裏山の風景 [日記]
裏山が近いせいで、毎朝騒がしいカラスの声で起こされます。
カラスは毎朝、山から少し離れた電線に集合して、『点呼』を行うのです。
まるで滑走路に一列に並んで、出撃合図を待っている爆撃機のようです。
一羽が飛び立つと一斉に飛び立って行きますが、一体何処まで行くのか?・・・
今日の餌の争奪戦・・・厳しい闘いが待っているのかも知れません。
何処の世界にも「グレた輩」や「狼藉者」がいるようで・・・
みんなが出撃した後に何羽かはサボったり、バックレたりで、近辺のゴミを漁り始めます。
ゴミを漁って、辺り一面散らかされると頭にも来ますが、よく考えてみると悪いのは彼らではなく、
「ゴミの出し方」に注意しない人間様の方なんです。
彼らは生きるために又は子供を育てるために、必死で餌を探しているのですから。
以前私は、凄い場面に遭遇したことがあります。
街角の「ゴミ置き場」に数羽のグレガラスがたむろして、ゴミを漁っていたのです。
通りがかった人が、10m程離れた所から石を投げて追い払いました。
驚いて一端電線まで飛び上がって、その人が通り過ぎるのを上から見下ろしていたのですが・・・。
次の瞬間です!
1羽が道路へ降り立って石をくわえると、低空飛行でその人を追いかけ始めたのです。
カラスが頭の上を掠めた直後、先ほどの人は頭を押さえて振り仰いでいました。
後頭部に見事命中したのでした。
それを電線から見ていた仲間のカラスたちは、次々に襲いかかっては『糞爆弾』を投下!
その人はみるみるうちに、後頭部と背中が『白』と『黄色』が重なり合った色にまみれたのです。
この人はサラリーマンだと思いますが、恐らくあの姿では出勤できなかったと思います。
なんと言っても相手には羽がある話ですから、下手に扱うと飛んでもない仕返しを
喰うことになりかねません。
一斉爆撃を終えて電線にとまると『アホー!アホー・ケッケッケッケー!』
「人を小バカにして高笑い」でした。
彼らは密かに山の中で『糞爆撃投下訓練』をしているに違いありません。
「木の実」か何かを標的に見立てて、低空からの襲撃を想定して・・・
そうでもない限り、あんなに的確に命中させることは不可能な筈なのです。
夕方になると、朝出撃した「正規軍」も次々に帰ってきて、朝と同じように電線に並びます。
今日一日の「成果を発表」したり、「点呼を受けたり」しているのでしょう?
「みんな揃っているか?」 「はぐれてしまって、帰ってこれない者はいないか?」
「撃墜された仲間はいないか?」・・・きっと確認作業をしているに違いありません。
そして、みんなが揃うと、『格納庫』ならぬ「今夜のねぐら」へ向けて飛び立って行きます。
「アホーアホー」「アホーカァー」「クワークワー」
けたたましく鳴いて飛んでいくのは、「婦人部隊」かも知れません。
山には子供達が餌を待っている(?)・・・一目散に、矢のようなスピードで、。。。
春が近づいてきて・・・カラス達が居ない昼間は、「まだ下手なさえずりのウグイス」や
「木々の間を飛び回るメジロ」たちの天国。
トンビは高空に輪を描いて、警戒警報の「ピーヒョロロ」
「タイワンリス」にでも襲われたのか?・・・時には「ヒヨドリ」のけたたましい叫び声も混じります。
裏山にカラスが帰ってくると、暫くの間山は騒がしくなります。
そして、日が落ちて・・・山は夕暮れと共に、静かになって行くのです。
山の夜は星空の下・・・近くの海がざわめく音を反響させながら、
木々だけが囁く世界が広がっています。
昔のカラスはこんなひどいことをするようなものはいなかったようなのですが・・・。
都会のカラスは人が出すゴミの袋を透明にしてから急に増えだしたとテレビで観たことがあります。自然のバランスが崩れたことが原因のひとつなんでしょうね。
かつて北海道の野生のカラスに襲われて怖い目にあったことがあります。(子育て中だったかも)
by アサギいろ (2009-02-19 22:23)
私の住む愛知県-高浜でも、毎日定時になるとカラスが群れを成している出撃基地があります。(私がよく見るのは帰還風景ですが。)
とてもではありませんが、童謡の「カラス♪、何故鳴くのぉー♪、カラスは山にー♪」などというう優しくどことなくもの悲しいい雰囲気は持ち合わせてはいません。
結局昔と比べて餌がふんだんにあることから大きな群れとなったのでしょうが、どこかでゴミの出し方が徹底されて姿を現さなくなったとしても、よりモラルの低い別の街でゴミあさりをするだけのようで、カラスの大群は住民モラルを写す鏡なのでしょうね。
by たいせい (2009-02-20 10:06)
うちの周りにもカラスがたくさんやってきます。
群れで来ると少し恐いですねー。
アキラさん、ご無沙汰している間に入院、そして手術をされたと聞き驚きました。
でも、お元気そうなので安心しました。
どうぞこれからもお体に気を付けてくださいね。
それと、お孫さんの誕生おめでとうございます!!
私も早く父と母に抱かせてあげたいです~♪
by かな (2009-02-20 13:14)
今のカラスは風情の無い泣き声のアフリカンな巨大カラスですから困っちゃいますよね☆
デカイから脳も発達して悪賢い☆
力があるので鳥除けネットは外すし、ゴミ袋なんて簡単に破っちゃいますものね☆
トンビの数が減ってカラスが増える一方とゆーのは、山でキツネが減ってイノシシが増えるのに何か似てますね。
by ひろりん (2009-02-20 16:27)
アサギいろ さん
昔は人間も残飯を捨てることもなく、山で採れるだけのもので生きていける数のカラスしか居なかったのでしょうね^^
そらが高度成長期から、まだ食べられるゴミが増えだした。
そして街なかへやってきて、人に慣れて恐れなくなったばかりか、仕返しまですようになった・・・と、こういう筋書きなんでしょう^^;
北海道で出会ったカラスは、非常に紳士的でしたよ^^
露天でジャガバターを売っていて、買ってその場で食べたのですが、傍へ来て「じっ」とくれるのを待っていましたよ。
by アキラ (2009-02-20 16:41)
たいせい さん
私が住む地域では、気を付けなくてはならないのはカラスだけではありません。
もっとタチが悪いのは「タイワンリス」です。
ネットが張られたゴミストッカーの2㎝ほどの隙間から出入りしますし、ゴミ袋は噛み破るし・・・やりたい放題です。
モラルが問われています。
by アキラ (2009-02-20 16:45)
かな さん
顔の中(上顎洞)に何かある!・・・というので、開けて取り出し、組織も調べました。その結果、悪い物ではないことが判明しました。ホッとしています。
12日違いで、相次いでまごが産まれました。
どちらの孫も『超可愛い!』です。息子の子供は女の子、娘の子供は男でした。
どうぞ、大事にして可愛い赤ちゃんを産んでください。
本当におめでとう!
by アキラ (2009-02-20 16:50)
何処でもカラスには頭を悩ましていますね、我が職場の市場も、食べ物が沢山あるので大変です、かなり頭が良いようなので、沢山居ると怖いです。
by myumyu (2009-02-20 17:41)
ひろりん さん
私が住む地域の山には、キツネもイノシシも居ませんが、その代わり「タイワンリス」が猛威を奮っています。
実物は熟す日が判るらしく、明日は採ろうと思っているとその夜には裸にされています。
ゴミはそこら中散らかすし、泣き声はうるさいし・・・「もう我慢できない」と思う日もありますよ。
近くの農家では時々罠を仕掛けているようですが、一日に30匹も捕れると言っていました。
そちらの山にはタイワンリスは居ませんか?
by アキラ (2009-02-20 17:51)
myumyu さん
カラスは何十キロも飛んでいって、餌を探しているようですから、逗子辺りのカラスもそちらまで遠征しているのかも知れませんよ^^;
by アキラ (2009-02-20 17:53)
カラスの恨みは、話には聞いたことがありますが、本当にやるのですね?
しかも、一度覚えた顔は忘れないとも。
いやー、本当にやるんだぁ。
知能指数が高いと言うのは本当なんですね。
by 浜松自宅カフェ (2009-02-21 13:29)