウスメーカーが出てきたんですから・・・・


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