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太陽光発電の裏話? [湘南の家づくり]

太陽光.jpg

CO2削減に関連して、これからは「太陽熱発電システム」にますますの拍車が掛かりそうです。

今年度からスタートしている「国による補助金制度」と今年の11月から始まった
「余剰電力の買い取り価格2倍」政策に俄然注目が集まっています。
国とは別に独自の補助金を設けている自治体もあって、施策の後押しをしています。

補助金以上にシステム導入の力となっているのが8月25日に施工された
「エネルギー供給構造高度法」ではないでしょうか?

これは各電力会社が独自に行っている「余剰電力の買い取り」を『義務化する』というもので、
国の施策として「電力の買い取りを強く押し進める」狙いである事が解ります。

「太陽光発電システムを導入したい」と検討している方々にとっては
願ったり叶ったりで何も言うことはないのですが・・・

システムに不可欠である『太陽光パネル』について一寸蘊蓄を。。。

通常、太陽光パネルは最も効率が良いとされる屋根の上に設置します。
一旦設置すると、なかなか屋根の上まで登っての管理はしづらいのが実状です。
設置に不慣れな業者や屋根について無知な業者もいる訳で、
「太陽光発電にしたら、雨漏りが始まった」というお宅も出てきています。

さて、落ち葉や砂埃などが太陽光パネルに付着すると、どうなるでしょうか?
一般的に埃などでは、3~5%程度 発電量が落ちると言われていますので
雨や風で洗われたり吹き飛ばされる「枯れ落ち葉や埃」であれば、さほど問題はありません。

しかし、交通量が多い道路際にある家や海の近くのお宅では多少問題ありです。
道路際の家では、落ちにくい「油性の浮遊物」(油煙)が付着し、また海の近くでは強風などによって
「塩がパネル全面について、曇り空と同じ理屈」となってしまいます。
このような地域では、額面通りの発電量の確保はできません。

また、これからの時期、「積雪が多い地域」ではパネル全体に雪が積もって、
発電量はほぼゼロとなってしまいます。


「設置業者の話だと売電できるって言うから、太陽光発電にしたのに・・・」
と言う声が聞かれるようになってきました。

太陽光発電に限らず『知らないってこと』は、実は大変なことなんです。

ここで皆さんが知らない情報をもう一つ。

太陽熱パネルにはその発電システムに2種類ある事を知っていますか?
解りやすく言えば『ブルーに見える』パネルと『まっ黒に見える』パネルがあるのですが・・・

黒く見える方は電柱や樹木等によって、「影になった部分だけの、一部のシステムダウンだけで、
発電を維持します」が、ブルーに見えるパネルは、「太陽光パネルの一部でも影になると
システム全体が発電をやめてしまう」のです。

残念なことに現在我が国の太陽光パネルの主流は『ブルーに見える方』なのです。

現政権は2020年までにCO2 25%削減を全世界に向けてのメッセージとしており、
今後も太陽光発電システムの普及政策が強く推し進められると思います。

しかし、現在の太陽光発電システムはまだ発展途上にあり、
システム自体にも得手不得手があるようです。

各メーカーは何とかして自社のシステムを売り込もうと躍起になっていますが、
太陽光システムに限らず、不得手な部分には口をつぐみます。
設置を担当する建築業者やリフォーム業者は、降って湧いたような需要に飛びつくでしょうが、
あまり勉強をしていない業者も多く、今後 多くのクレームが予想されます。

旧政権時代は大企業からの献金もあって、ブルーに見える方が優勢だったのかも知れません。
しかし、今は『国民のため』で政権交代も実現したのですから『企業ではなく、国民が有利と思うシステム』
を押し進めて欲しいと思うのは私だけではないでしょう?

一度設置すると、なかなか取り替えるなんてできるものではありません。

今はネットでかなりのことまで調べられる時代です。
太陽光発電を検討されるときは、納得行くまで勉強されることをお勧めします。

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plusgate

ブルーと黒の違いは知りませんでした。
よ~く覚えておきます。

by plusgate (2009-11-16 17:02) 

かなりあ猫

太陽光発電に関しては、まだまだ発展途上と理解しています。
健康への影響もまだまだ、研究途中のようですから。
ガスで発電の方が、効率が良さそうに思います。
by かなりあ猫 (2009-11-16 21:28) 

toyo

勉強になります。
あと耐用年数と、将来、廃棄したときの処理方法に
またエネルギーが必要なんてこはないのでしょうか?
結局、エコにみえてもトータルではどうなんでしょうね?
by toyo (2009-11-17 12:33) 

たいせい

 燃料の国際相場によって浮き沈みのある深夜電力温水器や、かつて大ブームとなった太陽熱温水器と同じ経過を辿りそうな予感がして仕方ありません。

 雨仕舞の問題と、耐用年数や修理の問題(少なくとも修理費用は費用対効果の計算には含まれていません)、製造・廃棄まで考えるとCO2削減にならない点。
 やはりどこまで行っても、私には怪しく感じられます。
by たいせい (2009-11-17 22:54) 

アキラ

plusgate さん

物には必ず裏表がある物だと思っていますから、
私はこんなことに気づくのかも知れませんね?
メーカーはマイナスイメージは作りたくないですから、
いいことしか言いませんし販売代理店はメーカーの
受け売りですしね?


by アキラ (2009-11-19 09:03) 

アキラ

かなりあ猫さん

効率だけを問題にしたら、圧倒的にガスだと思いますね?
しかし政府はCO2だけを問題にしてるからこんな事になるんでは?
by アキラ (2009-11-19 09:04) 

アキラ

toyoさん

お久しぶりです。
メーカーの説明では、90%ぐらいがリサイクルできるらしいですが、
これも検証したり調べたりする必要を感じますね?
by アキラ (2009-11-19 09:08) 

アキラ

たいせい さん

費用対効果を考えたら、最初から合う話ではありません。
大きなお金を掛けて、国も補助金で後押しをするにも拘わらず
太陽光パネルの耐用年数は15年とも言われていますのでね?

by アキラ (2009-11-19 09:10) 

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