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明日は我が身? [日記]

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日曜日の朝早く、家内が起きたのは知っていましたが、
うたた寝を決め込んでベッドにしがみついていました。

突然かすれるような悲痛な声。
「おとうさ~ん!一寸来て~お腹が~~~!」
何事かと飛び起きて家内のもとまで走ると・・・

そこには、うずくまっている家内が・・・「どうした?」
「おなかが・・・い・・たい・・・の!」

額に手を当てると熱はなさそうですが、顔色は土気色をしています。
「吐き気はないの?」少し吐き気もするらしい。

「お腹の何処が痛いの?」
「腸全体が痛いの・・・」
『虫垂炎』だと思いました。


こんな時の『咄嗟の行動如何で、人のあり方が決まる』とは思えども。
『車を出して医療センターまで運ぼうか?』
『虫垂炎だったら、医療センターではダメだろうし・・・』
どうしたものかと、うろうろするばかり。

私が住む逗子市は人口6万人弱。
地域医療は個人医に託されており、市内に大きな病院はありません。
日曜・祭日の診療は市の医療センターで、個人医が持ち回りで診療を担当しています。
その日の担当医によって或いは病気の種類によって、
見立て違いも起きていると聞きます。

そうこうしているうちにも、家内の症状はだんだん酷くなるようです。
「救急車を呼ぶぞ?」に力無く頷く家内。


20歳の時に左半身6箇所骨折の重症を負って救急車で搬送されて以来でした。
救急車の中は、半世紀近くのうちにすっかり様変わりしていました。
天井や壁、さらに棚の中には医療器具が「これでもか?」と言うほど
びっしりと取り付けられているのに驚いて見回してしまいました。

高速道路を駆け抜けて横須賀の大病院まで、僅か20分余りで到着。
様々な検査の結果、私が思ったとおり「恐らく虫垂炎の初期症状でしょう?」
ということでした。

薬を処方されて休ませて貰っているうちに、次第に痛さは薄らいだようでしたが
それを告げると「また痛くなったら、かかりつけの医者に診て貰いなさい」

てっきり入院だろうと思っていましたが、「もっと酷い患者が来るかも知れないので」
ということで、「今日のところは家に帰るように」言われました。

早朝から焦りまくった日曜日でしたが、救急車で搬送されると置き去りです。
外を出歩く服装ではない家内ですから、先ず家まで車を取りに・・・
家内と共に家に帰り着いて時計を見ると、既に午後4時半でした。
考えてみたら、その時刻までまだ朝ご飯にもありついていませんでした。

『一生懸命になると食事も忘れる・・・まだまだ若いゾ!』を実感した一日でしたが、
私は家内が使っている薬の在処など、物の置き場所すら知らないことも判明。

もうこれからはどちらかに何があっても可笑しくない歳。
『お互いの大事な物の在処ははっきりしておこうね?』
確認しあった出来事でした。


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plusgate

こんなときこそ、奥様を大事になさってくださいね。
うちも大事なものの在り処なんて知らないので、
聞こうと思いますが、まだ教えてもらえないかもしれません(笑)


by plusgate (2009-11-11 16:35) 

アキラ

plusgateさん

大事にはしてるつもりなんですが、持病があるものですから
当たって来ますね(笑)
まぁ、傍にいるのは私だけなんで、他に当たる人もいないですから
仕方ないと思って受けていますがね?
by アキラ (2009-11-12 16:09) 

たいせい

 その後、奥さまの病状はいかがでしょうか?
 薬で散らせられたのなら良いのですが、少々心配になりました。

 なお私の方も、妻に捨てられたら私は立ち往生してしまいますが、私が突然になくなっても妻は全く困らないと思います...。
by たいせい (2009-11-12 21:44) 

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