SSブログ

これが世の中(Ⅰ) [日記]

   

3回シリーズの第1回目です。

 

拙者の母君が不治の病を得てしまったときの話。


連絡を貰って、九州へ帰ってみると、母君は弱々しく寝ていました。

 

そこで、「これは放ってはおけない」と、母君が行きつけの『某市立病院』へ頼みに行きました。


「何とか入院させて貰えませんか?」

 

 しかし、担当医の返事は、『けんもほろろ』

 

「では、解るようにご説明しましょう、いいですか?

あなたのお母さんは我々医者の立場から見ると、ランク的には5

番目・・・最後のランクに入って居るんですよ。」

 

「どういうことですか?」

 

「働き盛りの男の人・小さな子供が居るお母さん・若い男や女の

人・まだ働ける男の人・そしてあなたのお母さんのような、もう、子

供が成人して独立して、年を取った女の人です」

 

当時母君は60歳代・・・年を取った女の人と呼ばれるには早すぎ

る。

 

担当医は指を折りながら、「半年先まで予約で一杯だから、すぐに

は入院できない」を繰り返えすだけでした。

 

まるで年老いたお前のお袋なんか『姥捨て山』へでも連れてけ・・・

と、言わんばかりに。


 

助からないとは解っていても、『何とかして・・・・』と思うのが、肉親

の情。

 

『それならば・・・』と、すぐに九州を離れてとって返し、ある人を訪

た。

 

 

ある人・・・当時【厚生省医局長】だったMさん。

 

当時拙者が嵌っていて所属していた、同じゴルフの会のメンバー

だった。

 

事情を説明して、「Mさんの力で、何とかなりませんか?」

 

「大丈夫、入院できますよ、今日中に電話をしておきますから」と笑

顔で心強い返事。

 

 

その日の夕方、まず近隣のY市にある、国立病院の院長から電話

が掛かってきた。

 

「厚生省医局長のM先生からのご依頼で、ベッドを一つご用意致

しました」

 

どうしても北九州で入院させてくれない場合を考えて、2段構え頼

んでおいた内の一つが、まず成功した。

 

信じられないことに、その数分後、今度は九州の実家から電話が

あった。「入院が決まった!」

 

再度北九州へとんぼ返り。

 

担当医に会って、「どうぞよろしく・・・」と挨拶を・・・

 

「○○さん・・・厚生省の医局長先生をご存じだったんですか~?

直接言っていただけたらすぐにベッドをご用意したんですが・・・」

 

『嘘をつけ!あんた先日俺に何と言った?』喉元まで出かかった

が、グッと堪えた。

 

『何をか言わんや』であるが、何はともあれ、母君は北九州の『某

市立病院』に入院する事に。

 

そのために、もっとランクが上の方が、1人入院出来なかったのか

も知れない。

 

しかし、これだけは勘弁していただきたい。

 

拙者にとっては、2人と居ない母君のことだけに、必死で動いただ

けなのだから。

 

Y市の国立病院の方は、菓子折を携えて院長先生をお訪ねして丁

重にお断りしてきた。


 

厚生省医局長という立場の人が、病院関係者にはどれだけの影

響力があるものなのか?・・・

 

笑顔が優しい白髪の年輩者だったが、その厳然たる力は、『恐ろ

しいくらい』だった。

 

入院した後も、対応はかなり違ったのではあるまいか?

 

持つべきものは、『良き友』

 

友と言ってはしまっては、あまりにも失敬だけれど、同じゴルフの

会を通じて友情を交わし会った、かなり年輩者の『友』

 

実家から「入院が・・・」電話を貰ったときには、唖然呆然・・・

 

しかし、これが世の中というものなんだと思い知った。

 

結局、母君は快復することはなかったけれども、最後の安らかな

眠りにつけたのも、全てMさんの『力の賜物』だと思っている。

 

彼は数年前に他界された。

 

しかし、彼に受けた恩に対しては、いまでも【感謝】をして【忘れない】

 

彼が残した彼の家族が、万一困るようなことがあったとき、『何ら

かの力になれること』を今でも願っている。


今日のおまけ

【見破り方】

世のご亭主族には反発を受けそうです。

 

見かじり(こうは言いませんが・・・)・聞きかじりですが、今日は浮

気の見破り方をご伝授しましょう。

 

まず、ご主人の「奥さんの呼び方」

人に言うとき『うちのカミさん』と言うご主人は、100%浮気の経験

者。・・・・だそうです。

 

ご主人が、食事中などで『ボーッ』としている時に、突然・・・

『あなたっ!』と大声を出すといいのだそうです。

 

『ギクッとして、顔色が変わったら』、只今浮気の最中です。


・・・と、TVで、「浮気で有名なパネラー」が言ってましたので、マチ

ガイナイ!

 

実は拙者も『カミさん』って言ってるんですが~・・・

 


nice!(6)  コメント(14) 
共通テーマ:インテリア・雑貨

nice! 6

コメント 14

ちぇっかが

ちょうど一年前にうちの父が入院しまして
そのときの病院の対応にはいくつか疑問を
感じずにはいられませんでした。
病院って,良くも悪くも古い慣習が根強い
ところなのかもしれませんね。。。
by ちぇっかが (2006-08-23 10:33) 

misuzu

実は私の父も今月3日に亡くなりました。3月に軽い心筋梗塞で4日~5日の入院だったのに、、、病院側の説明不足や、色々でそこから透析になってしまい、あんなに元気で入院したのに、見る見る間に病人になってしまい、(ならされてしまい、、が正しい!)回復することはありませんでした。お母様は幸せでしたね。病院は大病院だからっていいもんじゃありませんね(怒)
by misuzu (2006-08-23 11:02) 

plusgate

こんにちは。ほんとにご無沙汰してます。
ちなみに僕はカミサンとはなんか呼べないので、奥さんと呼ぶようにしてます。
しかし、TVの世界のようです。医局長を知っている。態度が変わる病院に問題がありますよね。長いものには巻かれる感じ。ぼくは大嫌いです。
by plusgate (2006-08-23 11:33) 

かな

病院の体質って、本当に第三者機関が徹底的に改善させないと変わらないものだと思います。 でも、改善されると困る方がたくさんいるのかな~と。
お母様、北九州の病院だったんですね。
私の実家は北九州ですので、とても親近感がわきました。

浮気チェックしてみようかなー(笑)
でも、本当に何か出てきたらコワイのでしません(爆)
男性ばかりではなく、最近は女性も浮気をする人が増えているとか...
女性も男性化?? 
あ、でも女性は、「浮気」ではなく「本気」になるので1番コワイと思います。
by かな (2006-08-23 12:57) 

アキラ

ちぇっかが さん
こんにちは・・・
私は某市立大学病院に通っていますが、腰を痛めたので「痛み止め」を処方してもらいました。
飲む程でもないので、飲まなかったのですが、どうやら『新薬の実験台』だったらしく、とてもうるさく『飲むように』言われます。
今、意地でも飲むものか?・・・と思っています。
by アキラ (2006-08-23 17:46) 

アキラ

misuzuさん
嫌なことを思い出させてしまい。申し訳有りませんでした。
私の知り合いにも、ただの検査入院で亡くなられた方が居ます。
大病院だからって、信用できませんね。
なんだか、病院も相手をしてくれる先生も運次第のようで、嫌になりますね。
by アキラ (2006-08-23 17:53) 

アキラ

かなさん
北九州はどちらですか?
私は小倉北区三萩野と言うところに住んでいました。
うまく行ってるときに、『浮気チェック』をしてはいけませんよ。
女性も男性化?? います、います・・・お酒を飲む所に1人で来る女性・お酒を飲むと、男性にすぐ惚れる女性(それも下らない男に)・スポーツ感覚で何かをする女性等々・・・世の中かわりましたね。
by アキラ (2006-08-23 17:59) 

アキラ

plugate316さん
本当にお久ぶりです。お元気だったのでしょうか?
それとも、また外国へ?
姥捨て山送りにされそうになった母でしたが、何とか入院させて貰えました。
しかし、入院時に言われた通り、亡くなるまでピッタリ(1日も狂わず)3ヶ月でした。
四六時中見張っている訳じゃありませんからねー。
怖いこと考えそうですから、余り振り返らないようにしています。
by アキラ (2006-08-23 18:07) 

アキラ

いつもナイスを下さる皆様。
どうも御礼の言葉を書くのを忘れてしまい、済みません。
不遜な態度で、ご返事を書いている訳ではないのですが・・・
いつも本当にありがとうございます。
by アキラ (2006-08-23 18:10) 

浜松自宅カフェ

世の中とは、、、そんなものだと思います。古代から続いていることで無くなる
ことはないでしょうね。
浮気の見破り方は、どうやら確実な方法ではなさそうですね(笑)
by 浜松自宅カフェ (2006-08-23 21:26) 

cuvesx

「うちの」が付かないのはセーフなのでしょうか??
「うちのカミさん」は(爆)看護士でして・・。現在は個人病院でパートですが元はF市民病院で働いておりました。看護学校の産休教師もやっていたおかげ?で色々な面で優遇されております。建築業界以上に医療業界にもウラ話はたくさんあるようですよ・・
by cuvesx (2006-08-23 22:14) 

アキラ

浜松自宅カフェ
力を持っている人を「知っている人」の勝ち・・・といいますか、ある意味勝ち組・負け組はこんな所にも現れているのかも知れません。
利用した私が言うべきではないかとは思いますが・・・
見破り方は、私も確実では亡いと思います。
だって、私もカミさんって言ってるんですから~(笑)
ナイスありがとうございます。
by アキラ (2006-08-24 08:42) 

アキラ

Honuさん
ナイスありがとうございます。
医療業界のもウラ話・・・是非聞かせてください。
私は開業医も相当数知っていますが、どの方も・・・「???」

「うちの」はあんまり関係ないんじゃないかとおもいますが・・・
書いたのは、ホンの「シャレ」の積もりですから、余り気にしないでください。
by アキラ (2006-08-24 08:48) 

魔女子

友人が困っているときには、力になってあげられる人間になりたいものです…(´ー`)
おまけの話、おもしろかったですv
by 魔女子 (2006-08-26 17:39) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

設置義務化これが世の中(Ⅱ) ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。