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屋根のメンテナンス(3) [住宅のメンテナンス]

金属屋根.jpg


前々日及び前日に引き続いての記事です。


多くはメンテナンス専門業者や訪問販売業者による工事で、

着色スレート化粧板葺き(カラーベスト・コロニアル葺き)や錆びた金属板の

屋根材を撤去しないまま、上に『被せ葺き』(重ね葺き)をする工法があります。


セメント板製品(セ○スイ・か○らUなど)は「すぐにヒビが生じる」ことから、

心ある屋根工事業者は使いたがりません。

また、軒先面土(軒先の隙間に、小鳥が巣をつくらないよう埋める土や漆喰)は、

柔らかいスポンジ製のため、雀やカラスが巣作りのための格好の材料として持ち去り、

雀やヒヨドリが屋根(瓦のすきま)に巣を作りやすくなります。


余談ですが・・・鳥の糞は「酸性度」がつよく、下地の野地板を簡単に腐らせます。



特に着色スレート化粧板葺きの上に被せ葺きを進められるような状態の屋根は雨漏りが著しく、

既に「野地板」まで取り替えなければならない状態に陥っている場合が多いのです。


屋根は『臭い物に蓋』をして済ませられるような場所ではありません。

工事業者に「被せ葺き」(重ね葺き)を進められたら、既存の上に被せるのではなく、

「思い切って下地の野地板から、屋根の葺き替え」を検討すべきだろうと思います。



屋根瓦の形状を模した『金属板を被せ葺き』する工法もありますが、コーキングを多用

していて お勧めできません。


また、「瓦のズレ止め」と称して、瓦にコーキング(シリコン・シーリング)をする、訪問工事業者が

いますが、『水はけを止めて』しまい、瓦がズレているよりも悪い結果を招きます。


セメント系の洋瓦(モニエル瓦など)は、15年~20年程、塗装などのメンテナンスを

施さずにいると、表面に施された塗膜(塗装皮膜)が剥がれて、色が落ちて

見るも無惨な状態になります。

そうなってから塗装をしようと思っても、「スラリー層」というヌルヌルベタベタの層が露出

していて、そのままででは塗装出来ません。

また、コーキングが多用される屋根材ですし、少しの油断で割れやすくなって、

葺替えを進められることが多い屋根材です。

メンテナンスの方法としては、劣化する前に『割と頻繁に塗装をする』しかありません。





防水目的で、いとも簡単につかわれているコーキング剤ですが、私は、コーキング剤を

建築の色々な工事業者が使うようになって、家がもたなくなったと感じています。


コーキング剤の種類によっては、3~5年で劣化して雨漏りを生じさせるものもありますし、

正しい使われ方をしたコーキング剤であっても、通常10年で一端コーキング全部を撤去して

やり直す(打ち替える)必要があります。


屋根に使用されたコーキング打ち替えの必要性を考える人は全くいないのが現状で、

雨漏りが始まって慌てる人が大部分です。






瓦工事業者によれば、『和瓦』にも昭和30年代後期のオイルショック頃に

作られたもので、芯まで焼きが入らず割れやすい瓦があるといいます。

通常瓦は縦に割れますが、このような焼きが甘い瓦は横割れをします。



沿岸地方では焼きがしっかりしている瓦でも、長年使われた瓦は塩分で

裏側が溶けていて、雨漏りしやすいと聞いたこともありますので、長期間使っている

瓦の場合には、時には裏側も点検する必要がありそうです。


和瓦のメンテナンスとしては、『割れ』 『ズレ』 『漆喰の剥がれ』 等の点検・修復をします。

また、TVのアンテナが風に揺れることで、張られた支線で瓦がズレたり、軒先面土が

剥がれたりすることがありますので、アンテナの支線取付場所付近の点検も必要です。



特に台風の後や梅雨前などの臨時点検に加えて、3年に一度くらいの頻度で「ズレ直し」

などの「定期的なメンテナンス」を行っておくと安心です。



経験上、『野地板として屋根に使われたベニヤ板』の寿命は、「20年が限度」だと

思っています。

新築時に構造用合板(ベニヤ板)を屋根の下地板(野地板)に使うことと、

コーキング剤(防水用のシール剤)を使わなければならない屋根材の選定は、

極力避けた方が、将来「大きなお金が必要なメンテナンス」をしなくて済みますし、

家を長持ちさせることができると思っています。




屋根からの雨漏りは、天井から水滴が落ちてくるようになると、(目に見える形での

雨漏りが発生すると)相当に進んでいるものです。

疑わしいお宅を検査すると、天井にはなんらの変化がないにも拘わらず、

天井裏では既に雨漏りが発生しているという場合が大部分です。



瓦がズレていた、瓦に割れがあった、カラーベストの屋根材の上下の隙間が均一ではなくなった、

既存の屋根材に被せ葺きをした、野地板にベニヤ板が使われている・・・・

このようなお宅は、一度詳細な雨漏り点検をした方がいいかも知れません。


以前は天井を壊して、「目視点検」していたものですが、現在は赤外線カメラや

レントゲンを使った『非破壊検査』が主流で、その結果を受けてピンポイント的に

『的を絞ったメンテナンス』が可能になっています。



3日間に亘って書いてきましたが、屋根は最も過酷な条件に堪え忍んでいる、

最も重要な部分です。

そして使われた材料(屋根材)によっても、「メンテナンスの仕方」や、

「かかるお金が、大きく違う」ことも解っていただけたのではないでしょうか?


メンテナンスの業者だけは、場当たり的な『訪問営業の業者』などに任せることなく、

しっかり吟味して選んでください。


メンテナンスは奥が深く、とてもこのくらいのスペースでは説明しきれる

ものではありません。


ざっと、表面だけをなぞる形での記事となりましたが、お役に立てたでしょうか?


HIMG0028.JPG 妹さんが、胡蝶蘭農家に嫁がれている「たいせいさん」

妹さんが作った胡蝶蘭を手みやげに持ってきてくださいました。


屋根の話を書いている中で、偶然にも嬉しい訪問者がありました。

東北地方まで出張の帰りということで、26日の土曜日に突然電話を掛けてきた方が

いらっしゃいました。

それは、愛知県三州陶器瓦の製造メーカーさんで、ブロガーの『たいせいさん』

わざわざ、遠回りをして私の会社をお訪ね下さいました。

瓦についていくつかの質問にも答えていただき、夕方3時頃から7時過ぎまで、

大変有意義なお話を聞かせていただきました。

いつも、ブログでお顔を拝見しているので、初対面とは思えませんでしたが、

しっかり私の目を見て話される、真摯な態度は「書かれている文章そのもの」でした。



いつもの事ながら『ブログをやっていて、よかったなぁ』と思う貴重なひとときでした。

ブログは・・・こんな出会いを与えてくれるから、止められません。










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屋根のメンテナンス(2) [住宅のメンテナンス]

コロニアル.jpg 「棟」の鉄板が欠落、下地の「貫板」も一部なくなって、屋根材が飛ぶ寸前です。

随分長い間、雨水が入っていたのでしょう。貫板(グレーに変色した板材)も一部腐っているようです。

よく見てください、屋根材の重なり目に『隙間があったり、なかったり』しています。

こうなると、既に下地の野地板から取替えを検討する時期に来ています。




今日の記事は、昨日の続きです。




メンテナンス以前の話として、屋根材の中で、私が最も問題が大きいと思うのは、

着色スレート化粧板葺き(カラーベスト・コロニアル葺き)です。

現在の日本の家には、最も多く使われている屋根材だと思うのですが・・・



着色スレート化粧板(カラーベスト・コロニアル)は、施工後、10年~15年を経過すると、

表面が白く粉を吹いたようになってヒビ割れが生じます。



最近のものには、石綿(アスベスト)は使われていないようですが、12,3年前までの

ものにはアスベストが使われていますので、葺替えなど屋根材を撤去する際には

アスベストの飛散を防ぐために『割らない』注意が必要です。



メンテナンスの方法としては、新築から大体10年程度で最初の塗り替えをし、

以後は5年毎くらいのインターバルでの塗り替えが必要です。

割れたりヒビが入った屋根材については、本来は取り替える必要があります。


メーカーでは一部の屋根材が破損したりヒビが入った場合の取替えに備えて、

屋根材の間に差し込んで、打たれた釘を「引き抜く」道具も用意しています。


釘を抜いて、その部分の屋根材を一部分取り替えるのですが、これが問題です。

釘と一緒に、下地の防水層であるルーフィングまで「破ってしまう」のです。

破れたルーフィングの補修までやってくれる業者は稀ですから、

結局は雨漏りを起こす事に繋がります。

屋根工事業者によっては、「一部を引き抜くと、下地のルーフィングまで損傷する」

と言って、カラーステンレス板などを、割れた部分に被せて補修する業者もいます。





塗り方を知らない塗装屋が塗装をすると、極めて簡単に『雨漏り』を発生する屋根材です。

『着色スレート化粧板についての特性』を知り尽くした専門業者に依頼しないと、

大変なことになってしまいます。

また、材料の形状から『毛細管現象』を引き起こして雨水を吸い上げ、『雨漏り』を

発生させ釘穴からの雨水の浸入で、屋根の最も大切な部分である屋根の下地(野地板)を

腐らせてしまう場合もあります。


屋根材で7割、屋根の下に施工されているルーフィング(防水層)で3割の「水はけ」が

なされており、施工上は下地の『ルーフィング施工』が最も重要となります。


水はけや毛細管現象の発生から、「10分の3以下の緩勾配の屋根には使うことが出来ない」と

規定されていますが、『塗装が必要な割には、塗装方法によっては雨漏りを起こす屋根材』

『屋根材だけでは水はけがなされない屋根材』 『屋根勾配に制限がある屋根材』

『コーキングを多用しなければならない屋根材』であることから、

私は『未成熟商品』もしくは『欠陥商品』だろうと考えています。



着色スレート化粧板葺き(カラーベスト・コロニアル葺)の場合には、

棟(屋根の一番高い箇所)に鉄板を使いますが、止め釘が錆びて緩み、雨が入り込むと、

下地の「貫板」が腐って強風時に屋根材が飛ぶことがあります。


また屋根の低い所は『谷』とよばれ、屋根の一番高いところを『棟』と呼びます。

それぞれに鉄板が使われて雨水の侵入を防止する働きをしています。

これらの鉄板の継ぎ目には、以前はハンダ付けがなされていましたが、

太陽熱による伸縮でハンダが切れて『雨漏り』を起こす事がありました。

最近ではハンダ付けしないで、『コーキング止め』する工事業者が

多いようですが、「コーキングの寿命」を知らずに施工する業者が

殆どですから、この屋根材を採用した方は特に注意が必要です。





次回へ続きます


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屋根のメンテナンス(1) [住宅のメンテナンス]

瓦屋根.jpg


今日から3回に亘って、屋根のメンテナンスに付いて書いて行きます。


『屋根』について調べてみると、『屋根(やね、Roof)は、主に建物の上部を覆う構造物

である』と規定され、『外の天候の変化、たとえば雨や雪、強風や太陽の強い日差し、

気温の変化、工場のばい煙や大気中の粉塵を防ぐなどの役割を行う』と

書かれています。

つまり、激しい外的条件に耐えているのが、屋根だと言えます。



最も頻繁に点検やメンテナンスを講じるべき部位であるにも拘わらず、

「人は何故か屋根を見ていません」

誰かに指摘されて、初めて異常に気づくような有様ですから『悪質業者』の

目の付け所ともなりやすいのです。



屋根が屋根としての最も大事な仕事は『防水』です。

そこでメンテナンスの第一の目的は『防水目的をどう確保するか?』ということに

なってきます。

屋根工事業者以外の人(家の方・TVアンテナ取付業者・塗装業者など)が

屋根に登ると雨漏りを生ずることがあります。

これらの人が屋根に登った後は、先ずその家に住む方が『目視点検』することが

メンテナンスの第一歩となります。


瓦がズレてグズグズになっているような場合には、専門業者による点検調査や

至急のメンテナンスが必要な場合もあります。


屋根は「葺く」といい、主なものとしては瓦葺き・金属板葺き・

着色スレート化粧板葺き(=カラーベスト・コロニアル葺き)その他に

アスファルトシングル葺き等がありますが、瓦や金属板にはいくつかの

種類があって、メンテナンスのやりかたがそれぞれ違うものもあります。


瓦葺きの場合のメンテナンスは、瓦の割れ・ズレ・漆喰の剥がれなどを点検し

修復します。


戦後に急増した『セメント瓦』は強度が不足しており割れやすく、瓦としての

適正な性能に欠けていましたが、徐々に淘汰されて現在では極く少数だけが残っています。

色落ちが著しく、ガサガサした粗いセメントの肌を見せていれば『セメント瓦』です。

メンテナンスの方法としては塗装をやり直しますが、乗ると割れるのでメンテナンスを施して

逆に雨漏りを生じさせやすい瓦です。



かつては金属板葺きといえば、主に「トタン板葺き」を指す言葉でしたが、一昔前には

「カラー・ステンレス葺き」が、最近では「ガルバリューム(=ガルバニューム)鋼板」葺きが

主流となっています。


ガルバリューム鋼板は錆びない鉄板として売り出されていますが、実際には錆びます。

錆びた物が付着して錆が広がる『貰い錆』や材料の加工によって出来る『切断面』から

錆が発生します。


家の屋根や外壁に使われるガルバリューム鋼板の厚さは、0.35㎜~0.5㎜と薄く、

早いものでは、5~6年で錆びて 穴が開く場合もありますので、「錆びない神話」を

信用し過ぎないことです。

また、ガルバリューム鋼板には製品に10年保証がついていますが、錆びることから

沿岸地域に使用する場合には保証を外すメーカーもありますので要注意です。

ガルバリューム鋼板のメンテナンスとしては、年に一度を目途に『水洗い』(高圧水洗)をし、

約10年毎の塗装を検討します。


トタン板葺きは「塗装がメンテナンスの主体」となりますが、同じトタン葺きであっても

『亜鉛引き鉄板』の場合には、亜鉛が塗料を受け付けないため、塗装の下塗りとして

特別なプライマーが必要です。




次回へ続きます


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メンテナンス実践編【2】 [住宅のメンテナンス]

先日に続いて、書いていきます。

 

万一、床下が湿っ気ていたり、カビ臭かったり、実際にカビが生えていたら、

専門家に依頼してメンテナンスを施す必要があります。

状況に応じて、風穴を増やしたり、床下調湿剤を撒いたり・・・メンテナンスの内容は

ケースバイケースです。

白蟻が居る場合には、「床下木部処理」として薬剤を散布し、基礎廻りの「土壌処理」を

行います。

 

さて、点検はご自分で行ったとして、誰にメンテナンスを依頼したら良いでしょう?


防蟻業者は白蟻の駆除については専門家ですが、基礎の通風を考えたり、

シロアリの被害にあってしまった土台や柱を取り替えたり、補強したりすることについては

専門外です。

訪問販売で「床下換気扇」などを取り付ける業者は、『悪質業者』かも知れません。

 

ここで少し脱線します。

訪問販売で信用できるのは「新聞の勧誘員」だけだと思っていてください。

新聞は契約を済ませたら必ず配達してくれますが、家についての訪問販売業者は

一切、信用してはいけません。

 

『家』について、全て知り尽くしている業者がいます。

それは・・・『街の工務店』

このようなときのために、日頃から『信頼できる工務店』を作っておく必要があるのですが、

最近はどうも?・・・


比較的新しい家では、新築時に基礎から1m上までの木部については防蟻処理が施されて

いる筈です。


これは、あまり高い所まで上らない「ヤマトシロアリ」に対応したものです。

ヤマトシロアリは『水分』がないと生きていけません。

だから、床下に湿気があるといけないのです。

 

以前は九州南部や小笠原諸島に生息していた「イエシロアリ」が

既に神奈川県・東京都を通り越して、千葉・埼玉辺りまで勢力を伸ばしています。

この白蟻は、自分で水を作り出す器官を持っていて、屋根までも上って家に使われている

木材を食い荒らします。

イエシロアリの食害で、九州の家では屋根が崩れ落ちるケースもあるくらいなのです。

 

白蟻は、人目につかず地面の下を移動します。

ご近所で「白蟻発生」があったら、直ちにあなたの家も『白蟻駆除』をするべきなのです。


何故なら?・・・最近温暖化が叫ばれるようになって、白蟻が非常に活発化しています。

彼らは一軒の家を本巣として、地面の下を100mも移動して、カビた木材を探して

いるのです。

そして・・・地面の下をあなたの家までたどり着いたシロアリは、そこで繁殖して

新たな巣を作って、支店開業と相成ります。


「新築時に、白蟻駆除はやったから・・・」と言う方が居ます。

白蟻駆除の保証は、大体どの業者も5年間です。

遅くとも駆除をしてから10年目ぐらいには、また駆除処理をやっておくべきでしょう。

 

メンテナンスを行うことで、家が長持ちするだけではありません。

思いがけず、重大な手抜き工事や欠陥が発見されることも、稀ではないのです。

『このままで、巨大地震に襲われたら?!』冷や汗ものの家も、結構多いのですゾ!

 

次の機会には、『壁のメンテナンス』について書きます。

 

 

 


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メンテナンス実践編【1】 [住宅のメンテナンス]

 

一般の方は、何故メンテナンスが必要なのか?

何故メンテナンスをしなければならないのか?

そして、メンテナンスの適切な時期についても、知らないようです。

そこで・・・今日は先ずそこら辺から、書いていきましょう。

 

最近の方に、一言苦言を呈すると・・・

特に、新しい家を手に入れようとしている若い方達の動向は『要注意』で『問題』です。

使ってある「構造材」が何であるかも知らず、ただ、『見てくれ』だけを重視して、

手に入れるための予算も「どうにかこうにか、家を手に入れる」だけで、目一杯。

とても、メンテナンスなどに廻す余裕もない方が、『値段だけで』家を手に入れています。

手に入れるのが目的で、家を保全しようなどという頭は毛頭ないかのようです。

 

さて、それは別として、本題のメンテナンスですが・・・

 

日本が位置する地域は大体どこを見ても、3日に1日は雨が降るような、極めて

湿度が高い地域に位置していることを認識すべきなのです。

加えて、温暖化が進んで、最近の夏は北海道でも30℃を上回る気温となっています。

つまり、『日本は高温・多湿の地域』であることが解ります。

その上、全国的に『白蟻』が生息していることはあまり知られていなく、家を持つ人にとって

それほど問題視されていないのが実状です。

 

家にとっての大敵は、『湿気』と『白蟻』と考えれば間違いありません。

この二つの要因を排除することで、家の寿命はぐっと伸ばすことができます。

メンテナンスはこの『二つの悪条件をクリヤーするための手段』だと考えたら如何でしょうか?


勿論、地震や火事に加えて、最近ではオヤジも女房や子供を殺したりと、

相当恐いものがありますが、これらは「外的要因」であって、「直接要因」ではありません。

 

メンテナンスの基本は、先ず『よく見る』ことから始まります。


皆さんは、ご自分の家を毎日見ていることでしょう。

しかし、『その実、決してよく見てはいない』のです。

 

見る箇所は、『床下』『外壁』『屋根』そして、誰にでも、見るだけでわかる『結露』

 

今日はまず、床下について・・・

日本の昔の家は床下が高く、風通し抜群で湿気などはありませんでした。

今は、床下は低く、コンクリートの連続基礎で、風通しが悪い造りとなっています。

床下の湿気・・・実はこれが家にとっては大敵なのです。

 

湿気に注意しなければならないのは、『木造』だけではありません。


「うちは軽量鉄骨造だから」、或いは、「鉄筋コンクリート造だから大丈夫」・・・と、

安心してはいけないのです。


鉄骨造であれ、コンクリート造であれ、家には必ず木材が使われています。

 

台所に「床下収納」があるお宅は、非常に簡単に床下の点検ができます。

中に入っている瓶などを全て出して、プラスティック製の箱を取り出すだけで床下が覗けます。

床下収納がないお宅では、1階に和室があれば比較的簡単です。

畳を1枚上げて、畳の下の床板を一部剥すことで、床下にはいれます。


床下収納も和室もないお宅の場合には、新たに床下収納を設置するか、もしくは

台所にでも床下点検口を設けると良いでしょう。

 

懐中電灯を使って、先ず、床下の地面を「良く見て」ください・・・湿気はありませんか?

湿気があったら・・・すぐに土台や大引などの木材にカビが生えますよ。

立ち上がっている基礎の内側を見ます・・・土色の細い『筋』が地面から伸びていませんか?

もしあったら・・・お宅には、間違いなく白蟻がいます。

床下の『木部』(土台・大引・根太等)を見ます・・・『カビ』が生えてはいませんか?

カビが生えていたら・・・間もなく白蟻がやってきます。

カビには、「白蟻を呼び寄せる働き」があるのです。

 

大分長くなりそうです。

この続きは「次回に続く」とさせてください。

 


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家のメンテ2【総論】 [住宅のメンテナンス]

 メンテなし・・・築後20年の惨状です。

 

良質なストックとしての住宅を確保する、『住生活基本法』が昨年6月に制定され、更に

住宅の寿命を伸ばして、ゆとりある生活や環境負荷の低減を目指した『200年住宅ビジョン』も

提言されているのが現実の状況です。

日本の住宅は、これまでの「造っては壊す」フロー消費型の考え方から、「良い物を作って、

手入れ(メンテナンス)して、大切に長く使う」という、ストック重視型の考え方に移行することに

なりました。

 

1軒の家を長く使うことで、子孫世代の住居費負担の軽減のみならず、環境負荷の低減の

ためにも、超長期型の住宅ストックの形成を図らなければなりません。

更に進んで、市場においての『売買』や『賃貸借』等の流通も考える必要があります。

 

市場においては『適切な評価』を受け、『超長期的に住まい続ける』ことが重要な時代となりました。

そのためには、世代を越えて『メンテナンスやリフォーム状況の情報』を正しく伝えて行く

ことも、重要な必須条件となります。

超長期に家を快適に使って行くには、過去の管理状況(メンテナンスやリフォーム状況)に

照らしながら、点検修理等の『維持管理』(メンテナンス)を行うことで、無駄な工事を防ぎ、

コストパフォーマンスも図れるようにしておく必要があると言う訳です。

 

小難しいことはさておいて、家に使われた「建材」は、残念ながらその「コストと耐久性は比例」

します。

現在の殆どの家に使われている、工場生産された「新建材」は、使いやすく安価ですが、

耐久性に劣ります。

そこで、メンテナンス時やリフォーム時に徐々にでも、取り替えていく等の工夫も必要になります。

 

 大手の建築会社やHMは、『家を造ることで、会社を維持』していますから、今後も何が何でも

『建て替え』を勧めていくことでしょう。

しかし、住む側としては、今後は『建て替える』のではなく、『メンテナンスを施すことに、重点が

移っている』ことを肝に銘じる必要があるのです。

 

家を手に入れるだけが目的で、『後は、全く何もしなくていい』と思っているかのような人々が

多いのには、理解に苦しみます。

 

人は疲れたり、風邪を引いたり 時には重い病気になったりもします。

そして、『早め早めの手当や治療が最もいい』ことは、誰でもが知っています。

『家はよく人に例えられます』が、家も人と同じように、早め早めの対処が絶対的に

必要なのです。

自分の健康は、自分で管理する自覚を持つことが、重要な時代となりました。

「一貫して体のことや健康について知っていてくれる『家庭医』を持ちなさい」と言われる所以です。

 

実は家も同じように、『家庭医』が必要なのです。

『家のカルテ』を持っていて、一貫して『その家』のことを知り抜いている、近所や知り合いの

「建築業者」や「リフォーム業者」が最もいい『家庭医』となり得るのは『自明の理』なのです。

 

次回からは、部位毎に、使われている新建材の長所や短所にも触れながら、書いていこうと

思っています。

 

 

 

 

 

 


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