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心が温まる話(?) [日記]

himg0011c.JPG 男の手料理?

先日の料理教室で、料理をしながら聞いた話です。

『余りに素敵な話』でしたので、「これは是非皆さんにご紹介したい」と思いました。

勿論、ネタ元の方には「会社名は出さない」という約束で、記事にする
承諾を戴いた上での話です。

その業界では、社名を聞いたら誰でも知ってると思われる、
日本を代表する或る大企業の話です。

ある日この方は社長室に呼ばれたんだそうです。

「お前に任せるから、うまくやってくれ!」


社長の話を聞いて、「これは大変なことになった」と思われたそうですが、
今ではみんなに喜ばれて「受けて良かった!」と思われているとか・・・。

今日は、この方が会社から任された『とても素敵な話』です。


手っ取り早く言えば、「人員配置の仕事を任された」のだそうです。

「田舎が近いとか、親戚が多いとか人脈がある地域には、決して行かせないんですよ。
だから、最初の頃は『意地悪をしてる』って噂も耳に入りましたよ」

さて、ここまでもったいぶった『話の内容』とは?



『60歳で定年になったら、その時点で「チョン!」ではなく、
年金が貰える年になるまで、各地にある工場で勤務してもらう』

「勿論希望しない人は辞めていくことになりますが、希望者は必ず単身赴任です」

「奥さんに会えるのは月に一回、それもこちらに本人が帰ってくるのではなく
奥さんの方から会いに行ってもらうんですよ」

「単身赴任すると、お酒が好きな人は居酒屋か何処かで味の濃い物ばかり食べたり、
カップラーメンやコンビニ弁当で済ませる人が多いので、
必ず自炊するよう命じて、時々抜き打ちで見にも行んですよ」

「皆さん、自炊なさってるんですか?」

「やってますよ~っ!結構贅沢なもの作って喰ってますね~」

その時まで食材に触れたことがない人も多く、最初はかなり戸惑うようです。

料理教室の仲間とはいえ、この話の主は既に講師の資格も持っている方。
各地の工場を廻って料理指導も行っているそうです。


60歳になったら、それまでは例え役員であろうとも部長であろうとも
若い行員さんと同列で、工場で真っ黒になって働いて貰う。

それが嫌なら「辞めていただいても一向に構いません」と言うことになっていて、
実際に上まで上り詰めた人などは「工場勤務なんかできるか?」と
辞めていく人もいるんだとか?

プライドが高い私などは、『恐らくこの手の男で、後になって後悔するんだろうなぁ?!』
と考えたりしながら聞いていました。

一旦工場で働き始めると、『体を使って働く』楽しさに
「辞められなくなる人が多いんですよ」

「それとね、若い人と一緒にレクリェーションを楽しんだり、
時には飲みに出かけたりがとても楽しいようですよ」

「『本社勤めなんて背広着て格好いいと思ったら大間違いだった。
これが本当の仕事だ!」って言ってくれた人もいるんですよ」

「現役時代には経理部長だった人から『ありがとう』と言われて
感激したことも・・・」

定年後の年金を貰えるまでの繋ぎですから、給料は「大卒の初任給」と
決まっているそうですが・・・

「早く行かせてくれないか?」と頼んでくる社員もいるそうで、
「今ではなかなかの人気なんですよ」

「よその会社は季節労働者だとか外国人だとか色々と問題があるようなんですけど、
お陰で、うちの会社は派遣も外人も一切使わなくて済んでますからね~」

「とは言ってもね、最初の頃は辛かったですよ~、なじられたり、怒鳴られたりの
連続でしたからね~?!」

「単身赴任が終わって完全にリタイヤしても、掃除洗濯などの家事全般と
料理がある程度できるようになってるから、奥さんが病気になっても、
最悪一人になっても困りませんからね~」

突然「スッ!」と私に身を寄せると、私の耳を手でカバーして小声で・・・

「旦那が60って言うと、奥さんはまだ50代なかばの人が多いじゃないですか~?
旦那が単身赴任すると、奥さんはみんな綺麗になるんですよ~」

最後は笑い話みたいな話になりました。

しかし、『世の中には、こんな素敵な企業もあるんだな~?!』

私はこんな感想を持ちましたが、皆さんはどのようにお感じになったでしょうか?


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コメント 3

しゃくとりむし

会社を辞めていった後の生活設計を立てて自分の生活や考えを変えていくのは、しなければいけないこととわかっていても自分だけではなかなか難しいですよね。
そこまで考えてくれる会社って優しいですね。
うらやましいです。
by しゃくとりむし (2009-11-21 13:16) 

アキラ

しゃくとりむし さん

お久しぶりです。お元気でしたか?
その後如何お過ごしでしょうか?
時折、気になったりしています。
by アキラ (2009-11-21 17:04) 

浜松自宅カフェ

本当、良い話ですね!
長期ビジョンを持った方ではないとできないことですし、その仕事ができると
読んで託した社長が凄い!
by 浜松自宅カフェ (2009-11-26 20:53) 

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