備えは大丈夫? [日記]
巨大台風が日本列島に上陸を図って、接近を試みています。
私が住む地域は恐らく明日の8日は厳戒態勢が続くことでしょう。
今度の台風 18号は猛烈な風と雨をもたらす台風のようです。
10月の台風は湿った空気が秋雨前線の活動を活発化させて、大きな被害をもたらせます。
台風と前線の影響が加わると、総降水量1,000mm以上の大雨も稀ではありません。
一寸調べてみました。
畳2枚分(3.3㎡=1坪)に換算して考えてみると、たった1㎜の雨は
一升瓶2本分となるようです。
100㎜でドラム缶1本分、1000㎜降った場合は、なんとドラム缶10本分の雨が
短時間で降るわけですから大災害になるのも頷けます。
過去に大災害をもたらした雨台風を調べてみると、昭和51年の台風17号は
徳島県木頭村で1日1,114mmの雨を降らせ,この台風による木頭村の総降水量は
2,781mmで、東京に降る2年分の雨に匹敵する大雨でした。
換算してみると、ドラム缶28本分もの雨が短時間のうちに畳2枚分の広さに
降ったことになるのです。
風についても注意が必要です。
台風は地上付近では上から見て反時計回りの強い風が吹きます。
渦巻きの中心は台風の「眼」と呼ばれ,比較的風の弱い領域です。
子供の頃、日南市油津で超大型台風が頭の真上を通過したことがあります。
夜中にバリバリドカンドカンと大きな音を立てて、屋根が剥がれました。
土砂降りの雨が納まって、風も急にしずかになって星空が見えたのです。
父は「もう一度風と雨が来るぞ!」暫くするとまた風が吹きだして大雨が降り始めましたが、
「台風の眼が真上を通って行ったんだ」と言われたことを思い出します。
台風が接近すると,沖縄や九州,四国から関東にかけての太平洋沿岸では
竜巻が発生することがあります。
また台風が日本海に進んだ場合には,太平洋沿岸では強い風が吹き、
日本海側では南よりの風が山を越えて吹き下りる際にフェーン現象が発生します。
吹く風は乾燥しているため、火災が発生した場合には大火災となりますので、
火にも要注意です。
今日営業に来た建材問屋の営業マンは、
「こう不景気だと、台風などの天災にでも頼らなくちゃやって行けませんよね~」と
不謹慎な発言をして帰って行きました。
何の話かと思ったら「給湯器に水が入って、電子基板がダメになるんですよ」
最近の給湯器は今回の台風ほどの強い風と大量の雨が悪戯でもしない限り
そんなことにはなりませんが、『そこまで考えるほど、建築業界は追いつめられている』
という事なのかも知れません。
明後日の朝は忙しくなりそうです。
お客様1軒1軒に、「被害は有りませんでしたか?」
台風一過後は、恒例の電話を掛ける仕事が待っています。
今までの経験では、あまり手を掛けてない家ほど台風後の被害は大きいのです。
今日は電話を掛ける順番を決める作業に取り組みます。
私は皆さんの家の『屋根が飛んだり、雨漏りが発生しないよう』に祈っています。
今回の台風18号、並大抵の台風ではなさそうです。
家の廻りを点検して、飛びそうなものは片付けるなどしてくれぐれも備えを怠りませんよう・・・
昨年は台風の上陸が無く一年おいての上陸なので、今回は様々な被害が出てしまうそうですね。
台風と言えば洪水以上に言われているのが瓦の飛散。
ここ5年くらいの台風では防災施工の普及で瓦屋根の被害は激減して、むしろ金属屋根や薄型スレートの家で小屋組ごと持って行かれるような例の方が多くなっていると感じていますが、またぞろ台風で瓦が飛ぶというバイアスの掛かった報道が横行するのでしょうね。
昨年上陸がなかったことで生長した樹木の倒木などの被害や、甘くなった防災意識でマンションやアパートのベランダに置かれたものの飛散が、今回多いのではないかと予測しています。
by たいせい (2009-10-07 15:33)
たいせいさん
仰るように、金属屋根や薄型スレートの家で小屋組ごと持って行かれる被害の発生が増えています。
全て持って行かれないとしても、部分的に剥がされて家の中じゅう水浸しとか。
海の近く・古い家・金属屋根や薄型スレートの家・メンテナンスを怠っている家などに分類してリストを作り上げました。
台風一過には頑張ります。
by アキラ (2009-10-07 19:11)