SSブログ

悪質業者の手口と撃退法 [お仕事]

 最近多いのが○下電工代理店の無料屋根診断・・・

        これは、注意が必要ですゾ!

 

 

悪質業者の手口は、ある程度決まっています。


何種類かの『手口』と『撃退法』を知れば、怖くはありませ

ん。

 

まず 悪質業者の手口で注意したいのは、『無料点検・無料

診断』商法です。

 

「屋根の無料点検」「無料耐震診断」などを謳い文句にして

やってきます。

 

屋根に登らせたら最後です。

瓦を踏み割ったり、叩き割って写真を撮り、「瓦が割れてい

ます!」

これで、工事費は200万~300万円。

市価の10倍以上の金額を持って行かれます。

 

家の中の話では、『無料』に引きずられて、家の中へ招じ入

れないことも、何よりも重要です。


 

『危険商法』も要注意。


よそから持ってきた『シロアリ』を見せて、「家が駄目になる」

とか、「屋根瓦がずれている」とか「水道管が劣化している」

とか『危険』を強調します。

 

拙者のお客様から相談がありました。

「近所で屋根の工事をしているが、お宅の屋根がおかしい

ので一寸登らせていただいた、その結果、こんなになってい

ます」と言って見せられたのは、錆びてボロボロになった、カ

ラーベストの棟鉄板の切れっ端。

 

早速、我が社で点検したところ、どこにも異常は見あたりま

せんでした。

 

第一、住人が不在中に勝手に屋根に上がって、一部であっ

ても鉄板を剥がしてくるなんて考えられません。

 

住居不法侵入及び器物損壊です。


屋根に登った形跡もありませんでしたが、取り敢えず、警察

には通報をしておきました。


この時の営業マンは、「少し考えさせて」と言ったお客様を2

度と訪ねる事はなかったようです。

 

このお宅、かなり高齢のご夫婦だけのお住まいです。


何らかの情報が漏れていた可能性があります。


「家の事は全て私が面倒見ます」と言っておきましたが、い

つまで覚えていて下さるものやら・・・

 


『カタリ商法』も注意したいものです。

「消防署のホウからきた」「○○電力カンケイの」「○○グル

ープの」などと、いかにも『公的な機関の指示』できたような

印象を与える営業手口です。

 

これらはすべて、高額の商品を売りつける商法です。


勿論、建築関係の場合には、工事が途方もなく高額となり

ます。


 

最近の被害の多くは『火災警報機』

 

消防法の改正によって、新築工事においては、今年の6月1

日以降に確認申請が下りた「全ての住宅」に火災報知器の

設置が義務付けられました

 

戸建住宅、店舗併用住宅、集合住宅、寄宿舎などの寝室に

使用する部屋がある建物すべてが対象となりますし、取り

付ける場所も決まっています

 

既存住宅についても、設置義務が決められているのです

が、一般の方はご存じありません。

 

そこが、『悪質業者の目の付け所』

 

「今年の6月1日から設置が義務づけられ・・・・」

これは『真っ赤なウソ』ですよ・・・みなさん!

 

既存住宅に関しては、即座に設置を行わなければならな

い訳ではなく、平成20年6月1日から平成23年6月1日の

間で設置義務化の期限が定められます。

 

これは市町村条例で決められますが、大体平成23年6月1

日までに・・・としている市町村が多いようです。


 
その期間までには必ず設置をしなくてはなりませんが、重ね

て書くと、即座に設置を行わなければならない訳ではあ

りません

 

悪質業者は決められている、取り付けるべき場所は完全に

無視して、天井裏などの一見見えない場所にも、物凄い数

の警報器を取付けで、大金を要求します。

 

誠実な業者であれば、金額的にも数千円から1~2万円程

で済む筈です。

 

 


さて、このように悪辣で、狡賢い悪質業者の【撃退法】です

が。

 

まず、何を置いても、家の廻りを点検して、『シール』や『ステ

ッカー』や『書き込み』を【除去】する事から始めましょう。


そして、除去して安心するのではなく、今後はいつも気を付

けて、点検する事が大事です。


 

悪質業者はデータを元にやってきます。


訪問するお宅の『事情』を知った上での『攻撃』ですから、並

大抵の事では引き下がりません。


「親戚に工務店があるから」「主人は建築関係に勤めていま

す」と言えば、普通は来なくなるはずです。


 

『家に入れない』事が重要です。


インターフォンがあれば、ドアを開けずに応対して、即座に

音声を切りましょう。


相手にされないとなると、大抵の業者は帰ります。

 

【いい加減な返事をしない】

断るつもりで「結構です」と答えて、翌日材料を持ち込まれ

た方がいます。


業者の営業マンは、相手の出方で「ああ、言ったらこう言

え」と訓練を受けていますし、自分に都合のいいように解釈

します。


「そんなつもりで、『結構です』とは言ってない」

「じゃ、キャンセルですね」


元々、頼んでないのにキャンセルはあり得ない話。


それなのに、怖くなって法外な『キャンセル料』を取られたそ

うです。

 

建築関係者は国土交通大臣もしくは県知事の『許可番号』

をもって仕事を請け負っています。

一言申し上げますが、国土交通大臣許可もしくは県知事許

可の、どちらが上で、どちらが下と言うことではありませんの

で、お間違えなく。


許可番号は例えば、○○県知事許可(般-13)第12345号

といったものです。

 

この『許可番号の確認』をしてください。


正式に許可を得て、真面目に営業をしている業者は、訴え

によっては、許可を剥奪されますから、滅多な事は出来ま

せん。


許可番号も持たずに営業している  悪質業者が多いので

す。


 

徹底的に『理論武装』するという手もあります。

 

悪質な業者は、相手が何も知らないと思ってやってくるので

す。

言いくるめることが出来ると思ってやってくるのです。

 

訪問営業に来た人以上に、あなたが知識を持って、質問責

めにしたらひとたまりもありません。

 

あなたがやりたいリフォームについて、手抜きをしないで行

える金額・工期・工程を徹底的に調べ上げておくのです。

 

その上で質問すると、訪問業者が「どのような工程で」「どの

程度の工期で」「いくらの金額で」やろうとしているかが解る

はずです。

 

悪質業者の営業マンは、会社から「こう言え」と教えられた

こと以外は知りません。


あとは口から出任せです。

 

 

 

拙者の家にも時には来るんですよ。


建築関係の訪問営業のバカもの(若者?)が・・・

 

拙者が最も好きな撃退法は、理論武装、というより、知って

ますからね~。


リフォームについても、新築についても・・・

 

決して拙者が建築業の経営者であることは言いません。

 

 

青くなったり、赤くなったり・・・


尻尾を巻いて逃げ帰る顔を見るのは、『なによりも痛快』で

す。

 

悪質業者は、油断をすると危険です。

一般の方は、『毅然とした態度』『きっぱり『断る』こと

が最も重要だと思います。

 

 


 


nice!(4)  コメント(9) 
共通テーマ:インテリア・雑貨

nice! 4

コメント 9

TOMO

自分で調べたり、
人から聞いて知識を得ることが
できる人はまだしも
何も知らないお年寄りを騙すのは許せませんね。
ウチも気をつけます。
by TOMO (2006-09-05 15:56) 

cuvesx

こういう悪質な訪問営業が多いとまともな業者も営業しづらいですよね。私も空いている時間に写真なんか撮っていないで(笑)営業で一件でも・・とも思うのですが・・
by cuvesx (2006-09-05 23:40) 

アキラ

TOMOさん
いつもナイスをありがとうございます。

お宅は恐らく大丈夫だろうと思います。
なにしろ、ワタシがついていますから・・・
by アキラ (2006-09-06 08:49) 

アキラ

Honuさん
ナイスをどうもありがとうございます。

悪質業者の横行で、一番迷惑をしているのは、善良な業者です。
訪問営業そのものが、全て悪質業者がやっていると誤解している方も多いようですから。
営業で一件でも?・・・いえいえ、余裕がお有りで、羨ましい限りです。
by アキラ (2006-09-06 08:54) 

たいせい

屋根を扱っていただき、そして冒頭には瓦屋根の写真を使っていただき、ありがとうございます。
(私の記憶では全日本瓦工事業組合連合会のカタログでは?)

お客様の話を来ていると、ここ数年悪質リフォーム業者の話を良く聞きます。
数十万円ですむ工事を2・4百万円の工事見積もりが出てきたり、台風や地震の後にマイクロバスで乗り付ける悪質リフォーム業者とか...。
最近では、「アンテナの塗り替え」という手口が流行だそうで、「お宅のアンテナが汚れて錆かかっています。千円で塗り替えます」とやってきて、ハシゴをかけて屋根に乗せたら最後、「屋根を直さなくちゃ行けませんねー」と続き、数百万円の工事をやらせないと帰らないようです。
(無料よりも千円取った方が屋根に登らせてもらいやすいと考えられた手口のようです)

やはりリフォームは、地元でずっと仕事をしている業者が一番安心で、訪販業者は危ないと言うのが鉄則のようです。

アキラサンはご存じかと思いますが、参考までに全日本瓦工事業組合連合会のURLを書いておきます。
屋根工事のプロ集団【全日本瓦工事業連盟】
http://www.yane.or.jp/index.html
by たいせい (2006-09-06 09:56) 

かな

アキラさん、とても勉強になりました。
無料点検など、「無料」って言葉にひかれる主婦です...
でも数年前から、「タダよりこわいものはない」と知ったので
なびかないようになりましたが。
本当にあの手この手で、お金儲けをしようという悪質な業者が多いですね。
普通に汗水流して働いても、不景気で食べていけないからでしょうか。
撃退法、実践してみます(^-^)
ありがとうございました。
by かな (2006-09-06 12:21) 

アキラ

たいせいさん
写真は、屋根という本の表紙です。

(京都)淡交社  伊藤 ていじ【文】・高井 潔【写真】
本書は、屋根の魅力を紹介しています。
「日本建築の造形美シリーズ第四弾。茅・皮・板・瓦・石・金属など、日本建築の特徴を際立たせる魅力的な屋根を、高井潔の写真で紹介。見る物を飽きさせない造形美。」という歌い文句の本です。

最近こちらでも、屋根瓦のズレ直し、\3000と言う悪質業者が廻っています。
ナイスありがとうございます。
by アキラ (2006-09-06 18:06) 

アキラ

かなさん
最近では、『無料○○』が警戒されるため、1000円とか3000円とかで、小さな仕事をさせてもらって、例えば屋根全体の仕事に結びつけるというように、巧妙化してきました。
玄関を開けない・家に入れない・屋根に登らせない・庭に入れない・インターフォンを即座に切ることです。
あなたのようにチャーミングな奥様は、「色仕掛け」にもご注意を・・・
いつもナイスを戴いて恐縮です。
by アキラ (2006-09-06 18:17) 

cuvesx

余裕ではなく「開き直り」に近いですかね(笑)
見積もりを出したお宅から立て続けに・・・。どちらもクチコミではなく電話帳からのご指名だったので期待薄の感じはあったのですが、ひとつは屋根。昭和48年築以来一度も手入れをしていないカラーベストだったので依頼された塗り替えではなく葺き替えをオススメしました。塗り替えにせよ「アスベスト入りなので足場を架けて養生をしてからでないと近隣の方にもご迷惑が」と説明したのですが・・・。他の業者が足場ナシでケレンしているのを遠くから見ていましたよ(笑)
by cuvesx (2006-09-07 22:59) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

悪質業者PC廃棄 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。