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喘息は命を落とす! [日記]

マスク.jpg

3年前・・・梅雨の頃から、不可思議な咳が出始めた。

午後9時頃から毎日咳が出始め、それは断続的に続いた。

熱はなく、昼間は全く咳が出ないだけではなく、すっかり治ったと勘違いするような

病状だった。

市販の風邪薬を飲んでも全く奏功しないので、市内のかかりつけの個人医へ・・・

「夏風邪でしょう?・・・お薬を出しておきますから」

薬を飲んで、2週間経っても治らない。

そこで、医者を替えてみた。

「夏風邪でしょう?・・・お薬を出しておきますから」

夜になると出る咳は段々ひどくなって、また2週間薬を飲んでも治らない。



そして、発作。

それまで発作なんて出たことがないから、『今年の夏風邪はしつこいな』

ぐらいにしか考えていなくて、連日明け方4時頃まで激しい咳に苦しんだ。


「引き上げるような咳」をすると、『透明な痰が、大量に出た』

「この『痰』が出切るまでは、激しい咳は収まらない」と思って我慢していた。

発作が出始めて、5日目ぐらいだったろうか?

いつものように、寝不足で重い頭を振りながら起きると、『足が動かなくなっていた!』


脚が悪い訳ではないから歩けない訳じゃないが、10歩も歩くと足が前へ出ない。

『これは変だ!』やっと「重大な何か」が私の身に起きていることを悟った。

そして、横浜市立大学医学部付属病院 呼吸器内科へ・・・


あと1日治療を受けるのが遅れていたら、私はこの世には居なかったかも知れない。

と、担当医からこっぴどく叱られた。

「何をやってるんだ!あなたの年で発作を我慢したら、救急車で運ばれてきたときには

死んでるんだぞ!」


透明な痰だと勝手に判断していた痰は、単なる痰ではなく、

本来気管支の壁にあるべき『粘膜』を剥がして出していたらしい。

卵の白身のような喀痰を大量に喀出する病態で、ブロンコレア(気管支漏)

と呼ばれ、ブロンコレアを併発すると「難治性喘息」に移行する事が多いといわれている。

つまり、気管支喘息の発作と思わずに我慢したことで、私は一気に

難治性喘息となっていたのだ。


私の気管支は、「び爛して、グジャグジャ状態になっている」と聞かされた。



そして、落ち着いてみると・・・意外なことが私の身に起きていた。

発作が出るまで、好んで「飲み食いしていたもの」が、口に出来なくなっていた。

一番がっかりしたのは、それまで「大好きだったビール」が飲めなくなったこと。

そして、香りがよく大好きだった「南の果物全て」が食べられなくなったこと。

これらを飲み食いすると、大変なことになる。

まず、のどの奥が激しい扁桃腺を患った時のように、『切れた痛さ』に見舞われる。

そして次には、のどの閉塞が起こって、息が出来なくなるのだ。

以前食べられたものであっても、油断が出来ない。

最近口にしていない物を食べるとき「大丈夫かな?」・・・一番緊張する。


喘息は、アレルギーを持つ人だけに発症する。

だから、「咳が長く続いている」と言う人には、まずアレルギーの有無を聞いて、

アレルギーがあるようだったら、なるべく早く『専門医』に診て貰うよう忠告している。

なにしろ、「発作を我慢して、救急車で病院に担ぎ込まれたときには、

時既に遅く、死んでいる」という人が後を絶たないそうだから・・・



特に60歳を越えた人は「要注意」らしい。

知り合いやご家族にそのような方がいたら、是非共教えてあげて欲しい。
 
呉々もつまらない我慢をして、一つしかない、大事な命を落とすことがないように・・・



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かなりあ猫

正しい病名を教えてくださるお医者様にめぐり合える、このことが難しいのが悲しいです。
by かなりあ猫 (2008-11-06 21:26) 

myumyu

3年前大変な事になったんですね、風邪だと思っていた、お医者さんでも解らない、怖いですよね、その後如何ですか?蓄膿?の具合は、大丈夫ですか、お互い健康に気をつけて悪いところは直ぐ治す、手遅れは嫌です、最近そう思います、検査にも行っています。
by myumyu (2008-11-06 21:49) 

アキラ

かなりあ猫さん

街のお医者さんで、比較的評判がいいところで診て貰ったんですがね~。
こんな事を書いたら怒るお医者さんもいるかも知れませんが、町医者にはあまり勉強をする暇も気もないような気がしています。
大病院が全ていいとは思いたくないのですが・・・
まぁ、担ぎ込まれた先が、良かったというお話でした。
by アキラ (2008-11-07 09:11) 

アキラ

myumyu さん

ご心配有り難うございます。
鼻の方は、今月20頃からの手術になると思います。
今、突然死を回避すべく、殆ど毎日のように体中検査の連続です。
男はお医者さんが嫌いで、「いよいよ」となるまで出かけませんね。
それで、本当に悪くなって手遅れに・・・私も今後は気を付けようと思っています。
by アキラ (2008-11-07 09:16) 

ijimari

☆私も突然、急性気管支炎になったことがあります。
本当に苦しいですよね。
お体ご自愛くださいますよう、お願いいたします。
次に飲める日を楽しみにしています!!!
by ijimari (2008-11-07 12:31) 

アキラ

ijimari さん

急性気管支炎は扁桃腺で止めきれなかったウイルスや風邪の菌が、気管支まで入り込んだ場合ですね。
ひどい咳が続くと、大体気管支炎です。
私も扁桃腺が弱くて、すぐに気管支まで到達されていましたが、最近では毎日朝晩にうがいをしますので、気管支炎までは起こさなくなりました。

飲む話・・・真に受けちゃいますよ^^
近々手術になりますが、退院したら飲みますか?
by アキラ (2008-11-07 14:28) 

toyo

今回も大変ためになるお話でした。
どうぞお身体にお気をつけてくださるように。
by toyo (2008-11-07 15:27) 

アキラ

toyoさん

お気遣い、有り難うございます。
大丈夫です^^

私と同じような症状の方、話してみると結構いらっしゃるんですよ。
そのような方は出来るだけ早く「専門医」に診せた方がいい、
と思って記事にしました。


by アキラ (2008-11-07 16:22) 

浜松自宅カフェ

手術は今月20日頃で決まりましたか!
てっきり10月末にされているのかと思っていました。
是非とも万全の備えでリスクを最小限に望みたいものですね。

昨日、『委託契約』について調べたところ、『委託契約』とは『委任契約』と
『請負契約』の総称なのだそうですね。
『請負契約』=完成を保証する契約 であることに対し、
『委任契約』=過程を保証する契約 なんだそうで、
医療行為は『委任契約』に基づくそうです。

つまり、診療行為や治療行為に報酬を支払うわけで、治癒を保証して
くれるわけではない。
もっともだとは思いますが、診察だけは完成を保証して欲しいと思います。
by 浜松自宅カフェ (2008-11-08 21:36) 

denn

また^^一緒に飲ませていただきます!
by denn (2008-11-08 22:36) 

アキラ

浜松自宅カフェ さん

すぐに手術してくれるものとばかり思っていましたが、リスクの回避のためか心電図・血圧・血液検査・歯の診断・・胸のレントゲン等々で、なかなか進みません。
癌だったら、手遅れになっちゃうなぁ・・・と思っています。

施主の意向は一応は尊重するが、『委託契約』だから、基本的に委託を受けた建築士が好きなように設計できる・・・と言った大バカ建築士がいましたよ。
最近その人は施主から訴えられて、県の協会会長を辞任したそうです。


by アキラ (2008-11-10 16:38) 

アキラ

denn さん

退院したら是非お願いします。
by アキラ (2008-11-10 16:39) 

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