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所変われば・・・ [日記]

 

 

先日は、九州と湘南地方の『お盆の迎え火・送り火』の違いを書きましたが・・・


『所変われば品変わる』

諺は知っていました。

拙者が育ったのは九州、そして今は湘南で暮らしています。
所変われば・・・しかし、本当にそれが存在しようとは?!


最近はこちらのものにも、すっかり慣れてしまいましたが、こちらに来た当初はかなり面食らったものです。


「カッターを買ってきて」と言われたら、皆さんは何を買ってきますか?

驚いたことに、『カッターナイフ』を買って来た人が居るのです。

『カッター』とは、カッターナイフの略ではなく、『ワイシャツ』の事なんですが・・・。


「うどん」には驚きました。

こちらへ来て、初めて食道に入って・・・その時は確か「きつねうどん」を注文したのでした。

「おまちどおさま」出てきたのは、醤油仕立ての『真っ黒なつゆ』のうどん。

さすがに「あのー、注文したのはきつねうどんなんですがー」
「え? これ、”きつね”ですけど~」

九州のうどんは塩仕立てで『つゆは白い』のです。

食道のオバチャンに、「何言ってるのよ!」って、顔されちゃいました。


薬味の、ネギ

今でこそ、こちらのスーパーにもワケギや万能ネギが並んでいますが・・・

九州の家では、ワケギを使っていたのではないか?と思います。

こちらの食堂で出てきたのは、緑色のネギではなく、普通の『白い長ネギを刻んだもの』

ワケギの爽やかな匂いではない、強烈な長ネギの臭いに閉口しました。


薩摩揚げも違います。

九州では丸い薩摩揚げがあるのです。

薩摩揚げのことを『天ぷら』と言いました。
こちらで『天ぷら』と言えば、全くの別物。

こちらで言う、所謂「天ぷら」は九州でも同じ「天ぷら」です。

つまり、九州では「天ぷら」に2種類ある・・・と言うことになります。

 

薩摩揚げには四角形の『角天』、円形の『丸天』がありました。

「その、角天買おうよ」って言ってしまい、奥方の『キョトン!』とした顔に『イケネーっ!』


お稲荷さん、つまり稲荷寿司も違います。

奥方が作る「稲荷寿司」の形は一口サイズの小さな四角形。

九州の母君が作っていたのは、やや大きな三角形。

こちらの『お揚げ』と九州の『油揚げ』は四角形の大きさが違うんです。

幸せなことに、味は大体同じかな?


お肉屋さんで・・・

「ギュウニク○○グラム」と言ったら、その答えたるや「ハイ、ギューね!」

『牛肉』のことを、こちらでは『ギュー』って言うんです。

「ギュー」って・・・・牛の首でも締めたのか?

                                                                                ハヤシライス

「今日のお昼は、何が食べたい?」
「ハヤシライス」

奥方が作ってくれるハヤシライスは赤くない。

茶色の『ビーフシチュー混ぜご飯風ハヤシライス』にクレームをつけた。

「これ、ハヤシライスじゃないだろ?」

「どうして?ハヤシライスだけど?」

「エッ、ハヤシライスって、赤いだろ?」

「赤くなんかないわよ!あなたが言ってるのはケチャップライスのことじゃないの?」

九州の母君が作ってくれたハヤシライスは、潰しトマトを入れて、確かに赤かった。  ケチャップも少しは入れたのかナー?

でも、断じてケチャップライスなどではない。

ハヤシライスと言っていた。

奥方はビーフシチュー混ぜご飯風ハヤシライスを、『ハヤシライス』と言い張るが・・・


拙者は内心『絶対に奥方が作るハヤシライスは正しくない』と思っている。

「お母さんが間違って作ってたんじゃないの?」
「あなたはマザコンだから・・・」

マザコンと言われようが、ナンだろうが・・・拙者がハヤシライスと言うときは『赤くて、少しだけ酸味が利いたハヤシライス』が食べたいのだ。

「どうして、ここでマザコンって言葉が出てくるんだよ!」 

                                      

所変われば品変わる・・・時にはこんなトラブルも生むのです。 

 

  


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ラムねーさん

ハヤシライスは「ハッシュドビーフ ウィズ ライス」です。
茶色いグレービーソースでお肉や玉ねぎを煮込んだものがそもそもの姿です。そういう意味では奥様のハヤシが正しいのかもしれませんが・・・ハヤシもカレーも、外国から入ってきて日本化して、さらに家庭の=おふくろの味に進化していったものです。赤くても赤くなくても、それがその人にとってのハヤシであり、カレーなんですよね。

それにしても関西&関東の違い、不思議ですね。「フレッシュいりますか?」と喫茶店で聞かれて、何が「新鮮なのか」と頭をひねったり、「キツネそば」を頼んだはずなのに、うどんだったり・・・その微妙な違いが面白い!
by ラムねーさん (2006-08-21 16:57) 

かな

とってもよくわかりますーーー!
九州出身の私も、東京で見たうどんの色にびっくりでした。
これはしょうゆラーメン??と思ったほど。
本当に「所変われば・・・」 驚くことは山ほど。
でも、やっぱりおふくろの味っていいですね。
アキラさんのお母様が作ったハヤシライス食べてみたいです。
わが家のハヤシライスも少し酸味がありますよ。
by かな (2006-08-22 00:24) 

micchii

カッター、うどん、ねぎ、てんぷら・・・私も大学で東京に来てビックリした覚えがあります。
いつだったか、TVで「どこからうどんの出汁の色がかわるのか」というのを放送していました。その時は、名神・東名のSA・PAで判断していて、確か滋賀~岐阜の辺で”黒いスープ”へ変わっていっていました。
個人的には、いりこ出汁のうどんが好きです♪

旦那さんのお義母さんは、カレーにもハヤシライスにもトマトを入れます。ハヤシライスはちょっと酸味の利いたものが好きです♪

お腹すいてきた・・・!?
by micchii (2006-08-22 07:20) 

アキラ

ラムねーさん、さん
そうなんですか?じゃー、カミさんの主張が正しいんですネー。
えーっ!そーなんだー!
九州は大阪とはまた少し違います。
なんだか、独特な物が多いですよ。
by アキラ (2006-08-22 08:37) 

アキラ

かなさん
お宅のハヤシライスもやっぱり酸味がありますか?
赤くはないんでしょうか?
お袋の味はその他に、宮崎の「冷や汁」です。
家内が旅行中などに、そっと一人で作って食べています。
家内は嫌いだそうで、作ってくれませんので・・・
by アキラ (2006-08-22 08:47) 

アキラ

micchiiさん
あなたには解っていただけると思っていました。
そーですよね。家内がとるダシは削り鰹・・・イリコダシのうどん。
ああ、ほんとに食べたくなってきました。
by アキラ (2006-08-22 08:48) 

アキラ

ラムねーさん、さん
追加です。
フレッシュ・・・何のことだか解りませんでした。
そこで、大阪出身の友人に電話を掛けて「フレッシュって、何?」
コーヒーに入れる『ミルク』の事なんですってね~。
一つお利口さんになりました。
九州では関東と同じ『ミルク』でしたよ。
by アキラ (2006-08-22 18:52) 

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