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コンクリート症候群(マンション生活者必見!) [湘南の家づくり]

 

コンクリート造マンションにお住まいの方、必見です。 

 

今日の記事のヒントを与えてくださったのは、ブロガーのtoyoさん。

「シロアリ屋の独り言」というブログをお書きになっています。

記事の発端となったのは、toyoさんのこの記事 ↓

http://blog.so-net.ne.jp/siroari/2008-02-16

 

最初目にしたときには、『まさか?!・・・こんなことが!』と思ったものでした。

『よし!一度調べてみよう』そう思い立って、図書館やNETで調べた他に卒業した大学の

研究室にも出向きました。

 

今日は、その結果の注目すべき記事です。

 

 

コンクリート造マンションにお住まいの方にとっては、今日の記事は実にショッキングな

話となりました。

日本ではまだ余り問題視されてはいませんが、欧米では既に大きな問題となっています。

それは、コンクリートから放射する有害な『ラドン』と、コンクリートからの『冷輻射』

これらが相まって、飛んでもない事になっていることが解ってきたのです。

 

コンクリートの壁にガイガーカウンター(放射能測定器)を近づけると、激しく針が振れる

のだそうです。

コンクリートからはラドンの他、ガンマ線も放射されていますが、ガンマ線は主に「鉄筋」から、

ラドンは「コンクリート」から放射していることが判っています。

 

『ラドンとかいうものが出ているとして、それがどうしたの?』

『ラドン温泉なんかもあって、ラドンって健康にいいんでしょ?』


マンションにお住まいの方は、きっと この程度の認識ではないしょうか?

 

では、書いていきましょうか?

 

まず・・・『ラドン』とはなんぞや?

ラドンは大地に広く含まれる、「ウラン」が放射能を出しながら変化したもので、

安定的な「鉛」に変化するまでの過程にある放射性物質です。

放射線を出していて、ラドンを吸い込むと肺細胞に被爆して、時に肺ガンを発症させるという

恐ろしい物質です。

コンクリートから放射されていることがわかっており、建築時に「山砂」を使うことでさらに

放射量が増幅されています。


 

では次に、『冷輻射』という言葉をご存じでしょうか?

コンクリート造のマンションにお住まいの方、「体が冷えて仕方がない」という覚えは

ありませんか?

温度がある物は全て、「遠赤外線」を出しています。

「遠赤外線」の放出力は、温度が低くなればなるほど小さくなることが判っています。

そして、温度が高い方から低い方へ向かって、遠赤外線が出ていきます。

夜・・・壁が冷えてくると、室内で生活している人の温度の方が高くなって、

壁の面に向かって急激に熱が出ていき、体は冷えてしまいます。

・・・と言っても理解しにくいですから、具体的な例を挙げると、

裸足で冷えた床に立つと『ヒヤッ』とした冷たさを感じます。


これが『冷輻射』です・・・暖かい体から、冷たい床面に向かって熱が奪われているのです。

冷輻射は床や壁に体が密着していなくても起こります。

 

『体が冷えて仕方がない』 『私は冷え性だから・・・』こんな言葉で簡単に片づけられてきた

「冷える」現象。

コンクリートに囲まれた家にお住まいの方は、コンクリートからの『冷輻射』によって

『体の芯から、体熱を奪われてしまう』ことが解ってきたのです。

 

赤ちゃんが産まれても、母親が長年の冷輻射を受けたことによる『低体温児』だったり、

正常に生まれても『成長阻害』が生じたりしています。

『切れる子供』や『行動障害を持つ子供』が現れたり、大人になってからの『高血圧症』

『若年性アルツハイマー症』 『認知症』 『神経症』を発症する率も、格段に高くなっている

ことも解ってきたのです。

 

コンクリート造マンションにお住まいの「妊婦」の『流産率』は木造に住む方の約6倍、

異常分娩率も27%で、木造に住む方の約2倍に上ります。

更に、出生率は木造の2.3人に対して、コンクリート造に住んでいる方は1.7人となっており、

『子供がどうしても欲しい』という方は注目に値します。

まだあります。

コンクリート住宅に住む方には、『乳ガン』や『腎臓ガン』の発症率も高いことも判っています。

 

島根大学の中尾哲也教授の研究によれば、コンクリート造のマンションに住む方は、

木造に住む方より『9年も早や死に』するそうです。

煙草を吸う方と吸わない方の、肺ガン死による年数の差は3年だそうですから、

如何に問題が大きいかが判ります。

 

特に、コンクリート造の空間の中で昼間の時間を過ごし、夜はマンショに帰って休む

という方にとっては、非常に危険率が高まることになります。


コンクリートからのラドンの放射以外にも、内装の下地材として使われている

『石膏ボード』(=耐火ボード)や、エントランスの天井などに多用されている『コンクリート板』

からは、桁違いのラドンが放出されていることも知られています。

 

コンクリート造マンションにお住まいで、内装下地に石膏ボードが使われているお宅は、

最悪だということになります。

 

また、木造住宅にお住まいであっても『内装下地』として『石膏ボード』が使われているお宅は、

同じような懸念がありますが、木造の場合にはコンクリート造マンションほど、気密が良くない

ことが偶然にも幸いしています。


尚、木造住宅の『高気密』住宅はコンクリート造マンションと同じで、危険率が高い

と考えなければならないでしょう。


アメリカではアメリカ環境保護庁(USEPA)が、スェーデンでは放射線防護機関(SSI)が

住空間のラドンについて調査に乗り出すなど、先進国は既に真剣に取り組んでいます。

薬害エイズ・薬害肝炎などだけではなく、シックハウスの原因物質の無公表と同じように、

『企業を守る姿勢が強い』日本の実状はお寒いばかりです。


ここ数年前からWHO(世界保健機構)も『住宅のラドン濃度』について注目し始めています。

 

コンクリート造のマンションにお住まいの方、さあ!どうします?!

どうすればコンクリートからの『有害なラドンの被害』と『冷輻射』を回避できるでしょうか?


「さあ、大変!」と、何も急いでマンションを売って、木造住宅に引っ越しする

必要はありません。

 

『ある一定の方向性を持ってリフォームする』ことによって、『ラドン』と『冷輻射』を『無害化』

出来るのです。

 

いつも家族が生活しているリビングや寝室、そして、これから先の長い時間を生きていく

子供部屋だけでも『ラドンと冷輻射の、無害化リフォーム』を計画されたら如何でしょうか?

 

 

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micchii

ラドンの影響、初めて知りました。
学校やオフィス、ほとんどのものがコンクリートを使っている中で、
家もコンクリート・・・となると、少し恐ろしくなってきました。
やはり、自然ってすごい力で、体にもとてもいいんだなーって実感しました。
by micchii (2008-02-23 12:11) 

浜松自宅カフェ

ドキッとする記事ですね!
うちの浴室はコンクリート打ち放しなので、冷輻射は良くわかります。
ただ、外部に接する面はごく一部なので言われる程の寒さはありません。
乳がんとコンクリート住宅との相関ですが、乳がんは都市生活者との
相関が高いので、結果マンション住まいとの相関が高くなります。
いずれのがんも、X線画像に移ったり、シコリとして認知されるまでには
10数年かかるのが一般的ですから、長期間暴露される環境は
好ましくないでしょうね。
この辺はまだまだウォッチしていかなければならないと思っています。
by 浜松自宅カフェ (2008-02-23 12:12) 

toyo

ラドンに注目してくださってありがとうございます。
シロアリ屋の私が書くよりも、建築家のアキラ様のほうが圧倒的に信憑性があります。ラドンについてはもっともっと多くの人に知ってほしいですね。とても嬉しいです。
それから私はアキラ様の・・・住宅着工戸数の『?』がショックで、実はとても気になっています。そのうちそれについて書いてもいいでしょうか?
もっとも私が書いてもアキラ様以上のものは書けないに決まっていますが・・・。
by toyo (2008-02-23 13:58) 

TOMO

「ラドン」の存在を始めて知りました。
勉強になります!
日本は常に企業に目を向けて
消費者に目を向けません。
丁度昨日のWBSでも言ってましたが
すぐにでも消費者よりの政治に方向転換してほしいものです。
マンションでの流産率でいうと
3階以上に住んでいる人と、そうでない人の
流産率も6倍ほど違うそうです。
地に足をつけて生活しろってことですかね。
by TOMO (2008-02-23 14:46) 

たいせい

 幸いな事に鉄筋コンクリーの家に住んだ期間は、今のところ7ヶ月間に限られており後は全て木造建築です。
 コンクリートに囲まれた生活には正直言っていき月○感じが至難とも言えない違和感がありました。(畳敷きの部屋には救われましたが、フローリングだといけませんでした)
 木造も三十数年住んでいた家は土の真壁で、今思うと何とも言えない安らぎがあったように思います。
 クロス仕上げはどうもいけません...。
 
by たいせい (2008-02-23 16:22) 

plusgate

えーーっって感じになりました。
ショッキングです!!
リンクされたtoyoさんの記事も参考になりました。
石膏ボードもなんですね・・・。
びっくりすることが多すぎです。
by plusgate (2008-02-25 13:45) 

アキラ

micchii さん

マンションにお住まいじゃないんですか?
高層ほど大きな障害があるようです。
今後も書いていきますね。
by アキラ (2008-02-27 17:39) 

アキラ

浜松自宅カフェ さん

この件については、私のライフワークとして取り組んでもいいかな?
と考えております。
今後も鋭意調べてみます。
続編が書けるようになりましたら、また書こうと思っています。


by アキラ (2008-02-27 17:42) 

アキラ

toyo さん

ヒントをどうもありがとうございました。
続編が書けるようになりましたら、又記事にしたいと思っています。

住宅着工戸数の『?』については、本当の事を書いています。
国土交通省の、ある局長・更には政権政党の代議士も同じ事を言っていましたので、ほぼ間違いのない所だと思います。
toyoさんのご意見も伺いたいと思いますので、ご遠慮なくお書き下さい。
記事を楽しみにしています。
by アキラ (2008-02-27 17:47) 

アキラ

TOMO さん

すぐにでも消費者よりの政治に方向転換してほしい・・・私もそう思います。

英国では6階以上の高層階には住まないよう、指導しているそうです。
日本は「超高層」が立ち並んでいますが、これから「困った人達」が大勢出現する予感があります。
by アキラ (2008-02-27 17:50) 

アキラ

たいせい さん

ラドンに限って言えば・・・・私が調べたところでは、「土壁」も良くないみたいですよ。
マンションの畳は、「スチロール畳」だったりして・・・

ビニールクロスについては、近々記事を書くつもりをしております。
by アキラ (2008-02-27 17:53) 

アキラ

plusgateさん

石膏ボード・ケイカル板・コンクリート板・ロックウール板などからもラドンは放射されているようです。
石膏ボードもさることながら、ビニールクロスも別な意味で相当なものです。
近い内に記事にしますが、使いたくないと思いますよ。

by アキラ (2008-02-27 17:57) 

NPO-RSF,y

「自然放射性物質を利用した一般消費財やラドンからの放射線曝露とその対策」に関する講演会を開催します。
正しい知識を身につけたい方のご利用をお待ちしております。
by NPO-RSF,y (2009-05-16 10:37) 

長寿県と言われている沖縄は。。

沖縄県は、9割以上の住宅がコンクリートですけど長寿県です。
女性の平均寿命は89歳です。
by 長寿県と言われている沖縄は。。 (2010-12-12 14:20) 

学生A

はじめまして。
木造住宅について研究している学生です。

>アメリカではアメリカ環境保護庁(USEPA)が、スェーデンでは放射線防護機関(SSI)が住空間のラドンについて調査に乗り出すなど

について簡単に調べてみました。

アメリカの場合は、土壌から放出されるラドンが問題となっているようです。
http://iaq.supportportal.com/ics/support/default.asp?deptID=23007&task=knowledge&questionID=24452
http://www.epa.gov/radon/pdfs/citizensguide.pdf

スウェーデンの場合は1929年から1975年の間に使われたBlue Concrete?という材料が問題のように見えます。
http://www.stralsakerhetsmyndigheten.se/Allmanhet/Radon/Radonkallor/
URLをgoolge 翻訳で調べました。また私はスウェーデンに1年間住んでいたので、若干のスウェーデン語がわかります。

両者の国では主に土壌に存在するラドンからの放射能が問題となっているようですが
コンクリート全般からラドンが放出されるとは言えるのでしょうか??

by 学生A (2011-06-17 14:19) 

EGA

はじめまして
RC住宅に住むものです
このような弊害は施工した工務店さんはお話いただけませんでした
更に悪いことにその工務店さん、築1年後に倒産してしまい今後どのような工務店さんに相談すべきか悩みます(躯体部分のメンテナンスを・・・)
本題です
検索中にヒットしましたので書きませていただきます
床が無垢ナラ木素材以外すべて危険信号に当たる気がします
築5年でリフォームとは厳しいですがふんだんに気を使った内装工事をしたほうが宜しいようですね
子供たちのためにベランダから屋上までの工事を考えていましたが、早急に内装をいじることを検討したほうがよさそうですね
何か的確なアドヴァイスがございましたらお願いします
追記
toyoさんのブログから紹介を受けて飛んできました

by EGA (2011-06-17 23:52) 

エミ

すごくショックです。。
高層マンションの上に住んでいます。
病気にならないことを祈るばかりです・・・。
by エミ (2014-05-30 22:16) 

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