転校生 [日記]
小型漁船で漁をする漁師の子供たちが多い学校でした。
暮れになって、少し忙しくなってきました。
せっかくコメント戴いた方へも訪問できずにおります。
本当にに済みません。
今日はブログを書いている時間が取れないので、書きためておいた中か
ら・・・・デス。
転校生・・・
拙者は絵に描いたような『転校生』でした。
なにしろ、小学校5校・中学校は2校に通ったのですから。。。
当時、九州の転校生は、どこへ行っても、誰でも大体同じ待遇を受けました。
最初の日の放課後・・・まず間違いなく喧嘩を売られるのです。
場所は帰り道の広っぱだったり、学校の便所の裏だったり、色々でしたが。。。
男である以上、この喧嘩は買わなければなりません。
でないと、その学校にいる間ずっと、臆病者のレッテルを貼られることになるの
です。
先ず出てくるのは、クラスでも弱いヤツ・・・相手がどのくらい強いかを試しま
す。
『コイツは強そうだ』となると、次は悪ガキの中で2~3番目ぐらいに強いヤツ・・・
この野郎だけは何が何でも倒さなければなりません。
ここで負けて泣いたりすると、もっと下のヤツが次々と出てきて大変なことにな
ります。
要するに、はっきりとランク付けをしたいだけなのです。
最後は悪がきの大将ですが、コイツには勝てそうでも負けておきます。
しばらく闘って・・・「降参!」
これがその学校でうまくやれるコツでした。
転校の第一日目は、口の中を切ったり、服が破れたり、顔中血だらけに
なったりで赤タン・青タン・・・いつも母親に心配を掛けました。
最初に友達になってくれるのは、何故かクラスでは誰も相手にしない『劣等生』
暫くして実力の差が解ってくると、自然に離れていきますが、それまでの間はそ
の学校の決まり事や地方の言葉などを学ぶ貴重な存在でした。
言葉には殊更敏感でしたので、いつも3日間ぐらいは黙って聞くだけで、5日目
ぐらいには、その地の言葉で簡単な話をしていました。
ある、猟師町の学校に転校した際には、悪いヤツはトコトン悪く、手を焼きまし
た。
それまでに経験した他の町にはいない、無教養で下品で無頼の輩が大勢いた
のです。
転校した翌日の、昼休み・・・悪ガキが紙に何かを書いて「これを声を出して読
め」といいます。
全部平仮名で書かれていましたので、何の苦労もなく読める文章でした。
男子も女子も拙者の廻りを囲んで、固唾を飲んでいるようで、『何かある
な?』と思いましたが・・・・読みました。
読み終えると、「ウワー!いやらし~!」と囃し立てるではありませんか?
特に女の子が、騒ぎ立てるのです。
「意味を教えろ」といっても、「いやらし~」
後日意味が解ったときは、「読め」と言った悪ガキを、嫌と言うほど殴り倒しまし
たが・・・・
50年以上経った今でも鮮烈に覚えているんです・・・
『たいつりぶね、によちんめいさく』
意味が解らない?・・・わからんで、よろし!
ガキのくせに、漁師町のガキは男も女も下品でナンチュウヤツラだと思ったも
のでしたよ。。。
思うに こういう普遍的な事を 建前で覆い隠そうとするから^^複雑ないじめ問題に発展(とゆうより大人が責任逃れで作り出していく)していくのだと 思います^^ 子供のうちに 喧嘩の仕方 落としどころの作り方 自分のポジションの取りかた そんなことくらい友達同士で学ぶべき^^だと思います
建前で社会を作れるほど人間は進化してないのですから^^
by (2006-12-07 20:18)
硬派でワイルドな、アキラさんのイメージが浮かんできます。
やはり、大人の世界の縮図なんでしょうね。
そこで知恵、社会性を身につけていくんですね。
ちなみに、私の故郷(大分県日田市)では
「たいつりぶね」の後に別の言葉がつきました(^o^)。
by moto (2006-12-07 21:58)
dennさんが言われる通りじゃないか?と思います。
今も昔も生き抜くために闘っていますよね。
子供時代は生き抜く逞しさを養いたいものです。
「腕白でも良い、逞しく育って欲しい!○大ハム」
このCMのコピーが懐かしいですよ。
by 浜松自宅カフェ (2006-12-07 23:07)
私もdennさん、浜自カフェさんの意見に賛成です。
子供は子供の世界で、各自の立場を築き、たくましくなって
いくものだと思います。
by gottu329 (2006-12-08 20:13)