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窓サッシと雨じまい [湘南の家づくり]

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昨日は節分。
豆まきはやりましたか?

我が家には、出産した娘と孫が来ています。
上の孫は2歳・・・『今風』に豆まきをやるとしたら、『私が「鬼の面」を被って逃げ回り、孫が豆を投げつける』と
いう図になるのでしょうが、我が家の豆まきは例年通りの『昔風』でした。

玄関ドアを大きく開け放ち、家長である私が外へ向かって「おには~そと~!」と3回、
家の中へ向かって「ふく~は~うち~!」と1回・・・出せるだけの大声で発声しながら豆を撒きます。

「父親が鬼になって、痛がる」・・・こんなことから、将来子供が親をナメたり、バカにするようになるのだと
思っていますので、おじいちゃんがこの家の家長であることを今のうちから植え付けることも含めて。。。




さて、今日の本題はサッシです。

今から35~40年ほど前に建てられた木造住宅には、当時としては「はやり始め」だった
『住宅用アルミサッシ』が取り付けられるようになりました。

また、家を建て替えるまではしなくても、それまでの『木製サッシ』を『アルミサッシ』に替えた住宅も多くあって、
そのような住宅の一部は、今でもそのまま使われています。

現在では用途に応じて『内付けサッシ』『半外付けサッシ』『外付けサッシ』の種類がありますが、
その当時には『内付けサッシ』しかありませんでした。

サッシの枠が構造の柱の内側に全て入るのが『内付けサッシ』で、サッシの下端に「水切り」が必要なサッシです。

和室で内障子を付ける時には、柱の位置に障子の鴨居や敷居を取り付けますので、
サッシは全部柱の外側に逃げて取り付けなければなりません。

現在と違って当時は和室が主流でしたから、大工さん達はアルミサッシの取付に、大変な苦労をしました。
何しろ、『内付けサッシを無理矢理外付けする』ことになるのですから、雨が漏らないようにする(雨じまい)は
一大苦労でした。

サッシ枠の見込み寸法はおよそ7㎝ほどありますので、柱の外側に取り付けると、
壁の面よりもサッシが大きく外に飛び出す計算になります。
そこで大工さん達は、サッシのぐるりを別の木材で囲む必要にも迫られました。
その際に板金屋さんが、その木材部分をトタン板や銅板などで「くるむ」現場も数多くあったのです。

今、このような住宅の改修工事を請けると、思いがけず大変な工事となります。
『内付けサッシを外付けした』雨じまいの悪さから、サッシ廻りの構造材まで酷い傷みが生じているのです。

板金でサッシのぐるりを囲んだ家ほど、板金の内部の木材が腐っています。
そしてサッシ自体は、『よく外れずにくっついていた』と思うほど、取り付けられた柱まで腐っていたり
シロアリにやられたりしているものです。

現在では柱の外側から、ほぼ4㎝近く外へ持ち出して、外壁材との取合が最も簡単な『半外付サッシ』が主流です。
和室の内障子を入れる場合には、『外付けサッシ』を選定できますので、雨じまいも簡単に施せるようになりました。

しかし、現在でも「施工者の無知による施工上の誤り」や「手抜き工事」が主因だと思われる、
窓廻りからの雨の侵入は以外に多く見られます。

現在のサッシは水密や気密に優れていますので、サッシ下端の水切金物や雨除けの小庇が不要になり、
デザイン的にもスッキリした感じに仕上げることができるようになりましたが、
その分サッシ廻りの防水措置には充分に気を付けて施工する必要があります。

少し専門的になりますが、最近の新築などで、壁の下に貼られる白い紙(透湿防水シート)は、
なぜか従来型のアスファルト系防水テープとの相性が悪く、肌別れを生じて雨漏りの原因となっています。
そのため、透湿防水シートを使用する際の窓廻りの防水テープは、ブチルゴム系のものでなければなりません。

『新しいものには「それなりの欠点」もある』ことを考えずに使われて、結果、雨漏りを起こしている家が
意外にも多いのです。
壁の中への雨漏りは、なかなか気づくものではありません。
窓廻りから雨漏りを生じている家では、必ずと言っていいほど『シロアリ』の被害も被っているのです。



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ひろりん

数年前に主人の実家の母屋を全部サッシに変えたんですよね~
あんな古い木造住宅にサッシなんてハマルんだろうかし心配しましたが、みごとな仕上がりに感動したのを思い出します。

今のサッシは結露しない素材なのでうらやましいです。
北向きの和室のサッシ周辺の白木が新築してすぐに結露で黒ずんでしまいました。
「何でこんな場所に白木!?」とセキスイと無理に和室を作らせた姑さまを恨んだ覚えが。。。
by ひろりん (2009-02-04 13:23) 

アキラ

ひろりん さん

和室の建具や建具廻りの木部は、白木と決まっているものです。
結露で白木に水分が染みこんだのでしょうね^^;

でも、セキスイさんの担当者は教えてくれませんでしたか?
「白木部分には、引き渡し後すぐに、「白木用ワックス」を塗ってください」・・・と。
ワックスを塗ることで、雨染みや手垢がつくことを、ある程度まで防げるのですがね~・・・
by アキラ (2009-02-04 17:28) 

myumyu

思い出話、我が家も父が外に向かって「おには~そと~」と3回、家の中へ向かって「ふく~は~うち~」と大声を出してやったのですが、日にちを一日間違えて2日の日に大声で、そんな恥ずかしい事もありました、いつも節分に思い出します。
by myumyu (2009-02-04 19:51) 

denn

ウチも^^家族の誰かに鬼の役をさせることなんて^^考えもしませんでした^^

アキラさん^^ 正しいです^^

イベントではなく^^儀式ですから^^ 今風なんて^^ナイです^^

ウチも戸を開け放って^^大声で^^
by denn (2009-02-04 22:22) 

ijimari

☆今年はまめまきしませんでした・・・。
恵方巻はがぶりんちょしましたが(笑)
うちのサッシ、結露がすごいんですよね・・・。
by ijimari (2009-02-04 23:34) 

浜松自宅カフェ

今年の節分は風邪っぴきで寝てました(^_^)
子供達が順番子で風邪をもらってきたせいで、嫁さんが風邪を引き、
最終的には僕も。
恵方巻きはいただきましたが、丸かじりはできませんでしたけどね。
by 浜松自宅カフェ (2009-02-05 00:20) 

toyo

ためになります。
メモして保管しておきたいくらいです。
ありがとうございます。
by toyo (2009-02-05 01:03) 

ラムねーさん

毎年、お豆まいてます…夫が(爆)

ただ、数年前、ちび犬マイロが撒いたお豆をはじから拾って食べて、お腹を壊し、えらい騒ぎになって以来、撒くのは形だけで、家の中には犬の届かない所にそっと置きます。

お掃除を繰り返す間にいつの間にかなくなりますが、たまに死角に入るのか、年末大掃除の時にほこりまみれのお豆を発見することもあります。


サッシはしっかりしたものを使っていただいていますが、この6年間で一度だけ、とてつもない雨台風の日に、外から浸み出して(浸み入って?)きたことがあります。


結露のひどいところには、冬でも乾燥器を入れるようにしたら、改善しました。
これは、根本的な解決にはなりませんか?
by ラムねーさん (2009-02-05 08:00) 

ラムねーさん

あ。乾燥機じゃなくて、除湿器です。
納戸やクローゼットには除湿器、寝室には加湿器、って、矛盾してますねぇ。
by ラムねーさん (2009-02-05 08:01) 

アキラ

myumyu さん

遅れるのはNGですが、早めるのは「良い」としましょう^^
きっと、元気いっぱいのお父様だったのでしょうね。

by アキラ (2009-02-05 11:18) 

アキラ

dennさん

ですよね!、ですよね~^^

恥ずかしい・・・なんて考える人が居るかも知れませんが、「日本の儀式」ですから~!
これを、やらない方が「恥ずかしい」と思え!と思って毎年大声を出してやっています。。^^;

by アキラ (2009-02-05 11:22) 

アキラ

ijimari さん

恵方巻き・・・海苔屋の戦略に、まんまとのせられてますな~^^

結露が凄いサッシは、ガラスだけを入れ替えることで、嘘みたいに解消できますよ。
結露が凄いのは、恐らく「単板(たんぱん)ガラス」だと思いますので、「アタッチメント付きの復層ガラス(ペアガラス)」に取り替えるといいですよ^^


by アキラ (2009-02-05 11:27) 

アキラ

浜松自宅カフェ さん

風邪、もう大丈夫になられたでしょうか?
ここのところお休みの日はカフェだったりで、お疲れになったのでは?

恵方巻きは、誰だったか忘れましたが・・・戦国武将がご飯を食べている暇がなく、海苔巻きにして丸かじりし、戦いに臨んだところ大勝した・・・という言い伝えを第2次大戦後の不況期に「関西の海苔業者」が利用して広めたものらしいです。
数年前にコンビニが取り上げたことで、全国的に火がついた・・・と、これはラジオの受け売りですが^^;


by アキラ (2009-02-05 11:35) 

アキラ

toyo さん

シロアリ駆除の業者さんは、意外に窓廻りを見落としている様な気がします。
メモしておくなんて買いかぶり過ぎですが、光栄です。^^
by アキラ (2009-02-05 11:37) 

アキラ

ラムねーさん

一度でも雨が滲みだしてきた・・・ということは、小さな隙間があるということに他なりません。
サッシが付いている下の壁の中が心配です。

窓の結露を無くすには、サッシ枠は今のままで、「アタッチメント付きのペアガラス」にガラスだけを取り替えると解消します。
結露を防ぐほど除湿器を稼働すると、今度は「過乾燥」状態に陥って、建具(ドアなど)や家具などが反ったり、縮んで隙間が開いたり、割れたりすることがありますのでご注意下さい。


by アキラ (2009-02-05 11:44) 

たいせい

 話は変わってしまいますが、昔の日本家屋の寒さを印象づける大きな原因にサッシや建具からの隙間風があるような気がしています。
 やはりこれもバランスを欠く建物になって良くないのかもしれませんが、土の真壁の昔ながらの家でも(土壁にも断熱性はそこそこあると聞いています。)サッシや建具に今のものを使えば、それなりの断熱性が確保できるばかりか、自然素材による保湿性や通気性も確保できて素晴らしい家となるのではないかと考えたことがありますが、いかが思われますか?
(少なくとも昔の日本家屋は寒いという印象は、建具によるものが大きいと思っているのですが...。)
by たいせい (2009-02-05 13:18) 

アキラ

たいせい さん

昔の日本家屋は、基礎が高くて必然的に風通し良くなっていました。
また建具やサッシだけではなく、床にも下張りがなく、冬は床板が縮んで隙間風が入り込んだりしていました。
無垢材は断熱材に匹敵するほどの断熱性能を有し、家一軒分ではドラム缶何本もの給湿性を有します。今の住宅ではビニールクロス他で息を殺してしまって、折角構造材に無垢材を使って建てても、その良さを全く発揮出来ておりません。
かなり難しい話になりますが、今の「高気密高断熱住宅」では、住む人全てが不健康にならざるを得ない・・・と考えております。

by アキラ (2009-02-05 15:19) 

ラムねーさん

アタッチメント付きのペアガラス…????


うちはトリプルガラスなので、アタッチメント付きのトリプルガラスに換える、ってことになりますか?
納戸とクローゼット(意味は同じですか…ものがいっぱい置いてある物置き部屋と、洋服ダンス替わりの部屋)だけが結露するみたいなんですよねぇ…

浸水したサッシは、直後に点検していただいたのですが、普通の建設会社でも大丈夫でしたでしょうか? 専門家に頼むべきでしたか?

質問ばっかり…ごめんなさい。
by ラムねーさん (2009-02-05 21:26) 

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