SSブログ

顔の皺 [日記]

sentaku9a.jpg アイロンをかけてもムリ?


私は今年4月が来ると67歳になる。

父は56歳の若さで亡くなったから、既に父の最後の年を越えて

一回り近く長く生き続けていることになる。

時々仏壇の写真を見るが、父の顔にそれほど目立った皺はない。

それに比べて、今の私の顔はなんと皺が多いことか?


たまに行くスナックで、誰言うともなく皺の話になった。

「丁度1年前に手術を受けたせいでもないと思うけど、、

最近急激に顔の皺が増えた・・・と思うよ」私がそう言うと・・・


暫くみんなの話を聞いていた女性が口を開いた。

時々このスナックで会うが、いつも女同士で来ていて

挨拶すら交わしたことはない。

今日はまだ友達が来ないのか?、カウンターの隣の席で一人で飲んでいた。


「顔の皺は素晴らしいじゃないですか~?特にオジさんなんか、

竪皺が無くって、あるのは素敵な笑い皺ばっかり」

「ほぉ~!オジさんときたか?・・・私の顔の皺が素敵かね?」

茶化すように私が聞くと・・・


「私は素敵な皺を沢山持ったお婆さんになりたいと思ってるんですよ。

だって、顔の皺はその人の生き様じゃないですか~?」

「生き様か~?凄い言葉だね?」

「真っ直ぐに生きてきた人は顔に素敵な皺ができるし、曲がって生きてきた人には

醜い皺ができるものだから・・・」

「君、年はいくつなんだ?」

「私ですか~?24歳ですけど~」



24歳・・・私の半分も経ってない、若いお嬢さんに諭された気がした。

スナックにいた同年代の飲み友達も、皆そう感じたのではないだろうか?

最近、特に目立つようになった顔の皺。


このお嬢さん流に言うなら

『長い年月をかけて、やっとどうにか目立ちはじめた』と言うべきなのか?




『そうだな!今更どうにもなりはしない!生き様を曝すだけだな!』

人様に後ろ指を指されるような行き方はして来なかった。

『堂々と皺を見せて、顔を上げて歩いていこう!

今後も大いに笑って、素敵な(?)皺に深さを増して行こう!!』


この夜の酒は、すこぶる旨かった。

nice!(6)  コメント(1) 
共通テーマ:インテリア・雑貨

nice! 6

コメント 1

mon

お久しぶりです。
この日記を読みまして、同感だと!
私は、このお嬢さんのように若くはなく(娘が23だし^^;)
でも、男性の皺には興味があります。
興味・・・・このお嬢さんがおっしゃる通り!
1つ1つの皺にその方の生きざまが伺われるからです^^。
女性の皺にもソレを感じていたいと思うお嬢さんには、脱帽しました^^@
アキラさんの「皺」に乾杯^-^
by mon (2010-03-02 09:21) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

ゲルマン民族?暇すぎる日本人へ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。