SSブログ

罰当たり [日記]

  迎え火、何を燃やします?

 

お盆休みが近づいてきました。

皆さんは、一体どうやって休みを過ごされるのでしょう?

 

子供が小さい頃には、うちでもカッコよく、『避暑』に出かけていました。「一応・・・」


 

殆ど毎年のように、長野方面へ。


お陰で長野は津々浦々まで知ってますし、道路が渋滞していれば裏道だって走れます。

 

時には秋田や山形辺りまで、足を伸ばした年もありました。

 

我が家の避暑・・・と言っても、何泊かの旅行に過ぎないのですが。

 

毎年の旅行には、必ず、美術館や郷土資料館、誰々の生家とか、歴史的な建造物などは見に行きましたし、山登りを組み込んでいました。


特に『山寺』は階段でひどい目に遭いましたし、

駒ヶ岳では頂上まで登ったら急に天候が変わったり、

蔵王では迷子になりかけたりと、今になって思い出すと、色んな事がありました。

 

山登りといっても、特別な装備をする訳ではありませんし、日帰りですからそんなに高い山に登る訳ではありませんが、山を下りてきた、半笑いの足での車の運転はさすがに大変でした。

 


今、子供達はそれぞれに結婚して、家を離れていきました。

 

今年からは奥方と二人。

今更、避暑でもないでしょう。


今年の夏休み、どうやって過ごそうかと・・・今から悩んでいます。


 

 

所で、お盆の【迎え火】はどのようにしていますか?

 

と、聞かれても、何を言えばいいのか、聞かれたことが意味不明かも知れません。

 


拙者、色んな地域に移り住んで、【迎え火】に使用するものに違いがあることを知っています。


しかし、元は同じ宗教(仏教)でしょう?

なのに、使われるものが異なる・・・それが不思議でならないのです。


今、拙者が住んでいる湘南地方は『おがら』とかいう、萱(かや)みたいなモノを燃やします。

九州のある地域では15,6センチに切った、『松明』(たいまつ)を燃やします。

燃すといい匂いがして、虫除けにもなる『栢の木』を燃やす地域もありました。

 

変わり種では、『花火』


この迎え火には、子供心にも「あり得ないヨー」

たしか、長崎県佐世保ではなかったかと思いますが・・・(違っているかも知れません)

 

最近では玄関の外で、迎え火を焚くお宅も少なくなりました。


 

お盆と言えば、『卒塔婆』

 

 卒塔婆・・・宗派によっても、違うらしいです。

 

拙者は、ソトバと発音しますが、奥方はオトーバ ・・・地方によって呼び名も違うようです。

 

 

ここでサプライズな話を一つ。

 

拙者が付き合っている大工さん。

 

Y市南部にある大きなお寺から、毎年今頃になると『変な仕事』を請け負います。

 

この季節に、大工さんの家に行くと、いつも卒塔婆が置いてあるのです。

 

あんまり気味が良くない、文字が黒々と書かれたまま・・・。


それも、少しばかりの量ではありません。


山ほど・・・驚くほど大量に。

 

初めて見たときには、あまり個人の家では見かけないモノが、大量にあるので、これは聞かねば・・・と。


「あれ、どうしたの?」

 

「あ、・・・削って貰えないか?と頼まれちゃってー」

 

手に取ってみると、卒塔婆の厚さが、実に様々なのです。

 

薄いものは、もう3㎜ぐらいまで削られていました。

 

「これはもう使えない・・・」
大工さんはそう言って、別にしていましたが・・・

 

拙者もお盆やお彼岸前には、先祖が眠るお寺さんに『卒塔婆供養料』としてお金を納めます。


皆さんはご存じでした?


卒塔婆って、何度も何度も使用されるのです。

 

拙者は、お墓の横にある、『塔婆立て』に立てて、暫くしたら燃やしてしまうものかと思ってました。

 

「何度も使われた、卒塔婆の再削り直し」

 

大工さんの話では、一枚の卒塔婆を『5~6回は削り直しをする』そうです。

 

このお寺さんだけではないでしょう。

 

あまりにも、有り難味のない話ではありませんか?

「坊主丸儲け」って言いますが、何もそこまでしなくてもネエー!

 

木を大事にするのなら解りますが、お金儲けのためでしょ?

 

『知ってビックリ』でしたよー。

 

・・・・【罰当たり】が

 

 


nice!(6)  コメント(13) 
共通テーマ:インテリア・雑貨

nice! 6

コメント 13

micchii

毎日暑いですね。
義父の実家では家の近くにお墓があるのでそこから直接火をもってきますが、旦那さんの実家は遠いので特に何もせずお墓参りから戻ってきてすぐにロウソクに火をつけます。こちらもおそらく「おがら」が主流です、迎え火も送り火も。
卒塔婆は、「トーバ」と呼んでいますよ。うちはお墓がお寺の中にないので、古いものはお墓で燃やしています。再利用していたなんて、ちょっとビックリです。これから毎年チェックしなきゃ!
by micchii (2006-08-07 13:18) 

TOMO

迎え火をやったことが
ないです。ご近所でもまったく見かけません。
住んでいる地域がやらない風習では
ないハズなんですが。
日本は土着の宗教(風習)がかなり長い国だから
地域で内容が異なるのでしょうね。
by TOMO (2006-08-07 15:17) 

お盆ですね~
うちは旧盆にいつも家族でお墓参りに行くので
8月のお盆は集まったり集まらなかったり…
新盆のとき、初めてきゅうりとおなすを楊枝でさして
馬の形を作って、祖母の家で「迎え火・送り火」をしました
確か おがらを燃やしてその上をまたいだ記憶があります…
地域によっていろいろなんですね
今年は避暑へどこかお出かけにならないのですか?
私が小さい時は 毎年父が「那須」へ連れて行ってくれました
1年に一度の楽しい思い出です!
by (2006-08-07 16:41) 

アキラ

micchiiさん
ナイスアンドコメントありがとうございます。
お墓がお寺の中にないのであれば、恐らく大丈夫でしょう。
古いものは燃やす・・・これが当たり前ですよねー。
まあ、世の中ビックリさせられること、大過ぎです。
by アキラ (2006-08-07 17:32) 

マンタ

マンタは毎年お盆期間は仕事なんです。。。
まぁ、いつもの事なので慣れてますが、人から●●行ってきたーとか聞くと
結構羨ましく思ったりもします…。

卒塔婆ってそんな使われ方してたんですね…。ちょっと怖いかも。。。
今じゃ卒塔婆用のプリンタがあるらしいですね…(トリビアでやってました)
by マンタ (2006-08-07 17:33) 

アキラ

TOMOさん
迎え火をやった経験のない方もいらっしゃるんですねー。
考えてみたら、お仏壇はその家の長男が受け継いで来たわけですから、次男や三男の方は、お仏壇、ないんですよね。
私は長男ですので、お仏壇を受け継いで・・・・迎え火、送り火やってます。

いつもナイスをありがとうございます。
by アキラ (2006-08-07 17:37) 

アキラ

京都のさくらネコさん
毎日お暑うございます。
「おがら」を焚いて、ソノウエヲマタグ?
これ又、新しい発見です。
跨いで家に入られるのは、仏様だとばっかり思っていましたから・・・
そう言えば、那須方面は通り過ぎる事はあっても、一度も行ったことがありません。
余り口も利くことがなくなった、老夫婦が出かけてみてもねエ~~~。。。
今更って感じですかねエ~。
by アキラ (2006-08-07 17:43) 

アキラ

マンタさん
毎日暑いですが、頑張っていらっしゃいますか?

今では、卒塔婆用のプリンタがある・・・本当ですか?
最近のお坊さんは筆文字も書けないんでしょうか?
私は、今でこそ暇になって、殆ど毎週日曜日だけは休みを貰っていますが、建築関係が忙しい頃には、休めるのはお盆の3日間と、お正月の5日間だけ。
後は土曜も日曜もゴールデンウイークもなく働いていたことがあります。
本当は今でも、ヒマしているよりは働いていたい方なんですが・・・
by アキラ (2006-08-07 17:50) 

瑞穂

今日も暑かったですね。うちでは松明で迎え火、送り火をします。
卒塔婆は「オトーバ」と言います。宗派によってお盆のしきたりが
違いますね。うちは禅宗・曹洞宗ですので、色々と大変です。
私にとっては1年で一番忙しい時です。奥様も大変ではありませんか?
卒塔婆はうちの菩提寺ではお経を唱え燃やしているようです。
by 瑞穂 (2006-08-07 18:40) 

アキラ

瑞穂さん
私は長男で、お仏壇がありますので、迎え火・送り火は欠かしたことがありません。
私の家の宗派は、日蓮宗ですが、そんなに大変だと思ったことはありません。
九州に菩提寺があるものですから、当地では同じ宗派のお坊さんに鎌倉から迎え火は松明ですか?
いつまでも消えなかったような記憶があります。
by アキラ (2006-08-07 19:06) 

かな

もうすぐお盆ですね。
避暑地へお出掛けなんて羨ましいです!
今年も、ぜひぜひ奥様ともお出掛けしてください。
きっとよい思い出になると思います(^-^)
私も嫁いだ先が長男ですので、お仏壇があります。
地域や宗派によっていろいろ違いがあるので、どれがわが家のやり方なのかさっぱり!!
いろいろ聞くので、どれもやっていたら大変そうです・・・
一番は、ご先祖様を迎える気持ち!と自分で納得しています。
でも、少しずつ勉強していきたいです。

「卒塔婆」、使い回しだなんて、いつか罰があたりますね!
by かな (2006-08-07 19:35) 

アキラ

かなさん
避暑地へ赴いていたのは、とうに昔の話です。
今は行く宛もなく、何となく夫婦二人で時をすごしているだけ・・・・
貧乏根性丸出しで、2日も休むと嫌になります。そこで、一人で会社へ出かけて残務整理など・・・今年もそうなりそうです。
お盆のやりかたには、宗派によったり、地方によったりで様々です。
嫁がれた先のやりかたでおやりになったらいいと思いますよ。
一番は、ご先祖様を迎える気持ち!・・・かも知れませんが、遣り方が違っていたりした場合には、親戚中からも、長男の嫁は非難の的になりますから、解っている方によーく聞かれておやりになったら如何でしょうか?
長男の嫁・・・大変ですよ、九州では。
by アキラ (2006-08-08 08:42) 

cuvesx

これは知りませんでした!以前、七里ガ浜にあるお寺のそばのゴミ集積所で紐でまとめられた大量の塔婆を目撃したことがあります。相当薄くなっていたのでしょうかねぇ(笑)燃えるゴミの日ではあったみたいですが・・・
by cuvesx (2006-08-08 19:05) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

日本の家が危ない!カットバセー! ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。