SSブログ

倒壊の分かれ目 [日記]

能登半島地震が発生しました。

被害が少なかったのは何よりでしたが、被災地の方々には今後も大変なご

苦労だとお察し致します。

私のブログの読者の方には、被災された方はいらっしゃらなかったでしょう

か?

 

 TVの映像から・・・・

瓦が乗ったまま1階部分が潰れて、平屋状態となっています。

 

拙者が何度もブログに書いていることが又も起きてしまいました。

 

世の中の屋根屋さん!

古い家の屋根瓦を釘止めする際には、壁の強度を上げる工夫をしてください

よ。

「屋根の瓦がズレてます」と言って営業するのもいいでしょうが、必ず大工さん

を交えて工事に臨んでくださいよ。

 

今回の能登半島地震では、幸にも家が潰れて下敷きになった方はいなかった

模様ですが、もしも、死傷者が出たら、『人災』ですよ。

 TVの映像から・・・・瓦はズリ落ちても、家は、無傷で立っています。

古い家は、大地震の際には瓦を落として身軽になることで、倒壊から免れ

るように昔の大工や瓦屋の経験が生きているのです。

 

TVの報道でも、「新しい住宅の殆どは倒壊することなく、しっかりと立っていま

す」と言っていましたが新しい建築基準法による強度を証明する地震だったと

も言えそうです。

 

 TVの映像から・・・大騒ぎするには当たらない。

 

地面に瓦が落ちていると、大騒ぎをして報道しますが、報道関係者も少しは勉

強すべきです。

『瓦が落ちても家は立っているかどうか?』見極めをして、報道すべきなので

す。

 

拙者のブログを見てくださっている方々・・・

大地震で家が倒壊するか、しないかの分かれ目は、26年前の昭和56年5月3

1日にあるのです。

この日を境に、日本の住宅はそれまでの約3倍もの強度をもたされているので

す。

だから、この日以降に建築基準法を守って建てられた家は、滅多なことでは潰

れないのです。

 

昭和56年6月1日以前に確認申請が下りた住宅にお住まいの方は、一度以下

のことを検討してみる必要があります。

新築~今日までの間に、屋根の補修をした経験はないか?

その際に、同時に壁の強度を上げる工事もやっただろうか?

耐震診断や耐震改修工事は終わっているか?

 

でないと・・・・大変なことになりますよ~!

TVの番組で聞くフレーズは、どうでもいいことですが・・・

 

ご自身がお住まいの家だけではなく、ご兄弟やご親戚、お知り合いの方々で、

 26年以上前に建てられた家にお住まいの方がいらっしゃいましたら、『警告』

して『教えて』あげてください。

 

日本は地震国だという事は、万人が承知しています。

いつ・どこで地震が起きて、家が倒壊して下敷きにならない保証は、どこにも

ありません。

 

『家については、工事屋任せで危機感を持ってない』・・・それはなぜですか?

「工事の事は解らないから・・・・・

 

『現在ではNETでも大抵の事は調べられますし、専門家に聞いてみる事も可能

です』

 

簡単に考えて、工事を頼んではいませんか?

最も簡単な『家の塗り替え』一つをとってみても、やりかたによっては『家の強度

を弱める』ことすらあるのですよ。

 

強度が弱い【家そのもの】が、巨大な凶器になることだって、あり得るのです

よ。

 

 

 


nice!(8)  コメント(16) 
共通テーマ:インテリア・雑貨

nice! 8

コメント 16

TOMO

こちら信州も少し揺れました。
けっこう長い時間。
我が家も古いので直撃だったら
どうなることやら。
by TOMO (2007-03-27 16:39) 

たいせい

 石川県は、弊社のお客様である屋根工事店も多数いらっしゃる県です。
 TVで見る限り被災家屋は、アキラさんの仰るように旧基準の家がほとんどだと思っていますが、今現在全体像を含めた確報が入っていません。(屋根工事店はてんやわんや)
 今日から営業数人が現地の様子を見に行っていますが、全体像が見えるにはおそらく数週間はかかろうかと思いますが、様子がわかりしだい私のBLOGでも報告を書きたいと思っています。
(本当は、私が見に行きたいのですが、ここ2週間ほどは時間が作れそうにありません)

 TBが使えないようなので、関連記事のURLを貼らせていただきます。

So-net blog山本大成 「かわら屋の雑記帳」「瓦屋根は地震に弱い」は、正しくない!?
http://blog.so-net.ne.jp/kawaraya-taisei/2007-03-13
by たいせい (2007-03-27 17:30) 

かな

家の要は屋根っていいますものね。
うちの屋根・・・ 大丈夫かしら。
地震が絶対こないとは言い切れませんし
備えあれば憂いなしなので、誰もが真剣に考えないといけませんね。
by かな (2007-03-27 19:47) 

浜松自宅カフェ

亡くなった方のご冥福をお祈り致します。
浜松も揺れました。
最初、「寝不足のせいか、めまいがするよ!」と独り事を言ったところ、妻が「私も!」と言った事で、地震だと判りました。
長周期成分だけの揺れだったので、「これは大きくて遠いな!」と直感
しました。
それにしても、建物の下敷きになった方がいないのは奇跡的ですね!
by 浜松自宅カフェ (2007-03-27 20:40) 

たろちぅ

おお。プロの目検証。うちの実家とかちょっと心配だなあ。
石川、去年行ったので今回の地震はとてもショックでした。
日本は地震が多くて建造物構造も
真剣に考えて行かないといけないですね。
by たろちぅ (2007-03-27 21:29) 

うん^^ 瓦を乗せたまま倒れた屋根の映像を見て^^
アキラさんとこの記事を思い出しました

つくづく 建築についての勉強^^大事だと思いました
by (2007-03-27 22:11) 

gottu329

地震を身をもって体験しないと、なかなか行動しづらいですが、現在では耐震診断・耐震補強について、古い木造戸建てにも補助金がでるような制度もありますから、ぜひとも耐震診断されることをオススメします。
by gottu329 (2007-03-27 22:30) 

アキラ

TOMOさん
長野では揺れただろうな、と思っていました。
やはり相当揺れましたか?

古い家だから建て替える・・・ではなく、耐震診断・耐震補強という手もありますので、早めに対処される事をお勧めします。

行政(県や市)によっては、耐震診断は無料だったり、耐震施工は補助金があったりします。
特に補助金や助成金は広報不足で、『知っているもの勝ち・申し込んだもの勝ち』ですから、是非とも相談してみてください。
by アキラ (2007-03-28 09:47) 

アキラ

たいせいさん
瓦屋さんを差し置いて、出過ぎた真似をして済みません。
私が長年かかって見聞きしたことを記事にしました。
もし、間違っているようでしたら、ご指摘下さい。

お忙しくなると思いますが、頑張ってください。
by アキラ (2007-03-28 09:55) 

アキラ

かなさん
九州は自身が少ないんですよね。
だから、私は関東に来て、地震の揺れに非常に驚いたものです。
最近熊本辺りで地震が活発に発生しているようですね。

福岡もそのうちに・・・・な~んて(*⌒∇⌒*)テヘ♪
by アキラ (2007-03-28 10:04) 

アキラ

こちらでも震度2だったようです(TVの報道では)が、私も家内も気づきませんでした。
鈍いんですかね~?
大地震の割には火事も少なく、死傷者も余り出なかったのは奇跡的ですね。
浜松の方も、何かと騒がれてますが、どうぞ万全の備えをなさってください。
by アキラ (2007-03-28 10:11) 

アキラ

たろちぅさん
私たち夫婦も一昨年にこの地方を旅行しました。
被害が広がらないことを祈るばかりです。

住宅の構造ですか?
それなら私にお任せあれ!・・・建築基準法をしっかり守った『木造軸組工法』しかありません。
地震国、日本の伝統的な工法なんですから。
by アキラ (2007-03-28 10:16) 

アキラ

dennさん
思い出していただいて幸せです。
それと同時に、建築に携わる方からのお褒めの言葉は身に余ります。
by アキラ (2007-03-28 10:18) 

アキラ

hgchさん
耐震診断や耐震施工の補助金や助成金は各自治体によって対応が異なります。
日本国民はおしなべて、同じサービスを受けられるようにしなければならないと思うのですが、残念ながらそのようにはなっておりません。

全国の建築士さん達に頑張っていただいて、是非ともそのようにしていただきたいと思っています。
これは、建築士にしか出来ない仕事ですから。
by アキラ (2007-03-28 10:24) 

アキラ

micchiiさん
こんにちは、ナイスをありがとうございます。

私が長々とお休みした後、入れ替わりのお休みで寂しいです。

今度群馬県の四万温泉まで出かけます。
帰りに宇都宮へ廻って、餃子を食べようと言うことになってます。
美味しいお店をmacotoが手回し良くお聞きしたようで、教えていただき感謝します。

再開される日を待っています。
by アキラ (2007-03-28 19:25) 

たいせい

 私の所に入っている情報ですが、今週月曜日から早速他府県ナンバーの訪販リフォーム業者と思われる車が多数入ってきているようです。
 火事場泥棒は、勘弁して欲しいです。

PS.
 昔の家は、瓦を落として家本体を守るというのは同感ですが、土葺き工法から現在の瓦桟式の乾式工法にすることによって屋根上の重量が約半分になると言うのも事実です。
 アキラさんの記事を読んで、一度構造的に検討してみる必要があると思いました。
by たいせい (2007-03-29 09:04) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。