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遊びに命を懸けるな! [日記]

IMGP4074.JPG 強風下の救助訓練じゃありません。
リアルです!


今日の記事は、スクープ記事です。


昨日の正午頃、一寸自宅に用事があって帰りました。

近くでヘリコプターがホバリングしているプロペラ音がひっきりなしに聞こえていました。

何やら拡声器を使っての罵声も混じりますが、「ゴーゴー」とうなりを上げる強風にかき消されて、

何を言ってるのか小判りがしません。

こんな日にはサーファーが流されて、時には遺体で引き上げられる事が多いのです。

『また、遊びで命を懸けるヤツが居たのかな?』ひとりごちて家に入りました。


用事を済ませて「さて、又会社へ」と思ってドアを開けると、まだホバリングしています。

玄関から見える意外に岸に近い空中に、ジッと停止しているヘリコプターの姿がありました。

救急車と救助工作車もサイレンを鳴らしてやってきました。


IMGP4078.JPG 裏返しになって船首だけを見せているボートです。

あろう事か、強風に煽られる波の陰に転覆して白い船首だけを見せている

プレジャーボートが浮き沈みしていました。

ヘリはそのボートを上空から観察するかの如く、低空でホバリングを続けているのでした。

見ている前でレンジャーが一人、ウインチで降りて行き、海に入りました。

泳いでボートへ辿り着き、暫く潜って捜索していましたが、やがてボートの陰に姿が見えると

大きく手を振る姿が確認され、ヘリコプターからするするとロープが降りていきました。


残念ながらこれ以降は、写真を撮っている私に気づいた救助隊員から写真撮影を

制止されてしまいました。



ロープの先には錘が付いているのでしょうか?

少しずつ移動しながらホバリングして、強風で煽られるロープを的確に

海の中のレンジャーの元へ下ろしていきます。

暫くすると2人が1つになった黒い塊が、引き上げられて行きました。

岸で待っている救急車に運び込むのかと思っていましたら、

そのままどこかへ運ばれていきました。


生きているのか死んでいるのか判りませんが、兎に角無事にヘリコプターに収容されて

見ていた私はホッと溜息をついたのでした。



プレジャーボート・・・転覆していたのは、小型の遊びのボートです。

きっと横波で転覆したのでしょうが、こんな日にわざわざ出航する理由が

どこにあるのでしょうか?

近くでは強風を喰らって猛烈な勢いで滑っていくウインドサーフィンの若者が

何人も遊んでいましたが、転倒してボードから引き離されたら波に飲まれるのは必定です。



遊びに命を懸ける必要が何処にあるというのでしょうか?

最近の若者は、危険予知能力が欠如していると聞きます。

このプレジャーボートも、その結果なのかも知れません。

荒れる海中に身を投じて転覆した船内を捜索して、閉じこめられている人を助け出す。

一つ間違えば、レスキュー隊員といえども命を落とすかも知れません。

荒れた海も物ともせずに救助に向かう勇敢なレスキュー隊員には敬意を表しますが、

遊びで他人まで危険にさらす大馬鹿もの。

こんな馬鹿野郎が後を絶たないのは、なんとかならんもんでしょうか?


命は一つ!何があっても、絶対に遊びで命を懸けてはならないと思うのですが・・・



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お茶屋

す、すごい瞬間ですね><:
by お茶屋 (2009-10-09 11:03) 

TOMO

決定的瞬間ですね。
by TOMO (2009-10-09 16:09) 

しゃくとりむし

家のチビスケ・・・昨日は強風におびえてずっと私の後をついてきていました。
男のくせに弱虫ね・・・と言いそうになりましたが、怖がる方が動物としては当たり前の事なんですよね。
自然への畏敬の念を忘れずに、馬鹿な死に方をしない大人になって欲しいです。
by しゃくとりむし (2009-10-09 17:09) 

たいせい

 遊びに命をかけてはいけませんが、お役所が個人の遊びに係わりすぎているとも感じています。
 私自身は、山登りとかカヌーとかをやってきましたが、自分の責任に於いてやっていることに対して行政は無用に係わらないで欲しいと思っています。
 人のあまり来ない湖や川でカヌーを浮かべると、よく解らないお役人が「誰の許可を得てここでやっているのだ!」とやってくることがしばしばあり、私は「何の権利があって私の行動を掣肘するのだ!」と逆に言い返します。
 私がやるのは所詮、静水や緩やかな流れの川などとても事故が考えられないようなところですので、自分が安全だと判断した上でしかカヌーを出すことはありません。
 基本的には個人の責任もある程度尊重されるべきで、そもそもそんな人のいないところに役人を配置していること自体が信じられません。

 原因は、必要以上に弱者救済の使命感を持った裁判所が、毎度行政側に不利になる判決を下し続けた結果でしょう。
 直ぐに来てくれるという安心感があるからこそ、技術を伴わない未熟者が危険な領域での遊びをするのだと思います。
 私個人としては、十分な技術と経験を持った人ならば(当然限られた人です)、自己責任で台風時の海岸でサーフィンに興じても良いと思っています。
(当然死んでも、行政の責任だと裁判を起こしてはいけませんし、そんな裁判が始まったとしても裁判所は自己責任だとハッキリ言わなくてはなりません。)

 第一、リスクがあることをしてはいけないのであれば、冬山登山も岩登りも反社会的な行動になってしまい出来るものではありません。
 初心者が入っては行けないエリアだと登山者がしっかり認識して、経験を積んでからやることは許されても良いのでは...。
by たいせい (2009-10-09 23:04) 

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